マウンテン・ゴリラのカーライフ

最高に面白いクルマのブログを作りたい!!(もちろん全編フィクションです)

Porsche911 SEEKER's BEST

 

日本メーカーが向かう先

  世界中の自動車メーカーが「いいクルマ」を作るべく日夜研鑽を重ねている(ということにしておこう)。どのメーカーにもそれぞれ輝ける「ステージ」ってものがある。今も独立系メーカーが乱立している日本勢は、当然ながらあちこちでセールス的な『渋滞』を起こす。欧州やアメリカではメーカー数の過剰がハッキリしてきてすんなりと淘汰が進んだけども、粘り強くなかなか撤退しないという日本人の気質なのか、日本勢だけが過当競争と各国からの関税や政治的差別にしばしば苦しんでいる。

 

『日本車』が意味するもの

  多くの人はクルマを所有すると言ってもせいぜい1台だ。クリスティアーノ・ロナウドのように何台も買う人は、あまり日本車は買わないだろうし、VWBMWといった大衆的なクルマも同様に興味はないだろう。松任谷正隆という好きなだけ何台もクルマが買える素晴らしい境遇にいる紳士も、日本車にはあまり興味がないようだ。

 

MAZDAは逃げている!?

  最近マツダという日本メーカーは、ファンに複数所有を勧めるような絶妙なクルマ作りを見せている。日本車では珍しい複数台所有のユーザーの選択肢に入るモデルであるロードスター(他にジムニー、S660くらい)を作っている。フォーマルカーとして高い能力を備えているアテンザCX-8は、日本の狭い道で運転を十分に楽しむにはちょっと大きい。しかしロードスター/ロードスターRFは、あまり長距離移動したくない。・・・ってことでアクセラCX-3デミオを選ぶユーザーも多いようだ。この3ジャンルの全て欲しいという『マツダオタク』も少なからずいるのでは。3台セット(アテンザ、RF、CX-3)で900万円とかにしてくれないかな。

 

TOYOTAのやる気は異常

  トヨタも『86』『RC-F』などエンスーなクルマが少しづつ増えてきたけども、こちらはスポーツカーとしてのエクストリームな一面を持ちつつも、長距離もフォーマルも1台で全部こなしてしまう「お得感」を詰め込んでいる。いかにもトヨタのらしい、あるいは日本車らしい器用すぎるパッケージセンスは健在だ。当然ながらマツダよりもよく売れている。マツダ3台を買うより、RC-Fを1台持っていた方がいい!?

 

TOYOTAが正しい!?

  マツダファンは、トヨタの姿勢を揶揄するかもしれないが、世界的なスポーツカーシリーズとして知られるポルシェ911は、60年余りの歴史をトヨタ的な思考で進化してきた。ポルシェが正しいとするならば、トヨタこそが正当であり、マツダの考え方には少々無理があるのかもしれない。マツダは、ロータスメルセデスプジョーの3つのブランドが標榜している車作りを同時に追っているが、ピュアスポーツ、高級リムジン、スポーティハッチバックの3つの権威に対して、どれだけの認知を得られているのだろうか!?日本ではまだまだだけども・・・。

 

MAZDAは・・・復活しかない!?

  そんなマツダが大好きでこれからもずっと応援していきたい!!というファンは少なからずいるだろうけども、それでもマツダのボルテージが上がったのは、80年代から90年代にかけて、ポルシェやフェラーリに真っ向から勝負を挑んだ瞬間だった気もする。3世代に渡ったRX-7は、ポルシェのスポーツカーに比肩する性能を持っていたし、ポルシェのFRスポーツを退場させるだけの魅力も十分にあった。

 

究極の1台にまとめろ!!

  2003年に発売されたRX-8は、いよいよ2プラス2シーターとしてポルシェの本尊である911シリーズの市場に、マツダの最先端のパワートレーン&技術力で挑んだ。ラグジュアリークーペの類は、ユーノス・コスモなどがあったけども、車の基本性能を損なうことなく、つまりサーキットレベルのパフォーマンスを維持しつつ、長距離GTカーへと昇華させるという、ポルシェやBMWエムのビジネスへと踏み込み、世界基準のGTカーへと熟成させることができなかったのが惜しまれる。燃費が期待できないロータリーであり、リーマンショックの荒波に包まれたタイミングも最悪だった・・・。

 

ハイウェイをファーストクラスで走る

  2018年の現在、何が起きているか。レクサスは新しいフラッグシップとして、LCとLSを立て続けに発売した、LCはレクサス版の911であり、後から出てくるLS-Fはレクサス版のM5だ。あれだけ商売センスに優れるトヨタグループが最優先でそんなクルマを作っている。他にも日産GT-R、ホンダNSXアストンマーティンDB11、フェラーリポルトフィーノランボルギーニ・ウラカンAMG-GT、ジャガーFタイプ、アウディR8、マクラーレン540C・・・世界のユーザーは非日常でスペクタクル(金をかける価値がある)な移動空間を求め始めている。

 

そして情熱

  ステアリング、インパネ、トリム、シフトレバーセレクター、液晶画面に至るまで、凡百な大衆モデルとは差別化されたクルマを、的確に評価する時代になってきた。中古車市場において5年落ちのEクラス/5シリーズ/日産フーガが100〜200万円前後なのに対して、車格が同じであるはずのギブリには、300~400万円の価格がつく。インテリアの差だけか!?ギブリと同じくらいに上質な新型クラウンは人気が出るのか!?エンスーにとっての線引きがどうやらこの辺で行われているような気がする・・・。

 

これからのエンスーとは

  しばしばカーメディアで、「〇〇は宗教だ!!」みたいに某日本メーカーの陰口が囁かれるけども、個人が趣味で所有することを前提としたクルマは、ほぼ「宗教」が作っていると言っていいと思う。カーメディアなんて無責任でバカなオッサンの寄せ集めに過ぎないのだから、本人たちも何も気づいていないのかもしれないが・・・。911が「独走」で築きあげてきた摂理に、今や主要な自動車メーカーは完全に思考を絡め取られている。ここまで壮大なマインドコントロールは、自動車史上にあまり例はないと思う。巨大なGDPを誇る市場が次々と飲み込まれている様は壮観だ。どこかのメーカーがこれを塗り替える姿はとりあえず想像できない・・・。

 

「欧州グランドツアラー4強時代は続く」

 

 

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