マウンテン・ゴリラのカーライフ

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2000年以降のドイツ車はなぜクオリティが低いのか!?

日本車では満足できませーん!!

  日本車ではなかなか満たされないものを求めて輸入車を選ぶ。例えばCVTは嫌だよな〜とか、ハンドルが軽いといったドライビングフィールによるところや、外板がベコって音立てて凹みそうな薄さだっらり、ドアノブやドアのヒンジのユルユルだったりと行った質感の問題や、知り合いに「どやー」って見せるのをためらってしまうような見栄えの無さだったりが、ごくごく常識的な価格で売られている日本車の悩みのタネなのかもしれない。

 

輸入車の輝き

  輸入車はハンドルもクラッチもガッチリしていて、ドアハンドルやシフトレバー、コラムレバーまで切り替えの反力がしっかり備わっていて。アクセルオンすればゴォー・・・とエンジンが唸り出す。それこそBMWからルノーオペルに至るまで、日本車とは違うビーストな雰囲気ありました。輸入車を持っている知り合いのオッサンのクルマに乗ったときには、子供心にこのクルマエンジンから火を吹くんじゃないの!?って音がしていたのを思い出す。そしてそのオッサンは自分のクルマに誰かを乗せるのが嬉しそうだったな・・・。

 

時代の変わり目

  2000年ごろを境に欧州車のMTモデルが激減した。欧州メーカーがバブル期の日本メーカーのパテントが切れるのを待って自動ミッションを次々と導入するようになったのもあっての大きな変化なんでしょうけども、その頃から『欧州車じゃなきゃダメ』という要素が少なくなり、何に対して割高な車両代を払っているのかな!?って気分が免許取り立てのクソガキでも少しずつ高まってきたのは・・。それでもアウディTTなどデザインで日本車を圧倒するモデルがまだまだ多かったので輸入車に対する憧れは一気には衰えなかったですけどね。

 

VIPカーってなんだったんだろ

  90年代にはまだBMWのM5がMTだったし、マークⅡもレガシィB4もアコードも、初代ディアマンテもMTだった。2000年頃を境に全てが変わって行きました。R34GT-R、シルビア、RX-7スープラが排ガス規制で一気に消えたりしました。VIPカーブームが来ていて、シーマ、セルシオ、セドリック、アリストなどに免許取ってすぐ乗る奴が結構いた。そんな時代だったからMTのセダンが消えること自体はあまり問題視されていなかったけども、BMWはこの時に終わったんだな・・・。

 

メルセデスの決断

  某有名自動車評論家の著書によると、2000年以降にメルセデスのクオリティが急激に下がったのは、1989年から北米で展開されたレクサスのクルマ作りをみて、「この程度でいいのか」とコストダウンへ経営判断が傾き、それと同時に多車種展開が開始されて、開発ソースを十分に各モデルに振り分けることができなくなったからと断じている。おそらくこれが正しい分析なのかもしれないが、ちょっと気になるのは100年クルマを作ってきたメルセデスってそんなにバカなのか!?ってことだ。

 

ダイムラークライスラー

  1998年にダイムラークライスラーという世紀の合併が行われ、それぞれドイツとアメリカで最も高品質なクルマ作りをしてきたメーカー同士が、車台の共通を図った。これによりクライスラー300にはEクラスのシャシーが、ジープグランドチェロキーにはCクラスのシャシーが充当され、それより下位のクラスには技術協力パートナーの三菱主導のシャシーが使われた。クライスラー200やアルファロメオジュリエッタダッジ・ダート、そしてAクラス、Bクラス、CLA、GLA、エクリプスクロスにまで広がるビッグファミリーのシャシーが今も現役で使われている。

 

中国しかない・・・

  この辺の事情を指して、2000年代以降のメルセデスは低品質と言われているのだろう。・・・がメルセデスはなぜ確信犯的な低品質化を甘受したのか!?1998年以降、合併の影響で開発のイニシアチィブが取りにくくなっただけでなく、2001年の中国のWTO加盟に合わせて、中国市場で販売を伸ばすための最適化が図られたのではないか!? ちなみにメルセデスが中国で販売を予定していたEクラスとCクラスは、多くの日本車と同じように、中国政府によって「高級車認定」を受けることができなかった。フェラーリジャガーとは違って輸入が許可されなかった。よって中国で現地生産されることになった。

 

日本車はもっと悲惨だった

  2000年ごろを境に、なんだか気の抜けたクルマが増えたのは輸入車だけでなく、日本車も同じだった。トヨタが大ヒットさせたアルファードに搭載される2.4L直4ユニットは需要が多い中国の工場で生産され日本に逆輸入された。組み合わされるミッションはCVTであり、エンジンの吹けあがり具合はクルマの評価基準から抜け落ちた。欲しいクルマがなくなったクルマ好きの目の前に出てきたのは、全身全霊で「キマって」いるキレキレのスペシャルティカー・・・GT-R、エボ10、WRX-STI、ケイマン、V8ヴァンテージ、TT、MINI、マスタングそれから、ブランド全体的にヒットしたのがアルファロメオ。まあ当たり前だよね・・・。

 

アルファロメオが売れた日本市場は素晴らしい!!

  クルマ好きは高性能車へ。一般ユーザーはミニバンやコンパクトカーを買う。極めて健全な棲み分けができていたようだけども、このタイミングでBMWE90系3シリーズが史上最高のヒットを飛ばす。エンジンで判断すれば完全にアルファロメオの勝ちだけども、イメージリーダーだったM3のV8は8250rpmがピークのBMWの芸術だったこともあって、BMWの人気も高かったようだ。みんな残価設定でフツーのクルマでしかない南ア製の320iを買ってた。

 

後の祭り

  その後リーマンショックで全ての状況は変わり、SUVブームやトヨタのHV戦略を経て現在に至るけども、10年前につまらないクルマが下手に売れちゃったからBMWは今すごく苦しんでいる。E90はタマ数がBMW史上最高だからまだまだ30万円くらいで買える。デザインもエンジンもあまり変わってないし。先に売り上げ不振で苦しんだメルセデスの方が今では変化の大きい日本市場にうまく適応しつつある。BMWはまだまだ反撃の糸口が見えない。日本市場ではすでにF30系がCクラスに負けている。アメリカ市場もそろそろCクラスに負けそうだ・・・。身もふたもない話だけども、BMWが復活するためには、思い切ったことをするしかないだろう。米国価格並みに240iを400万円で売るとか・・・。

 

 

 

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