マウンテン・ゴリラのカーライフ

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MAZDAの失敗を期待する人々の願いは叶うのか!?

 

自動車メーカーは進化し続ける

日本の自動車メーカーは1950〜60年代に生産が始まり、70年代、80年代、90年代、00年代、10年代、20年代と次々に新しい技術が生み出され進化を遂げてきた。戦後間も無くは世界の最貧国だった日本が、自動車産業の肥大化とシンクロするように貧しさから脱却し豊かな福祉国家へと変貌した。国家が経済的に豊かになるには、「工業」「金融・投資」「資源」「情報」のいずれかの条件で恵まれた状況になる必要がある。アメリカや中国はこの4つの条件全てを最重要課題として成長戦略を描いている。

 

 

自動車メーカーが描く未来の日本

労働力として40歳以下の若者が使い捨てにされ、下請け企業の低収益など問題はあるけども、日本の自動車メーカー連合は、まともな成長戦略を描けない政府や、成長の意味すらわからない有権者を当てにすることなく、自らの判断で進路をとっている。これまでも世界の最先端を意識して進化を遂げてきたし、今後もその歩みを止めることはできない。日産、ホンダに続いてレクサスも電動化へのタイムラインが公表された。充電設備もないタワマンを35年ローンで買った人からしたら恐るべき決断が下されている。

 

 

 

 

失敗なんてしていない

カーメディアや一般マスコミの「アホさ」が視聴者に伝染してしまったのだろうけど、トヨタ以外の日本メーカーは過去に「失敗」を繰り返しているというレッテルが貼られている。日産もMAZDAもバブル期の過剰投資で赤字転落し、「リストラ」を断行するために外資に放り込まれ、外国人経営者の元で大幅なコスト削減が図られた。いずれにせよこれまでの研究開発の積み重ねにより多くのノウハウを持っているのだから、その技術目当てにいくらでも買い手はある。日本の自動車メーカーは奇跡的な成功を続けている。「リコール隠し」だとか「ホンダ虐め」だとか過去に問題になったが、それは外部的要因でありメーカーの経営判断が大きく間違っていたとは言えない。国際的に通用する競争力がある自動車メーカーは、JRや私鉄、電力、ガスなどよりもむしろ安定しているかもしれない。

 

 

 

どんだけ攻める!?

MAZDAの「攻め」の経営は今に始まったことではない。60年代に四輪車を作り始めた当初からこのメーカーは世界の頂点しか見ていない。60年代の自動車は上流階級の贅沢品であり、日本メーカーはどこもスポーツカーを作るのが当たり前だった。モーターリゼーションの中で大衆向けのクルマへと日本車の重心がシフトしていくのは当然だとして、スポーツカーの性能を競い続けたスカイラインとサバンナの両陣営は、フェアレディZとRX-7で米国市場でも大成功し市民権を得た。

 

 

 

やる気のないメーカーだけが消える

ホンダがCVCCエンジンを開発しマスキー法をクリアすると、MAZDAが第2号を作る。ホンダがNSXを発売し、「フェラーリは博物館行き」だと宣言すれば、MAZDAは12気筒エンジンを開発し、同じく「ロールスロイスは博物館行き」と言い出しそうな勢いがあった。ホンダにしろ、MAZDAにしろ常に前のめりな経営スタイルを貫くことで、自らの存在価値を十分に証明してきた。2000年前後に世界の多くの自動車メーカーが消えていったが、前のめりにコケた例はほとんどなく、例外なくやる気が無さ過ぎて消えていったメーカーがばかりだ。

 

 

世界は頑張るものを救う

フェラーリやポルシェだって何度となく危機に見舞われてきた。しかし世界はやる気があるメーカーを見捨てたりはしない。故カダフィ大佐が助けてくれたり、藁にもすがる思いでポルシェが1996年にMAZDAのクルマをコピーして経営危機を乗り越えたりする姿は、多くの自動車ファンの心を撃った。リーマンショックの際にフォードグループから分裂した小さなブランド達は遅かれ早かれ時代の波に飲み込まれ木っ端微塵になると思われたが、アストンマーティンジャガー、ランドローバー、ボルボMAZDAのいずれもが、その後のWCOTYで次々と大賞を獲得し、10年以上が過ぎた今も立派に生き延びている。

 

 

 

