ハードル高過ぎ
2014年に「STI」と「S4」にそれぞれKYB版とビルシュタイン版を用意して仰々しく登場したSUBARU WRXの現行モデル。リーマンショック&震災のショックから立ち直り、日本社会&日本経済ひいては、日本市場の自動車販売を大きく牽引することが期待されたけども・・・失礼ながらはっきり言おう!!さんざんに期待させておいてさー、楽しみに乗りにいった人のワクワク感を踏みにじりやがった!!
ほぼプレミオ・・・
あ!?別にディーラーの人の態度が悪かったとかいう話ではないです。幸運なことに三多摩&所沢界隈に多数展開されている各ブランドのほとんどのディーラーに行ったことあるけど、態度が悪いディーラーマンというのを見たことがない!!そうじゃなくて・・・クルマが「可もなく不可もなく」だったってことです。トヨタにプレミオっていう、日本市場で一番ってくらいに「可もなく不可もなく」が似合うモデルがありますけども、S4はそのプレミオのハイパワー版みたいな感じかな!?
コスパだけではフラッグシップは成立しない
エンジンパワーの分だけ価格高い・・・ってならばまあ300psで336万円は納得かもしれない。パワーを求めるユーザーにとってはこれは素晴らしいことだと思う。他にこんなコスパを叶えてくれるメーカーなんて絶対にないだろうから、もう一生スバル車に乗り続けます!!って忠誠を誓った人もいるだろう。スバルがユーザーの欲求を精査して、そのニーズに応えるべく試行錯誤を繰り返して、他のメーカーにはできないクルマ作りを維持したという意味では2010年代でもっとも優れた製品かもしれない・・・。
ソフィスティケートって奴が足りない
しかし『辛口ブロガー』はそんな理想論だけでは頑として納得しない。このクルマの発売まもなく本気で買うつもりで乗りに行きましたよ。そしてものの見事に期待を打ち砕かれた・・・。スバルの新しいフラッグシップとして期待されているモデルにしては、あまりにも呆気ない幕切れだった。端的に言えば300psを使いこなすためのあらゆる部分が足りていない・・・。
とりあえず座ってドア閉めて感動するクルマにしろ!!
「良いクルマは座ってドアを閉めた瞬間にわかる」ものですけども、WRX・S4には全くなんの感慨もなかった。ペダル以外の操作系はことごとく質感が悪いし、ドアが閉まった気がしない。フタがされているだけでスースーする。これでメルセデスやBMWを名指しするなんてメチャクチャな所業だ。もうこの時点ですでに買う気は無かった。スバルには高級車は無理だ。高級車からユーザーを引っ張ることも無理だと思う。レクサス、日産栃木、MAZDA防府がやっているクルマ作りとはレベルがだいぶ違う。
相手が悪い
WRXに乗った日に日産栃木車にも試乗していて、スバルディーラーにもMAZDA防府車で出かけて行ったので、アウディでもBMWでもなんらインパクトは残せないくらいにタイミング的には最悪だったとは思いますけども、スバルが「上質なスポーツセダン」と堂々宣言する新型モデルだから、なんか結果を残して欲しかった。わざわざ行ったんですけどねー。
日本的なアメリカ設計ってやつ!?
もうシート作りからして全然違うわけですよ。インテリアの印象もパッとしない。せめて「走り」くらいは・・・なんですけども、AWDでタイヤのグリップとサス剛性のせいか、曲がり始めが相当にかったるい・・・「相当に」です。クルマが重すぎるのだろうか!?MAZDAや日産感覚で走っていれば、もれなくアンダー気味に感じるゆるさ。これプレミオじゃん。ついでに加速も出足が「エコ」に走ろうとするくせに、妙にCVTのトルク感だけはあって、これまたほぼプレミオじゃん!!
スター性がゼロ
スバルにハッキリ言いたい。フラッグシップでこれだけ方向性のないクルマで良いのか!? プレミオってちょっと裕福な年金生活車が買うクルマだぞ。メンテナンスフリーなエンジンに、操作性においては万能なCVT、取り回しに都合がいいC/Dセグのサイズ。MT専用でややハードすぎるWRX・STIをより多くの人に乗って(買って)もらいたいってことで、先代のからCVTモデルが用意されてましたけども、そのスケベ心がコンセプトを破壊し、単なる日本的なサプライヤー製品の組み合わせによる、無個性なクルマに終わってしまっている。
検討するライバルを間違えている!?
とりあえず、A45やM240i、ゴルフGTIくらいのドイツ車には楽勝かもしれない。しかし「日産栃木」と「MAZDA防府」と比べるとまだまだ比較にもならない。内装やシートの作りだけでなく、クルマの基本動作においてあらゆる面で作り込みが劣っている。アメリカで開発したのだから仕方がない・・・そんな言い訳は社内向けだけにしてればいい。あのオモチャみたいなアクセルフィールとハンドリングは一体何のパロディだ!?
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