カーメディアは役割を終えた!?
どっかのカーメディアが言っていたけども、「最近のクルマは設計基準が厳格なので、昔と違って欠点が著しく少ない・・・カーメディアの使命は終わった」だってさ。カーメディアさんにボロクソ言われていた時代の方が、今よりもはるかにクルマが売れていたってことは、批判されていた日本車が魅力的だったってことであり、今売れていない日本車こそ、ロジカルには優秀なメカなんだろうけども、何かのパラメータが著しく低いのではないか!?という気がしないでもない・・・。
理解が足りないだけでは!?
川上完さんや徳大寺有恒さんなど、もうすでにお亡くなりになられたライターの残されたレビューを読み返してみると、・・・現在そこら中の売れ行きに苦しむカーメディアでクソつまらないレビューを書いてる連中とは全然視点が違う。知識や探究心もどうやら相当に違う。むやみやたらと「日本車は〇〇がダメ」みたいな表現は使わない。
バブル世代は癌
これは仮説だけども、「日本車は〇〇がダメ」っていう安易な表現は、50~60歳くらいのバブル世代ライターに多く見られるし、その下の世代のライター(島下、山田、石井、河口など)にも受け継がれている。もちろん全員がそうではないけども、「日本車は〇〇がダメ」とハッキリ書けるライターが編集部に好まれていて、その編集部が想定する「ざ・バブル世代」な読者層ってのがある・・・。
中古ドイツ車・・・
気がついたらカーメディアの存在は全てが危うい状態になっていたそうだけども、「日本車は〇〇がダメ」という教義をバブル崩壊後も20年あまりそのまま保存し続けたら、そりゃ廃れるよ・・・。失礼だが大して儲かっていないカーメディアの編集部は、比較的に流通量が多い型落ちのドイツ車に乗ってる人が多い。そして最新の日本車が新機能を提げて出てくるたびに、彼らは根拠のない「ポジショントーク」を繰り広げる。そして「日本車は〇〇がダメ」というステレオタイプな表現だけが跋扈する「黒レビュー」が自動車文化を破壊する。隣国を批判するネトウヨみたいな構図はすでにカーメディアの中で成立してわけだ・・・。
ガチガチ・・・
例えば編集者がみんなバブル期のセミトレのドイツ車に乗っている頃に、ホンダやマツダは200万円そこそこの中型車を4輪DWBで武装して出しています。もうカーメディアの連中もまともにクルマがわかっている人(下野さんなんかはバブル期の日本車を絶賛していた)から見れば、もう勝負になっていないくらいにすごいことなんですけども、カーメディアはこれを徹底無視するしか自分たちの尊厳を守れなかったのだと思う。もちろん編集部という組織にいる限り、廉価な日本車に乗ることは許されない(そういう空気だったらしい)。
時代は変わりつつある
結局のところ「カーメディア」という非常に内向的な連中の自己憐憫に、日本の自動車文化全体が引きずり回されてしまった。アイディアに富んだいいクルマを良いと言える環境を破壊することだけがカーメディアの影響力だったと言ってもいい。ジムニーは素晴らしい!!ランクルやプラドは素晴らしい!!ロードスターは素晴らしい!!と素直に喜べる環境がやっと2015年(カーメディア終了宣言)くらいから出来てきたが・・・。
悪の4人・・・
やっと「日本車は〇〇がダメ」という黒歴史は解体に向かっている。非情だけども、この言葉を使ってそうなライターを片っ端から社会的に「処刑」したい。末端的な弟子に悪影響を与えているボスキャラといえば・・・国沢光宏、清水和夫、小沢コージ、福野礼一郎の4人だろうな。約1名才能が有り余っている人も含まれているけども、やはり才能を惜しんで恩赦というわけにはいかない。過去の著作が膨大にあるけども、あまりに業が深い・・・。
日本車を正当に批判する
バブル世代を社会的に処刑しても自動車論壇が浄化されるかどうかはわからない。でもやらなければいけないのは、やはり「日本車は〇〇がダメ」と別の意味で言い続けることだと思う。バブル世代のように『欧州車>日本車』というバイアスで何も考えずに処理するのではなく、日本車の特定のモデルが、今後の自動車文化の発展において〇〇の理由で障害になっていると堂々と主張すべきだ。
売れない理由・・・
例えば「レガシィはターボ&MTを設定すべきだ」とか、「アテンザはGG/GHが掲げた理想へ回帰すべきだ」とか、「シビックやアコードはプレリュードが欧州へ挑んだ時代に恥じない設計を極めろ」とか・・・要するに金儲け優先のクルマが「高級車」「プレミアムカー」を気取るな・・・とかさ。そりゃ確かにメルセデスやBMWの同クラスのクルマに比べれば数段優れた設計なんですけども、そもそも欧州車を基準にするバブル世代の価値観がどーもおかしいと思う。AWDもまともに作れない欧州メーカーと同じ土俵に立ってるって妥協に過ぎないのだから・・・。
カーメディアが死んで、日本車は・・・
これから日本メーカーはもっともっと批判されるべきだと思う。バブル世代の全く意味不明な批判は批判ではない。もっと科学的にいくらでも厳しいことが言えるはずだし、それを自動車メーカーが圧殺して、福野礼一郎さんが「本音を言うバカはいない」という状況ならば、もう自動車文化は滅びていくだけだと思う。なんとか若い世代(氷河期世代・Z世代)が変えていかなければならない。
↓ブレーキ効かないクルマを褒めちぎる(黒歴史映像)