マウンテン・ゴリラのカーライフ

最高に面白いクルマのブログを作りたい!!(もちろん全編フィクションです)

日本人エンジニアの平均年収は2000万円になる!?

 

日本型雇用の行く末

日本人の給料はなぜ安いのか!?それは新卒段階で能力を安く買い叩かれて、「安定」第一の終身雇用を受け入れるから。しかし40年後にトヨタや日立が存続しているか!?って考えると多くの人は「わからない」という反応になるはず。来年に日産が、再来年には三菱が、さらに翌年にはマツダ、スバル、スズキがなんてことも十分に考えられる・・・とても恐ろしいテスラドミノが動き出している。

 

サプライヤー主導と言われる訳

IoTによる技術革新のスピードは早く、日本型雇用の企業にはすでに対応が難しくなってきているのだけども、世の中便利なもので、カネを持っている大企業は、今のところは比較的容易に、エンジニアを掻き集めて短期間にブレークスルーを起こしている「研究所」みたいなサプライヤーの成長力を利用することができる。トヨタや日産が今も生き残っているのはほぼマネーパワーによる(もちろんベースとなる生産設備があってこそだけど)。皮肉な話だけども、結局のところカルロス=ゴーンや豊田章男のような決断力があるトップがいればそれでいいのかもしれない。

 

 

イノベーティブな才能

ホンダや任天堂のようにオイルショック以降に躍進した企業の多くは、先駆者を超えるスピード装置を持っていた。ホンダの『R&D』は米国ゼロックスの『パロアルト』と並ぶ世界的な技術ローンチに特化した『未来への入り口』であり、任天堂にとっての『HAL』も規模こそ違えども、世界的な企業に成長した後の任天堂にHAL出身の社長が迎えられるなど特別な存在であったことは確か。インベーションに関わる部分こそがその企業の価値の全てといってもいいのかもしれない。スティーブ=ジョブスや水野和敏のようにそれが属人的に一人歩きするケースも・・・。

 

 

なぜ海外ベンチャーを買収するのか!?

アメリカや日本にしかなかったその手の『ブレークスルー』型の研究所が、今では世界中に広がる。中国、インド、イスラエルエストニアシンガポール・・・例えばそれらの国では安倍内閣が掲げる「キャッシュレス」がとっくに完了してたりする。研究所には世界から投資マネーが流入し、その価値を上げるためにも2000万円以上の年俸を払ってでも優秀なエンジニアを雇い入れたいインセンティブが止まらない。トヨタに軽々と2兆円も稼がせるような、最先端サプライヤーにとって2000万円なんてコストは微々たるもの。トヨタは変わらないメンバーで金属部品を作り続ける下請けにはとことん厳しいが、最先端のエレクトロニクス&プログラミングには気前よく出すらしい。そしてそんな研究所を丸ごと買収する投資があちこちですぐに決まる。トヨタソフトバンク武田薬品などが金を出す。

 

 

日産とテスラ

カルロス=ゴーンの後に何があるのか知らないけど、NISSANという会社はその後の世界にとってどんな価値があるんだろうか!?なぜ早々とEV分野での躍進を見せていて、巨大資本、販売網も持っている企業が、やすやすとテスラに先を越されてしまったのか!?ここ数年倒産間際と囁かれ続けても、必死にその可能性に賭けたテスラは、日産とは根本的に雇用モデルが異なるからじゃないか!?って気がしないでもない。たまに通勤時間帯の電車に乗ると、NISSANバッジをスーツにつけたオッサンがいる。さすがにスマホゲームしているようなボンクラではないようだけども、テスラにはこんな時間に通勤電車で帰宅する年配の社員はいるのだろうか!?

 

 

自動車メーカーの変容

これからの大手日本メーカーは、これまで抱えてきた系列サプライヤーの持分を処分し、世界のよりハングリーでホットなエンジニアリング工房を発掘・買収するのが主な仕事になりそうだ。すでに北米ビッグ3のフォード、GMクライスラーはその業態へと完全に移行している。2000年代の目も当てられない経営破綻からそれぞれ立ち直って、今後のさらなる成長のためにあまりに派手に動いてしまったことから、庶民に優しい新大統領の逆鱗に触れた。メキシコに工場を置いてはいけない。中国のサプライヤーを利用してはいけない。大統領交替後に早々に「クルマはもう作りません!!」宣言をしたフォードは、ものすごいハイセンスな時流に乗った判断なのだと思う。

 

 

先行きは絶えず不透明

アメリカもイギリスもポピュリズム先行で、世界から失笑を買うような政治的意思決定をした。自動車産業分野において、アメリカもイギリスも完全にブレーキがかかった。自国の自動車産業を犠牲にしてまでも、中国、日本、ドイツ、韓国にむざむざ市場を提供するのは嫌だったのだろうか・・・。国際的な緊張を絶えず煽り続けることで、世界における存在感を保ってきたアメリカとイギリス。世界が平和だったら誰も気にも止めない!?

