マウンテン・ゴリラのカーライフ

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GT-Rが無くなっても大丈夫!! PORSCHE911 のライバルは・・・。

 

 デザインは少数派に微笑む

  自動車マニアしか気にしないかもしれないけどさ。専用設計のスポーツカー用シャシーを使っているか、乗用車用の汎用シャシーを使っているか、これを見分ける一つの基準がグリルかもしれない。日本にはデカいグリルを掲げるデザインがかっこいいと思っている人も多いようだけど、そのグリルは単に「これはフツーのクルマです」と主張しているようなものかもしれない。グリルが目立たないデザインこそがエンスー向けモデルの証!?

 

992の『塊』デザインが暗示するもの

  コルベットアストンマーティン・ヴァンテージはグリルを主張しない。そしてポルシェ911シリーズの最新作となる「992」も控えめなグリルは気にならないし、360度どこから見ても質感の伴った塊を表現している。クルマを極限まで球体に表現するのは、20年前にアウディTTが掲げたテーマだったけども、今ではポルシェ911がその表現を受け継いでいるかのようだ。継ぎ目が見えないフロント、サイド、リアのシルエット。可変ウイングは結構なサイズのようだが、ボデーラインに見事に格納されている。

 

デザインの凝縮

  でかでかと古典的なグリルを掲げたDB11に対して、ヴァンテージでは限りなくスーパーカーに近いデザインのスーパースポーツであることを表現しつつも、FRのGTカーとしての大人な落ち着きや知性を備えている。DB11とは双璧をなすブランドコンセプトなんだろうけど。ヴァンテージは2007年に発売された先代モデルが抜群の洗練を見せた。20年前のTT革命以降に、33フェアレディZRX-8、RCZなど、エクステリアの「芸術性」をハッキリと狙ったスポーツカー&GTカーは目立ったけども、おそらく先代ヴァンテージこそが、偉大なるアウディTTに対する最も優れた「反響」だったと思う。

 

 

 

神の領域

  新型ヴァンテージも実にエモーショナルなスタイルだ。よく輸入車好きのオッサンが「日本車はかっこ悪いからダメだ」とか言う。しかし乗用車レベルでは日本車のデザインは比較的に優れているとすら思う。だが・・・ヴァンテージの前では、もうお手上げだ。ここまで動的なデザイン表現が完成している日本車があるだろうか!?NSXやイタルデザインで武装したGT-Rなど、ヴァンテージより高額な日本車はこれからどんどん出てくるだろうけども、セリカフェアレディZくらいのサイズを守りつつ、これだけ洗練され、かつ上品で、さらに十分な運動性能を予感させる・・・MAZDAが本気で取り組んでもここまでのデザインは出てこないのではないか!?

 

991デザインの原動力だったもの

  間も無く終焉の時を迎える991も歴代ポルシェで最も品格があって、その優美さは感動的ですらあった。フロントもリアもポルシェのモチーフを守りつつとことんアダルトな表現が光っていた。991を買った人は皆デザインに満足していたと思う。先代の997も9大きく飛躍してあっというまにデカ目の996を風化させるくらいに優れたデザインだったけども、991は997のわずかに残ったエクステリアの瑕疵をことごとく修正していったけども、ポルシェらしからぬデザインへの執着へ駆り立てたのは、おそらく2007年の初代ヴァンテージの大成功だったと思う。

 

レクサスLCは日本の恥だ・・・

  レクサスLCは、ポルシェ911シリーズとアストンマーティンDB11に目を奪われる日本のユーザーに新たな選択肢を提示したけども、それは「神々への冒涜」とかいう西洋的なチャンクが頭を過ぎるくらいの・・・発明でありテロでもあり、無知を承知で言わせてもらうと、欧州のGTカー文化にとんでもない「偽物」を送り込んだと思う。レクサスLCになんの疑問を持つこともなく、12気筒という『完全体』の伝統を引き継ぐアストンマーティンや、外部の自動車産業では全く追従も理解も及ばないレベルのGTカーを「革新」の名の下に進化させてきた911シリーズのライバルと位置付けてユーザーに紹介していたカーメディアの「無教養人」どもは一生消せない汚点を残した・・・。

 

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レクサスLC(1300万円)の10年落ち価格80万円(予想)!?

  暴言ついでに言っておくと、GT-RNSXは「速さ」の表現を至上命題に掲げているからこそ、911ターボと比較されるべきだと思うのだけど、デッカデカのグリルを掲げて、ただただ『2ドアボデーを乗せたハイパワーのクラウン』でしかないレクサスLCの設計は、10年後には厳しく糾弾されているかもしれない。日本人はクルマを作るのが相変わらず下手だ。このクルマはグリルが示す通り分類上はフツーのクルマ。

 

初代ヴァンテージ(1600万円)の10年落ち価格800万円(2018年現在)

  グリルが付かないトラックマシーンのようなGTカーを代表する「911シリーズ」と「ヴァンテージ」は新たな全世界が注目すべき対立軸を生み出したようだ。2000年代の終わり頃には、911ターボとGT-RAWD最速対決に世界は熱狂していたようだけども、その裏で密かに火花を散らしていたRWDスポーツの最高峰をめぐる911とヴァンテージの争いは、いよいよお互いに影響を与えあっての第二章へと突入しつつある。

 

「ヴァンテージ発表 そして日本のスポーツカーは茶番だ。」