マウンテン・ゴリラのカーライフ

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ヴァンテージ発表 そして日本のスポーツカーは茶番だ。

スーパースポーツが新たなクルマ需要を掘り起こす!?

 

   もう十分すぎるくらいに自動車産業は成熟し、トヨタVWルノー日産も、もっぱらの仕事は政界への働きかけ(ロビー活動)というクソみたいなタームにどっぷり突入した21世紀です。自動車メーカー自身が諦めているんだよな。もはや自動車には他の消費を押しのけるだけの魅力は残っていないってことを。

 

  「いいクルマを作れば潜在的な需要が掘り起こせる」と真剣に考えているのは、一度地獄を見た英国自動車産業のブランドばかり!? アストンマーティンはDB11の投入で売り上げが二倍近くになったとか。確かにDB11ならば、多少は無理してでも所有してみたいって思うかも。そういうクルマを作っていれば、たとえ個人ユーザーにはハードルが高くても、世界に増えつつあるバブリーな住宅地で展開されるカーシェアリング法人に採用される機会も増えるはず。

 

  メルセデスとかBMWくらいなら個人で買え!!って思うけど、2000万円を軽く超えるアストンマーティンならカーシェアリングでもいいと思う。カーシェアリング&レンタカーで必要なタイプは、コンパクトカー、プチバン、ミニバンそしてスーパーカー。そんな時代になってきた!?

 

ヴァンテージは世界を照らす

 

  トヨタ86やマツダロードスターには賛否両論あります。果たしてこの2台の国産スポーツカーには、魂をロストして路頭にさまよう人々の人生を劇的に変える何かがあるか!?どう考えてもご隠居の老後の楽しみ程度のやっつけ仕事にしか見えないのだが・・・。団塊世代の大量退職にターゲットを絞った「即席スポーツカー」に過ぎない。そんなメーカーの思惑が透けて見えてしまったら、当然ながら全然買う気が起きない。買ったら人生負け・・・は言い過ぎかもしれないけど、そんな気分。

 

  86やロードスターの需要がちょっと高級になって、お金を持っている引退世代向けになったのがレクサスRCとLCなんだろうけど、こちらはもっとダメだ。スポーツクーペとして魅せるべきスペシャルな要素がことごとく死んでる(カットされてる)。『サラリーマンが作る日本車』という見えない壁を超えることができていない。ヴァンテージと比べるとその存在の軽さは明らか。いちいち書かないけどRC-Fとか茶番に過ぎない。

 

日本車はどこでダメになったのか!?

 

  「サラリーマン金太郎」いう漫画が、日本の官僚とサラリーマンを徹底的にコケにした時代はもうずっと昔になってしまったのか。あそこに描かれたようなクソみたいな人々がのさばる役所や民間企業は相変わらず多い。都庁とかNTTとかの連中と電話で話すたびに不快になることが多い。まだ警察の方が対応は丁寧じゃないか!?ってくらい。

 

  リーマンショックを抜け出して日本車はすっかりつまらなくなった。経営が安定してきたので、思い切ったことは誰もやらなくなったのかもしれない。日本車はつまらないけど、ドイツ車はもっとひどい。日本市場に入ってくるモデルは、言葉が悪いけど「バカ専用車」ばかり。おまけにドイツメーカーは嘘つきだし。日本市場、東アジア市場を完全にバカにしている。

 

アストンマーティン躍進の黒幕は!?

 

  アストンマーティンのシェアをさらに引き上げることになりそうな、新型ヴァンテージは、エクステリアデザインだけで「ぎょっ」とさせられた。違うブランドのスポーツカーみたいだ。どこかで見たような気が・・・。具体的なブランド名がでてこなかったけど、チーフエンジニアの経歴を見て納得。「3年前にアストンマーティンに来る。その前はロータスに勤続26年」。どうやら違和感の原因はロータスに近いペタンコ感らしい。

 

  先代のヴァンテージに引き続き1500万円程度からの価格設定が期待されるけども、先代から大きく変わったところは『エンジン』、『サス』、『デフ』の3つらしい。エンジンは自然吸気からターボへ。AMGのV8ツインターボ510ps。サスはハイパワーを無駄にしない「マルチアライメント」な複雑な「マルチリンク」へ。そしてデフはドケチなスバルでも使っているような機械式から、ホンダNSXを乗り越えていきそうな『Eデフ』へ変わるらしい。

 

  『Eデフ』とは電子制御でトラクションを最適化する『矯正器具』です。トラクションコントロールとディファレンシャルの境目をあやふやにする装置です。日産のアテーサET-Sや三菱のAYC&ACDに代表される超過トルク&パワーのレーシングマシン向けの装備を「そのまま」載せてきた訳です。「やっとR33やエボ7に追いついたの!?」とか言われちゃうかもしれないですけど、現在の日産や三菱に、果たして過去の栄光を乗り越えるくらいの気概がある!!とはお世辞にも言えないと思うんですよ。

 

  さてこの『Eデフ』システムですが、エンジンと同じくAMGがらみで流れてきたシロモノかも。メルセデスは今ではルノー日産のパートナーとして技術提携を行なっています。そのメルセデスに技術的に依存しているアストンマーティンへ、日産や三菱が過去に積み上げた技術的な蓄積を払い下げているのかもしれません。アストンマーティンのCEOは日産出身でカルロス=ゴーンの側近だったアンディ=パーマー。

 

  スバル、マツダとの提携を持つトヨタ。この3ブランドが日本のスポーツカー市場の覇権を主張していますが、NSX/シビックtypeR/S660を揃えた一匹狼のホンダも勢いがあります。在京/財閥系メーカーとして意地を見せたい日産と三菱の代理に日本に登場するのが新型ヴァンテージだとしたら、日本のスポーツカーを全部呑み込んでしまうだけの破壊力も納得できます。アストンマーティンの急成長こそが、ゴーンが描いた戦略なのかも。

 

 

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