マウンテン・ゴリラのカーライフ

最高に面白いクルマのブログを作りたい!!(もちろん全編フィクションです)

EV戦略が全く日本にハマらない・・・輸入ブランドが大ピンチ

 

EVの可能性

輸入ブランドはとても豪胆だなと感じることがある。かなり早い段階で「i3」「i8」という二つのレンジエクステンダー付きEVを日本で発売したBMWはやはり時期尚早だったけども、日本のユーザーの意識を変えるためにはどこかのメーカーが口火を切らなければいけない。実際のところBMWは、リーフやアウトランダーPHEVと同等かそれ以上に日本市場にEVの存在感を示すことには成功していた。今まで車を所有したことがなかった知り合いも「クルマ今まで欲しくなかったけど、i3だったら買ってもいいかも」とまで言っていた。エンジン車のユーザーをEVに乗り換えさせるのはなかなか大変だけど、クルマを持っていない層にしてみたら排気ガスを吐かない(実際はレンジエクステンダーあるけど)というだけで、かなり魅力的なクルマに見えるらしい。

 

中国とトヨタのEV

BMWに続いて、ジャガーアウディも高性能でリッチなEVを投入してきたけども、いずれも1000万円を超えるような価格設定なのでちょっと厳しいかもしれない。残念ながらクルマに興味なかった層がいきなり1000万円以上も払うとは考えにくい。中国では50万円以下で後続距離120km(見た目は軽ハイトワゴンそっくり)のEVがバカ売れしてるらしい。リーフのタクシーは日本でも見られるけど、中国の都市部ではかなり増殖しているらしい。中国では都市部を走る大型バスも次々とEV化してる。中国の小型EVをお手本にしてN-BOXハスラー、タフトなどがEV化して価格がエンジン車とほぼ同じだったら日本でもかなり売れるんだろうな。最大手のトヨタがHP上で「Cプラスpod」という名称の2人乗りミニマムEVを165万円で発表しているが、一般向け発売は来年を予定しているとのこと。最高速度は60km/hで航続距離は150kmらしい。地方の軽自動車ユーザーからの乗り換えが呼び込めそうな実用EV。

 

 MAZDAが動いた

欧州価格(1000万円)、中国価格(50万円)だけど、前者は日本の一人当たりのGDPを考えると普及は難しいだろうし、後者はトヨタなどの既存メーカーが意地でも日本導入を防ぐだろう。600万円を下回る価格から展開すると予告されている日産アリアに加えて、マツダMX-30EVも日本市場では451万円からで発売された。欧州では半年足らずで、すでに1万台を販売していることも合わせて発表され、ヤフコメで「MAZDAシネシネ」と大合唱していた連中に動揺が広がっているようだ。あれ?MAZDAって電動化戦略で遅れをとっていたんじゃないの!?世界でもっとも前衛的なホンダに追従して日本市場でもスピーディにEV販売に漕ぎ着けている(日本で急いで売るメリットは少ない気もするが・・・)。

 

 

シトロエンのセンス爆発

シトロエンはフランスでは免許不要で14歳で運転できるEVを発売したらしい。カーグラフィック2月号にも掲載されていた超小型EV「アミ」は8馬力の出力ということもあり「2CVの後継者」などと書かれていた。価格は75万円だそうだ。日本でも規制緩和が進んで14歳に公道4輪車が解禁されたら、さぞかしインパクトがありそうだし、75万円くらいでオシャレなEVが手に入るならクルマに興味がなかった人々も大いに惹きつけることになりそうだ。新型EVの発売のたびに航続距離がどうのこうの言ってる老害が多いけども、150kmも走れば十分という使い方の人が半数以上だと思うが・・・。

 

 

世界を変えるEVとは

ガソリン車・ディーゼル車からEVへの転換を本気で考えているのは、中国のEVメーカー、テスラ、シトロエントヨタのマイクロEVであって、ホンダ、マツダ、レクサスは市販こそしているもののどこか及び腰だ。ジャガーメルセデスアウディ、ポルシェはEV化を高付加価値の手段としているだけで、EVの普及などハナから頭にないだろう。最初のグループが「攻め」のEV、次のグループが「迷い」のEV、最後のグループは「守り」のEV。先駆的存在の日産はリーフやアリアを見る限りだと「迷い」のEVグループだろうか。

 

ドイツメーカーは周回遅れ!?

社会変革を起こしうる「攻め」のEVグループは、世界の投資家の注目を集めるだろうし、そこにしっかりと仲間入りしているトヨタはやはり先が見えているのだろう。その一方で「守り」のEVグループには何が期待できるだろうか!? ここから大逆転で、世界各地で1000万円超えのEVがバカ売れする時代がやってくるのだろうか!?日本では売れないけど、モナコノルウェールクセンブルクでは売れるんだ!!とか言われてもさ・・・。イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペインなどの人口が多めの欧州主要国の一人当たりのGDPは日本とほぼ同じ水準に留まる。初期型テスラの真似をして1000万円クラスのEVを作ってみたけども、いざ売り出した時分にはすでにテスラは400万円以下の量販型EVに着手してユーザー層のさらなる拡大フェーズに入っている。

 

 

日本市場が解放されるとき

中国メーカーのマイクロEVやシトロエン「アミ」が日本に導入されたとしても、前述のようにトヨタもマイクロEVを用意していて、いつでも対抗する準備ができている。もし強力なライバルが日本に現れなかったら、マイクロEVはいつまでも温存して量産体制を整えるのも後回しにするだろう(既存モデルのシェアを守るために)。ジャガーやドイツメーカーのEV戦略が破綻し、日本市場で付加価値のあるクルマが販売できなくなり、場合によっては日本市場から撤退してしまうなど、業界全体のヒラルキーが大きく変わる可能性はかなり高いと思われる。そしていつか「結界」が破られ、米中の「攻め」のEVが日本市場を蹂躙することも現実にあり得る。

 

EVの日本メーカー連合

Xデーまでに日本メーカーの「迷い」のEVはどこまで業界で勢力を伸ばすことができるだろうか。リーフ、アリア、MX-30EV、ホンダe、UX300e・・・次々と個性的なピュアEVモデルが集結してきた。どこか「カルテル(横のつながり)」を感じさせるきな臭さはある。思い切った価格下げに走るメーカーは出て来なそうだ。これらのモデルが発売から1年くらいで一巡した頃に200万円台前半まで抑えた第二グループが、やはり「横並び」で発売され、その先に100万円台の軽自動車型EVが出てくる。そして政府が定める2035年を迎えることになりそうだ。日本メーカー連合はあらゆる手段を使ってでも、日本市場のEVシェアを既存車と同じ90%前後の水準で守ることだろう。さてどうなることか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

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