過大評価だったのか!?
辛口に言ってしまうと、「能力の持ち腐れ」ってやつなんだろうか。世界で最も「自由」にクルマが作れる総合自動車メーカーのHONDAが、なかなか主導権を取れてないです。社長が変わってこれからが『本領発揮』とかいう声もあったようですが、気がつけば日本市場では、前社長の遺産のN-BOXが稼ぎ頭に。アメリカ市場も苦戦気味・・・。
HONDAマシーン
F1に参戦するほどのエンジニアリングへの自信。スーパーカーを単独で設計して生産し、グローバル市場で本気の価格で堂々と売る。これメルセデスやBMWにもなかなか真似できないことです。もう向かうところ敵無しのはずなんですけども、なかなか『S2000の後継モデル』みたいな諸手を挙げて歓迎したい(ぜひ買ってみたい)モデルが出てこないです。
十分作ってるけども・・・
もちろんすでに『S660モデューロ』と『シビックtypeR』の2台を500万円以下の価格帯で売り出しているわけだから、実はトヨタやマツダよりもスポーツカーに関しては質のいい仕事をしているわけですが、ついついホンダだから、無理を承知で、S2000、CR-X、CR-Z、インテグラtypeR、プレリュードなどのスポーツ&スペシャルティカーの復活を次々に期待してしまう。
バイアス
昔も今もホンダのクルマ作りは素晴らしい!!というのは変わって無いのだろうけども、じゃあHONDAを買おう!!という気分にはなかなかならない。つまり満足していない・・・どこか欲求不満なんだ、日本市場で走っているHONDAは案外に視界に入ってこない。正直言ってしまうと、ジェイド、ヴェゼル、グレイスなんかを半ば強引に理解しようとしている時がある。なぜだろう、もっとストレートに訴えてくるクルマだけを素直に受け止めるのがクルマ趣味ってものだろうけど・・・。
スピリッチュアル
頭が勝手に「HONDAは正義に決まっている!!そしてTOYOTAとVWが悪なんだ!!」と思い込んみたがっているんだよね。本田宗一郎や藤沢秀夫の伝記を読んでたりすると、もうHONDAは憎めないし、今ある自動車業界の水準はHONDAの独走&独創によって拡大したと信じて止まない。メルセデス、ポルシェ、日産、三菱、マツダよりもHONDAが偉大なのは確かです。
カタルシス
ゴルフRは逆立ちしたってシビックtypeRには勝てないし、オデッセイとエスティマでは月とスッポンだから。別にゴルフRとエスティマが悪いクルマというわけでは無いですよ、むしろそれぞれのブランドの傑作じゃないの!?でも相手がシビックtypeRとオデッセイだったらお話にならない・・・これがHONDAの実力。
戦場
NSX、レジェンド、typeR、オデッセイ、S660・・・確かに全部すごいよ。でもなんだか楽に勝てるステージばかりを選んでいる気がしないでもないです。アルファロメオ・ジュリア / ステルヴィオ、アウディTT / A5、ジャガーFタイプ / XE-R 辺りの新進気鋭のツーリングモデルを片っ端から撃破するなんてミッションを新たなアキュラの看板モデルとして掲げたりしてくれないのか!?