マウンテン・ゴリラのカーライフ

最高に面白いクルマのブログを作りたい!!(もちろん全編フィクションです)

公道で「輩」なオーラを出してくるクルマ・・・

 

全モデル「高級化」の時代

昨今のクルマのトレンドは、馬鹿の一つ覚えのような「高級感」演出ばかり。輸入ブランドでもレクサスでもなく、日本のメインストリーム・ブランドのクルマが、滅茶苦茶に低スペックなのに、本体価格は余裕で300万円越え。フラッグシップだと500万円前後。まあ価格設定は自由ですけど、このスペックでこの価格でアメリカ、欧州、中国でそのまま売れるとは到底思えない。

 

 

走る気にならない

ちょっと悪意がこもっているけど、付け刃的な「安っぽい高級感」を身に纏った「つまらない」クルマがノロノロと公道を走る。ナマクラなミッションでは誰もキビキビと走る気にはならない。e-POWERやTHSは出足こそ元気だけど40km/hを超えた辺りから突然に鈍足になる。最初からかったるいCVT車と、途中からノロマになる電動車がマジョリティだから日中のドライブはどんどん憂鬱になる。

 

 

 

捕まらないクルマ

運転中にイライラするのは禁物だけど、そんなクルマの群れを上手く避けて前に出て、心地よい速度域で快走していると、今度は後ろからクズ警視庁のクズ交通機動隊PCが追いかけてくる。「獲物」が少なくて腹ペコな覆面PCは相当に飢えているらしい。深夜帯だとしつこく追いかけてくる。軽さが自慢のスポーツセダンなら90〜100km/hくらいまで出すかもしれないが、重量があるSUVではそんな無茶はしない。しかも着座位置が高いので覆面PCが赤色灯を上げた瞬間にだいたい気がつく。そしてヘッドアップディスプレーのおかげで65km/hで容易に定速巡航できる。

 

 

リスク高過ぎ

10年くらい前ならば、べらぼうな加速で追い越していくV8搭載のハイエンド車はあちこちで見ることができた。今ではV8のAMGなどクルマがあまりに高価過ぎて無茶な運転には適さない。車載カメラが当たり前の時代で、暴走行為がネット動画でたくさん晒されている時代だから、危険で横暴な運転をすればすぐに社会的に抹殺される可能性すらある。もう交通機動隊とか要らないんじゃないの!?

 

 

 

クルマがつまらない理由

各メーカーはクルマの「ダーティー」なイメージを払拭し、ポジティブな存在にするために躍起だけど、さまざまな制約の中で喜ばれるクルマを作るとなると「高級感」がポイントになるのだろう。内外装やデザインにコストを配分すれば、エンジンやミッションはミニバンもSUVも共通ってことになってくる。安っぽい高級感のノロいクルマがどんどん増えるわけだ。

 

 

余裕の走り

そんな市場のトレンドに逆らうかのように、何やら怪しげな挙動で周囲を威嚇する「走り」に特化した「輩」なクルマもある。新青梅街道でいつも同じ「マーチ・NISMO・S」と遭遇する。ゼロ発信でややホイールをスピンさせ気味の周囲のCVT車とは違い、綺麗に立ち上がり滑らかな中間加速で優雅に走っている。1010kgしかない車重に、ミドルセダンが使うような16インチで205mm幅のタイヤ(GHアテンザと同じ)が装備されているのだから、コントロール性はさぞかし抜群だろう。ちなみにマーチの標準車は165mm幅しかない。

 

 

 

見てるだけで欲しくなる

MAZDASUVで気分良く独走していると、覆面PCのようにマーチ・NISMO・Sが背後から付いてくる。逆に私が追いかける場合もある。しっかりとした足取りで安全マージンをしっかり取って走っている。警視庁もトヨタとのズブズブ随意契約をやめて「マーチ・NISMIO・S」や「スイフトスポーツ」を覆面PCにした方がいいかもしれない。フルエアロのカムリよりも圧倒的にコントロール性に優れ追走時の不慮の事故もかなり避けられるのではないか!?道路に停車してもそれほど邪魔にならないし。MTだと業務に支障があるだろうから、2ペダルで発注すればいい。

