BMW M5 vs Mercedes-AMG E 63 S https://t.co/EGlJaz80Hg @AutoExpressさんから
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年4月25日
ドイツ車とは!?
『M5』『E63AMG』は、ドイツ自動車産業が誇る『高性能車』の代表的モデル。4ドアサルーンなのに300km/h以上出せる。レーシングドライバーもビビる公道で300km/h超のドッグファイトも当たり前にあるんだそうで、燃料計の針がどんどん下がっていくガソリンタンクに穴でも空いたのだろうか!?と心配でビビりながら都市間を新幹線よりも早く移動するらしい。
知性の無いオッサン・・・
一般人がそんな速度レンジで乗用車を走らせられるのも、ドイツの自動車造りが非常に優れているからであり、その性能向上を引っ張ってきたのがBMWとメルセデスの看板モデルであるこの2台。オッサンライターがドイツ車がすごい!!と手放しで賞賛するのは歴代のM5が凄かったから。これに乗った後に、グローバル対応していない日本メーカーの国内専用車に乗ってスピード出したら、そりゃ怖いのは当たり前ですけども、それをわざと大げさに『日本車全体』の話に押し広げて語るクソな習慣が・・・日本の自動車文化をダメにしたわけです。
水野和敏
日産で働いていた水野和敏さんは、このビミューな空気を的確に感じとっていたようで、全てのバカどもの固定観念を打破してすべての自動車議論をフラットに戻したいと考えたらしい。それを具体化したのが『日産GT-R』ですけども、確かに2007年12月の登場以来、ドイツ車賞賛モードは潮が引くよう去っていったっけ。今でもとびっきりのバカなオッサンライターが20年前の価値観を主張し続けていたりするけど・・・清水和夫とか。
フラットな議論
水野さんのGT-Rにおける仕事は素晴らしいし、狙い通りに『フラットな』クルマ文化が日本のカーメディアにも部分的に取り戻されたように感じます。さすがに今ではレクサスLSをアウトバーンで走らせて、色々と欠点が噴出してダメだー!!なんて主張するライターはどんどん駆逐されていきましたが(森慶太とか)。
ドイツ車への賞賛には本質がなかったらしい
しかしその一方でM5に向けられていたはずの賞賛までもが・・・スーッと消えてしまった。冒頭にも書いたけど、2000年ごろのM5はスーパーカーと同等の性能を4ドアでボデーで発揮する『伝説のモデル』であったことは間違いない。英国カーメディアも当時のE39M5への賛辞を惜しまないけど、日本のカーメディアは薄情だ。アリストターボが世界最速セダンを名乗っていたし、スカイラインGT-Rは公道最速のハイチューンモデルだったってのもあるのだろうけど。
トヨタや日産に欠けているもの
アリストターボの後継モデルとなっているレクサスGS-Fは、かろうじて残されているけども、いつ生産中止になってもおかしくない状況。結局のところ、クルマ文化の中心になるだけの発信力はなく、メーカーの熱意も中途半端なんだと思う。V8自然吸気のサルーンを作り続けるレクサスにもっと敬意を持つべきかもしれないけど、ここではあえて批判したいと思う。中途半端だ・・・。
斜陽
トヨタは『GS-F』には未来はないと思っているらしい。まあ誰の目にも4ドアのハイパワーモデルが今後のトレンドになる可能性は極めて低いのはわかる。日産だってあれほど乗り気だったスカイライン・オールージュの開発を中止した。クルマにカネを使ってくれる世界の金持ちの嗜好は、おそらくラグジュアリーなSUVとスーパーカーなんだろう。
FRを作り続ける意味
そんな状況でも『4ドア&ハイスペック』にこだわり続けるBMW、メルセデス、アウディだからこそ偉いんだ。販売台数が減っているとはいえ、カンパニーカーとして一定の需要が確保できるフルサイズセダンのシャシーを、わざわざ600ps級のユニットが載っても大丈夫な設計を確保している。32から34までのスカイラインも競技車両向けに650psに耐えられるシャシー設計だったそうだけど、おそらく現行のGT-R以外のスカイライン、フーガ、フェアレディZ用のシャシーはそこまでハイスペック対応ではないはず。
BMWとメルセデスは正義だ
もしすべての栃木生産モデルが650ps対応しているのならば、VR38DETTを搭載するスカイライン・オールージュもそれほど生産コストがかからないはず。何が言いたいかというと、レクサスも日産も後輪駆動にこだわるならば、もっとストイックに完遂すべきだということ。FRシャシーにこだわり続ける限りは、ホンダやマツダのような横置きFFサルーンに対して居住性や衝突安全性で勝てる可能性は限りなく低い。つまりそれらを諦めてでも『理想』を追求しているメルセデスやBMWこそが正しい。
ドイツ車好きならば・・・
たとえオーバースペックで重量もかさむボデーに184psそこそこの直4ユニットを搭載した貧乏くさいグレードを、東アジアの愚か者に向けて売りさばいたとしても、アウトバーンがある限り、ポルシェやフェラーリが存在する限り、市場を省みることなく、『ドイツの極限』を表現し続ける姿勢は美しい。M5とE63AMGの生産が終了した時、BMWとメルセデスは存在価値を失い、ドイツ自動車産業は朽ち果てていくだろう。ドイツ車好きならば・・・『M5』か『E63AMG』。
BMW M5試乗│いつの時代も驚きをもたらすハイパフォーマンスカーhttps://t.co/2Ufe1loEMo pic.twitter.com/M3Z87A2Ifj
— オートックワン (@autocONE) 2018年4月20日
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