マウンテン・ゴリラのカーライフ

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マツダ&ポルシェ以外で 興味深い現行モデル・ベスト15 その3

第5位 ホンダ・インサイト

新車価格332万円〜

 

商品力としての「電動化」の意味に気がついたホンダ

 Dセグメント・スポーティサルーン復権は、中型車&グランドツアラーを手掛ける全てのメーカーが考えていることだけども、どうやらグローバルではEV化の波が押し寄せさらに日本市場から遠のく可能性もありそう。ポールスター(ボルボのEVブランド)、ポルシェ・タイカン、BMWi4がDセグサルーンに照準を定めてEV戦略の「核」となるモデルとして立て続けに発表された。日本で発売されるとしたら、タイカンとi4が1200万円?HEV化されているポールスター1は1800万円くらいになるのだろうか!?地域柄でテスラモデルSやクワトロポルテを選ぶ東京の港区民なら喜んで買うんじゃないだろか!?世界に点在する同じような地域(高所得地域)では「ゼロ・エミッション&モータートルク」が圧倒的な付加価値になる時代になったようで、スーパースポーツなどもEV化が進む。

 

20世紀から「省エネ」「低減エミッション」の決定版として販売されてきたトヨタ&ホンダの日本式HVは、日本でこそ爆発的に販売を伸ばしてきたけど、海外市場ではなかなか販売が伸びていない。PR不足やトヨタ&ホンダへの逆風だとかあるのかもしれないが、要は製品が現地市場のニーズに合っていないのが最大の原因だと思われる。ガソリン価格が恐ろしく高い日本でも10万キロ走ったくらいでは回収不能な価格差が指摘されているくらいだから、コスト面でのメリットではアピールできない。

 

モーターを搭載することで割高になるコストが、商品力を十分に伸ばせていない!?世界では同じくモーターを搭載して車両価格が大きく上がるEVが売れているし、電動アシスト自転車(E-BIKE)の市場も急拡大している。しかしE-BIKEの伸びは日本では鈍い。ご存知の方も多いだろうけど、日本市場向けのE-BIKEは道路交通法に準拠させるために24km/hでアシスト機能がカットされる。アウディは漕ぐ必要がなく80km/h出せるE-BIKEを販売しているし(日本には入ってこない)、世界では電動ママチャリで40km/h以上を出すオバちゃんが当たり前の景色になっているけど、日本の完全武装のローディーで40km/h以上で10分も巡行できる「健脚」はほとんどいない。

 

トヨタもホンダも海外市場でHVを売るために、スムーズな加速を重視した進化を遂げている。さすがだと思うのは、最初から世界のニーズがわかっていた日産で、フーガやスカイラインに採用されたハイブリッドシステムは最初からランエボ並みの加速性能を持っていた。e-POWERのヒットも「加速」に商品価値を見出しているからに他ならない。海外市場を意識した加速を手に入れているホンダ・インサイトも、ボデーをもう少しワイドにして、高出力化と、バッテリーと給電プラグを付けてしまえば、世界の「ゼロ・エミッション」市場で勝負できそうだ。

 

 

 

 

第4位 アウディA5

新車価格563万円〜

 

セダン好きの琴線に触れ続ける「WADA」クオリティー

2000年以降のアウディの躍進は、2010年頃に日産の中村史郎氏によるデザイン改革にも明確な方向性が与えられたし、2010年以降のメルセデスにおけるゴードン=ワーグナーの10年以上に及ぶビッグプロジェクトが成功する大きなヒントになった。無論だけどMAZDAの前田育男氏の先鋭化されたブランド改造論のスタート地点にはやっぱり2000年代アウディがあるんだろうなと思う。多岐にわたるアウディのラインナップの中でもナンバー1を決めろと言われれば、やはり初代からキープコンセプトのA5デザイン。A5とA6のデザインを担当した和田智は日産時代に初代セフィーロを手がけていて、1980年代終わりから90年代にかけての3ナンバーサルーンのデザインを先導した。セフィーロやクロノスの延長に2000年以降のアウディがあり、アコードやディアマンテの延長にBMWがあるのは、薄々気がついてしまうけど、30年前のクロノスやディアマンテのデザイン悪くないなー・・・と感じるのは、その間にアウディBMWの活躍があったからなのだと思う。

 