期待しかない

まだ本格的なモデルの発売前だが、MAZDAは多くの人々の注目を集めている。日本でも北米市場並みの価格(3万ドル〜)の6気筒モデルが買えるようになる!?という期待しかない状況なのに、なぜかネットでは悲観的な意見が多い。電動デバイスや最先端の補助安全機能が付いてくるので、3万ドルとはいかないまでも6万ドル以下の価格で魅力的な選択ができるのはおそらく間違いないだろう。BMWX5の直6が北米価格では6万ドルだ(X3の直6だと5万7千ドル)。

 

 

必要なクルマ

600万円のクルマなんてとんでもない!!という意見もあるだろうけど、このクラスのクルマを買って初めて「オレは頑張ったな」と実感できる部分もある。女性の社会進出が進み「世帯年収」が2000万円を超える家庭もそれほど珍しくも無くなった。より安全で優越感が得られるクルマが600万円で選べるなら都合が良い選択だとも言える。50歳以下の「氷河期世代」以降の労働者は、社会に出たタイミングで労働市場が再構築されある程度は最適化されているので、今後は無茶な雇用調整に直面する機会も少なくなるだろう。

 

 

 

間違ったアドバイス!?

MAZDAの新型モデルはそんな新人類へ向けたクルマになるだろう。役職定年を迎える世代には「現状維持」こそが希望だけども、それよりもずっと若い世代にとっては「現状維持はリスク」でしかない。MAZDAなどの国内メーカーに「現状維持」を訴えるのはAJAJの高齢になった評論家ばかりだ。しかし彼らの主張には、過去の日本メーカーが常に「現状維持はリスク」と考えて常に前のめりを続けた結果、現在まで生き延びているという視点がすっぽり抜けている。消えていったメーカーのような消極的な経営をアドバイスしている愚かさに気がつかない・・・。

 

 

 

良いものは人を育てる

個人的な経験論に過ぎないけど、可能な限り良い部屋、可能な限り良いクルマ、可能な限り良いロードバイク、ほかにも服や靴、鞄、時計など商業主義のカモにされないように本質を見極める力を磨き、良いものを選ぶことで人生は開かれる。決して貯金を全部叩いてでも良いものを買えという意味ではない。「現状維持のリスク」を避けるために、生活の質を意図的に良くするためには、部屋、クルマ、ロードバイクへの投資がわかりやすく効果的だと言いたいだけだ。良い部屋に住めば、節度ある生活習慣を営みやすくなる。良いクルマやロードバイクを買えば、色々なところに行って見たくなるし、あらゆる場所で上品に振る舞うようになる。この限られた変化のチャンスを見逃すのは本当に勿体無い。

 

 

 

ホンダとMAZDAが高価な理由

MAZDAは目一杯「良いクルマ」を作ろうとしている。メルセデスやレクサスのように良い人生を送るクルマの選択肢を増やそうとしてくれている。そんなMAZDAは大失敗すればいいと期待する人がいることもわかる。「現状維持」が希望の人々にとっては目障りでしかないだろう。ホンダやMAZDAのクルマは同クラスで比較してもやや割高になっている。シビックMAZDA3よりもカローラインプレッサがお買い得だと主張する人も多い。しかし前者は「現状維持をリスク」と考える人向けであり、後者は「現状支持が希望」という人々向けだ。ホンダ&MAZDAトヨタ&スバルではターゲットにしている層が異なる。

 

 

 

「進化系」

残念ながらMAZDAは失敗しないだろう。シビックMAZDA3もヴェゼルもCX-30も「より良い生活」を求める若者の支持を得た。ホンダやMAZDAが人々の幸せを真剣に考えて社会全体の利益を優先してクルマを作った結果だ。プレマシーやオデッセイのユーザーなどは、ホンダやMAZDAに「裏切られた」「切り捨てられた」と感じるかもしれない。ホンダもMAZDAも「進化系」ブランドで、様々な不都合に頭を悩ませながらも突き進んでいる。自分たちの方針に真っ向から反論してくる人々がどういう背景を抱えているのかも良くわかっているはずだ。

 

 

クルマ選びのポイント

もしクルマの購入に迷っている人には是非アドバイスしたい。ちょっと価格は高くなるけども、お金を出すことができるならば、ホンダやMAZDAを選んだ方が「新しい人生」に出会える可能性は高いと思う。クルマにそんなお金をかけられないという人は、トヨタのクラス最高レベルに割安なモデルを買えばいい。嬉しいことにどちらも選ぶことができる豊かさが日本にはある。

 

 

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