 

 

日本よりもメルセデスが売れるタイ

日本のつまらない大学に何の疑問も持たずに4年も通ってしまった人はもう手遅れかもしれないが、全ての日本メーカーがある種の産業ブローカーへと業態を変える時代には、どう働けばいいのか!? 今後は世界の人々は「ステークホルダー」と「クリエイター」のどちらかになる。すでに発展途上国でも「娯楽」(エンターテイメント、観光)の消費額が、「マテリアル」を超えてきている。中国人やインド人が「遊び」を求めて彷徨っている、GDP比で比較しても中国・ASEANは日本よりエンターテイメントやクルマによる浪費は増えている。高級車の売れ行き(GDP比)も、完全に中国>アメリカ>タイ>日本だ・・・。

 

 

高齢化を肌で感じる瞬間

そんな現実を踏まえると割と妥当な安倍内閣の政策だが、それに対する評価や議論は非常にマスコミ主導の恣意的なものが多くしばしば理解に苦しむ。「高プロ」も「移民労働者」も実際にはある程度の『目線』で生きている人にとってはそれほど議論の余地のない「世界の流れ」なのだけども、高給取りで知られるマスコミ関係者はどうやらその『目線』には立てないようだ。アメリカでも中国でもインドでも「既存メディア」が高給取りってことは、なかなかありえなくなってきているが・・・。

 

 

変わるべき部分

新聞もテレビもそうだけど、マスコミ幹部は日本社会がこれ以上変化することを望んでいない。政治制度が変わる度に自分たちの立場がアメリカの新聞やテレビと同じ運命を辿っている。本来であればスカパーのような日本のペーパービューメディアがもっと成長するべきだったが、Jリーグの放送権を他国資本に取られた上に、国内のサッカー視聴市場もすっかり明け渡している。なぜ制度的に世界一恵まれている日本のマスコミが負けるのだろうか・・・無能以外の説明が難しい。

 

 

あと数年で全てが変わる!?

旧態依然のマスコミや大企業が右往左往しようが、世の中の変化は止められない。アメリカ、インド、中国において巨大成長産業のイノベーターエンジニアとして働く「一般社員」の平均年収2000万円という金額は、もしトヨタや日産がこのまま存続するのならば、割と近い将来にはこの水準をクリアするだろう。すでにどのメーカーでもシミュレーションも十分にされているはずだ。「高プロ」が制度化されることで、トヨタや日産が・・・ホンダから優秀なエンジニアを根こそぎ引っこ抜く動きに出る。スバル、マツダ、スズキはその流れに全くついていけずに廃業する!?

 

 

すでに非正規では年収1000万円は当たり前

日本の美しき企業文化が失われる!?・・・優秀な若手エンジニアにそんなこと本気で思っている人はほとんどいない。「高プロ」「移民労働者」といったごくごく当たり前(かどうかはわからないけど)の制度が、日本企業での働き方を全てを変えてくれると期待している!? 2000万円という平均年収は現実味がないと思うかもしれないが、今現在スマホアプリを提供する会社の最前線で奮闘するエンジニアの時給は5000円を軽く超えるらしい。月に200時間働くとすれば、末端の契約エンジニアでも年収1200万円以上になる。終身雇用を手放し、雇用調整を受け入れるのだから、企業のとってはほぼノーリスクなわけで、これくらいもらっても当然だと思う・・・。

 

 

好きなことをして生きる世の中へ

 

とにかくその企業に多くの利益をもたらすイノベーターはそれ相応の給料をもらうべきだと思う。クリエーター/エンターテイメントの トップリーダーとして芸能人、プロスポーツ選手、ユーチューバー、漫画家、アーティストがいて、その序列の中にポルシェやNSXを設計する人が入ってもいいんじゃないかと思う。全人口の2割くらいがその水準をクリアできれば、社会全体に大きな富がトリクルダウンしていくとは思う。ノルウェーシンガポールカタールが実際そんな社会なのかどーかわからないけど、たとえ間違っていたとしても、好きなことをして楽しむ世の中の実現ってこの延長線上にあると感じる・・・。

 

「日本車1990年組 フェラーリやBMWがあとからガッツリとパクってますね。」 

 

最新投稿まとめブログ