GTサルーンとして非常にまとまりのあるデザイン、パッケージに加えて、駆動方式はFFとAWDが選べて、縦置きエンジンにF-ダブルウィッシュボーン&R-マルチリンク。FRのGTサルーンとはスペースを犠牲にしてでもハイスペックで官能的なエンジンを積むための設計なのだから、趣味車としては当然に6気筒以上であるべきだと断言する(スポーツカーは除く)。アウディ(A4以上)の場合は縦置きエンジンではあるけど、いずれにせよフロント駆動なので直4ターボユニットでもいいんじゃないの!?フロントがある程度は身軽であれば、ダブルウィッシュボーンのフロントサスがハンドリングをシャープに仕立てるのに向いている。

 

2000年代のホンダ&マツダが輝いた「F-DWB&横置きFF」の設計は、かなりライトウエイトスポーツカーのハンドリングを意識したハイスペック設計だったけども、アウディによる「F-DWB」の採用は、メルセデス&BMWといったFRのGTサルーンの高い剛性&慣性力がある走りにも関わらず、あまり「遊び」を作らずにトヨタ&日産のFRサルーンよりも操縦性に優れているドイツサルーンの美点をFWDで再現する狙いがあった。2000年代のアウディの躍進に驚いてEクラスも5シリーズもF-DWB化がすでに実現しているけども、乗り心地重視の設計なのか?思ったほどにストラット時代よりもハンドリングが良くなった印象はない。もしかしたらアウディと同じ縦置き設計で水平対向エンジンで低重心化しているあの日本メーカーがF-DWB化に踏み切ったら、なかなかすごいGTサルーンが生まれるかもしれない。

 

 

 

 

第3位 アルファロメオ・ジュリア

新車価格455万円〜

 

趣味度100%を突き進む

まだまだブームが続くロードバイクの主流の素材は「カーボン」であり、グランツールに出場する選手もほぼ100%カーボンロードを使う(昨年にはサガンがアルミバイクを使ったクラシックレースもあったけど)。数年前まではカーボンロードは素人の趣味バイクでは非常に高価なもので、完成車だと50万円くらいの価格だった。しかし近年は価格の下落に歯止めがかからず、有名ブランドのカーボンロードが10万円台なんてこともザラにある。この前まで1000万円で売られていたGT-Rが、突如300万円くらいになったらビックリだ。GT-Rの場合はノーマルのエンジンだけで320万円くらいするらしいので、そんなことにはならないけど、イタリアの有名ブランドであるビアンキピナレロ、デローザ、コルナゴといったブランドのカーボンロードは価格破壊を起こしている理由の一つとして、最初から本国での生産などほぼ行っておらず、東アジアの生産拠点に委託していて、メイン素材も「東レ」が作る。当然ながら台数が増えるに従って開発費や固定費は償却され生産コストはどんどん下がる。

 

日本市場で売られているFRのDセグサルーン。ジュリア、ジャガーXE、キャデラックATS、レクサスISBMW3シリーズ、メルセデスCクラスを全部同じシャシーにして、中国か台湾の工場で一括生産したら同じようなことが起こるのではないかと思う。キャデラック、BMWメルセデスはすでに中国やASEANでの生産を大規模に初めているけど、アルファロメオジャガー、レクサスはまだまだ慎重な姿勢を崩していない。今のところは生産コストのメリットを目一杯活用して新車販売で強烈な値引きをするメルセデスが優位に立っている。BMWも応戦するけど、ちょっとばかりこのブランドの評判は悪くなっている。

 

メルセデスダンピングを行う日本市場で苦戦が続くアルファロメオジャガーは、なんとか欧州生産の「本物」を望むユーザーに支えられて一定の販売を確保できているようだ。生産地なんてどうせバレないから全く気にしないという価値観を否定はしないけど、自分の持ち物にこだわりたいタイプの人間にとっては、Dセグサルーンの選択肢は、上三川(栃木)、防府(山口)か「欧州生産」に限られてしまう。ステルヴィオのところでも書いたけど、「イタリア本国生産」をブランド価値の中心に据えているアルファロメオは「100%趣味のクルマ」として安心して買うことができる。特に今の日本向けラインナップは精鋭揃いだ。唯一のFFモデルであるジュリエッタ・ヴェローチェにも1750TBというとってもレアなショートストローク直4ターボが採用されていて400万円なのだから、かなり「お買い得」な趣味車だ。

 

 

 

 

第2位 日産スカイライン

新車価格435万円〜

 