 

 

存在感が増している

SUV、ミニバン、軽自動車からスポーツカーまで小賢しい「高級化」に邁進する中で、「マーチ・NISMO・S」や「スイフトスポーツ」は走りにかかるコスト以外は割り切っている。200万円の本体価格でこの内容なら十分に満足できる。2台ともに以前から設定されるモデルだけど、ちょっと前まではコンパクトカーと変わらない質感から、「特別感」に乏しく、あまり積極的に選ばれる存在ではなかった。しかし市場全体が安易な「高級化」に進む中で、ストイックな「走り」のモデルとして異彩を放ちつつある。

 

 

 

スポーツカーも手軽に乗れない!?

MAZDAロードスターダイハツコペンといった手頃な価格のスポーツカーも、「高級化」の時代に抗えず、質感へのこだわりが見られ、なかなかの価格になっている。バブルの頃には100万円台だったロードスターが300万円になっている。しかも排気量は小さくなっている。とても結構なことだけどNDロードスターはジェントルな走りのオーナーが多いように思う。公道カートの気分!?

 

 

威圧的な軽自動車

Bセグ以外で、ちょっと空気をピリつかせる「輩」なクルマは他にもある。「Nワン・RS」も公道をゴリゴリ走っている印象がある。合流でこのクルマと鉢合わせたら、まず譲ってもらえない。ホンダの軽自動車の中から「Nワン」を選んでいる時点でクセのあるドライバーの可能性が高い。軽自動車の中ではがっちりしたボデーで車重もあるので、パワーウエイトレシオは販売が終了したアルトワークスの方が優れているのだけど、ホンダ自慢のトルクフルなエンジンの出足はKカーのレベルを超えている。

 

 

 

軽自動車のイメージを壊す

「Nワン・RS」に峠道で絡まれたら、MAZDAのオサレSUVではまず付いていけない。深夜の新青梅街道を走っていると、爆走するアルファードの鼻先をNワン・RSが軽快に逃げているという光景を見かける。鬼ごっこがとても好きみたいだ。Nワンに限らず軽四ターボの出足は良いので、そこそこ信号がある新青梅街道ではしばしば信号ダッシュを挑んでくる。ミニバンやSUVのユーザーなら何度か絡まれた経験があるだろう。

 

 

真面目なCセグ

中型車(Cセグ以上)にも「輩」な現行モデルがある。「インプレッサSTIスポーツ」はワークスチューンながら270万円という手頃な価格で、現行スバルで最もお買い得と言う人もいる。200万円台前半から設定されていて、素晴らしいコスパを誇るインプレッサだけど、「高級化」路線の流れに乗り遅れた印象でそれほど売れていない。街中でもそれほど見かけない。

 

 

 

気持ちよさそうだ

深夜の新青梅街道で見かけたインプレッサは案の定だけど「STIスポーツ」だった。FF車なので加速もそれほどではなく、この信号幹線道路はベストな舞台ではない。それでも2Lで余裕のある排気量なので中間加速がかなりしっかりしている。CVT&水平対抗エンジンはスバルの計算づくのユニットおで、低重心で路面に張り付く挙動と、無段変速のショックレスな加速は、内燃機関車で最もBEVに近い走りといえる。

 

 

「輩」なクルマは大歓迎

中間加速やハンドリングの良さを含めれば、BEVと比べるのが失礼なほど懐が深いクルマだ。深夜に元気よく走ってるMAZDASUVを見かけたら、ちょっとくらい追走したくなる気持ちもわかる。新青梅街道で見かける「輩」なクルマを4台挙げたが、どれも余裕を持った走りなので、近くを走られても嫌な気はしない。この手のクルマが再び増えることを切に願う。