日産の矜持

「いつまでバブルやってんだ!!」って感じのアブノーマルな雰囲気が現行スカイラインの魅力。日本の普通車市場はSUV、ミニバン、プチバン、コンパクトの4形態に集約。それ以外は「趣味性が高い」クルマってことになっている。プリウスカローラシビックMAZDA3、インプレッサも現行モデルは、すでに「プチ高級化」に舵を切っている。次期モデルはさらなる「ジャストサイズの高級感」を追求して「高級車・入門」として進化するだろう。スカイラインやアコード(日本仕様)は先代モデル以前からすでに「高級車」としての立場をはっきりさせているけど、現行モデルでは「高級車・初級」から「高級車・中級」へのクラスアップに成功している。

 

ちょっとわかりやすくメルセデスの4ドアモデル(SUVを除く)で示せば

「高級車・入門」=Aクラス・Bクラス・CLAクラス

「高級車・初級」=Cクラス

「高級車・中級」=Eクラス・CLSクラス

「高級車・上級」=Sクラス

 

MAZDAは「高級車・入門」と「高級車・初級」にすでにモデルを投入しているけど、さらにFR化で「高級車・中級」以上の領域に突入するらしい。ポルシェは「高級車・初級」にマカン、「高級車・中級」にパナメーラとカイエンが現行だけど、新たに「高級車・中級」にタイカンを投入し、パナメーラを「高級車・上級」に押し上げるだろう。日本市場の軽視とか言われる日産の現行ラインナップでは、「高級車・入門」「高級車・初級」にあたるモデルがない。海外市場では「高級車・入門」になるインフィニティのボトムグレードが存在するけど、日本では販売していない。プライドなんですかね!?日産はMAZDAと同じでは納得しない。どこからも批判されないような本物の「高級車」だけを作る。FRシャシーの4ドアサルーンなのだから6気筒オンリーに戻したのは大正解。

 

 

第1位 トヨタ・ランドクルーザープラド

新車価格360万円〜

 

いい歳をしたオッサンは買うべきクルマを間違えてはいけない

愛知県のトヨタ工場でずっと作られ続け、年間の生産台数はプリウスに匹敵する規模であり、そのほとんどを海外市場に運んでいるラダーフレーム仕様の本格クロスカントリーモデル「ランドクルーザー」シリーズ。2.7Lの直4ガソリンNAの縦置きエンジン(360万円〜)と2.8Lディーゼルターボ(422万円〜)の2タイプのエンジンが「プラド」の範疇で、トヨタ名物の4.6LのV8ガソリンNAが搭載される上位モデル「ランドクルーザー」は482万円〜。いずれにしろ搭載エンジンとボデーサイズの豊かさの2点を考えるだけでもコスパが非常に高い。トヨタが50年以上にわたって作ってきた実績や、他のモデルとは全く異なるフレームを仕様しているなど、ユーザーにとっては非常に決断しやすい要素が揃っている。

 

言葉を選ばずにハッキリ言ってしまうと、ランクルやプラドを選ぶユーザーは、ハリアーやRAV4を選ぶ連中とは、全く仲間意識を持っていない。トヨタで一番クールなのがランクル&プラドで、最もダサいのがハリアーかRAV4のどっちかだと思っている。わかっていない人には何のことかさっぱりかもしれないが、ランクル&プラドが「レンジローバー」ならば、ハリアーは「レンジローバー・イヴォーク」だ。つまり「レンジローバー」のユーザーが、イヴォークに対して「なんでレンジローバーを名乗ってんだ!?」って訝しがるくらいの嫌悪感をランクル&プラドのユーザーはハリアーやRAV4に対して持っている。決してマウントを取るような発言はしないけど、心の中ではそう思っている。

 

決して男女差別ではないと思うけど、多くの乗用車には社会的な通念として「男性向け」「女性向け」の区別がある(ないモデルもあるけど)。例えば「男性向け」なのは、ランクル&プラド、レンジローバー、Sクラス、レクサスLS、ジャガーXJであり、それに対応した「女性向け」がハリアー&RAV4、レンジローバーイヴォーク、Cクラス、レクサスISジャガーXE。今回15台を選ぶに際して「女性向け」という地雷を決して踏まないように細心の注意を払った。「なんでこのクルマが入ってないんだ!?」と思うこともあるだろうけど、多分それは「女性向け」のモデルだ・・・。

 

 

 

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