マウンテン・ゴリラのカーライフ

最高に面白いクルマのブログを作りたい!!(もちろん全編フィクションです)

終わらない情熱 TOYOTA と VOLKSWAGEN

 

玉か!?石か!?

SUVがブームです!!とか、EV化の波が到来!!とか、新型のスーパースポーツスーパーカーが登場!!とか・・・よくよく考えれば「雑音」でしかない記事やレビューを延々と読まされている。もっと「クルマの本質」に迫るレビューに触れたくて、10年前の福野礼一郎さんの本とかついつい読んでしまう。今年は新型車の発売が多い。各メーカーともに過渡期を乗り切るべく知恵を絞っているのだろうけど、それ故に「このクルマは自分に合っているのか!?」ってのがわかりづらくなっている部分もある。

 

フォレスターとクラウンは「歴史的失策」になる!?

プロのライターも然りで、例えばフォレスターの「e-ボクサー」に対する評価は、人によってバラバラだ。ターボとHVに潔く統一されたクラウンとカローラスポーツは、何か大事なものを失っている気がする。気がつけば直4ターボの湿っぽいFR車に500万円というかつてBMWが批判されたようなスペックのクルマがそこにあるだけだ・・・。そして声を上げるカーメディアはそこにはいない。「なぜ直4ターボを積むだけなのにFRシャシーを使う必然性があるのか!?」これに答えられないフラッグシップなんて認められない。次期クラウンはレクサスESシャシーのFFになるのかもしれないけど。

 

インスタ世代の嗜好

結局のところ、トヨタもセダンの未来を完全に見限っているのだと思う。インスタでコミュニケーションをとる世代なら、500万円あったら何をするだろうか!? 中古ならクワトロポルテとか買える。トヨタはクラウンの完成度が高いと胸を張るだろうけども、インスタ世代の女の子にモテたい小金持ちのオッサンの需要には合わないだろう。AMGマセラティに1000万円を投資するオッサンの原動力は・・・。つまり近い未来のプライベートカー事情は、今よりもずっと華やかさを求める方向なのだと思う。なんとかやりくりして「スーパーカー」と「SUV」の二種類を所有スタイルが一般化する!?それ以外の商用車もどきの多くのモデルは想定通りに『電動化』が待った無しなのかもしれない。

 

 

BMWのヴィジョン

そんな未来を切り開いているのはドイツのBMW!? 華やかな都会的なイメージへのコンプレックスが醸造されるド田舎のメーカーらしい。端的にいえば「i8」と「X2」の2台へとメインストリームが二極化するっていう予測は、ミニバン需要や地方のインフラを全く考慮しない暴論なのだろうけども、港区や渋谷区界隈では、これに近い状況が成立しつつある。シンガポールや香港を見ても、稼げるコングロマリットが集約されるごくごく狭いエリアへと、世界のGDPは集約される動きは加速度的に増すだろうし、それ以外のエリアに居住する生産年齢帯が、現状に不満を覚え、多くの不安を抱けば抱くほどにその動きは早まる。

 

劇的に変わる!?それとも静かに沈む!?

下手すれば20年経たずに年商数百億円規模の企業体の事業部が1つもない、経済的に「空白」の都道府県が生まれる可能性すらある。完全に中国やASEANの後塵を拝する地域が生まれる。崩壊した経済を救う唯一の手段はアジアから流入する資本とアジアの拡大する消費かもしれない。つまり金融、不動産ディベロッパー、ゼネコンがガタガタと日本から消えるという予測が現実になれば、もう後は何も残らない!!という地域は多い。「Amazon」と運送会社だけが命綱!?それでもしぶとく「農協」は続いていくかもしれないけど。

 

マツダは・・・

広島・山口の経済を支えるマツダ。本体は2兆円、系列サプライヤーも数百億円規模のものがいくつもある。しかし3年後にはアラバマに仕事を奪われる。もしかしたらEU圏でも委託生産が始まり、協業のトヨタサプライヤーに多くの仕事を奪われるかもしれない。そんな未来を暗示するかのように、マツダは田舎メーカーの例外にもれず「スーパーカー」と「SUV」による未来型のラインナップを示唆している・・・。

 

思考停止のメーカー

スーパーカーSUV」あまりに性急かもしれないけど、グローバルで高収益を維持するには、この市場で存在感を示すのが必須なのだと思われる。ポルシェ、アストンマーティンランボルギーニマセラティAMGアウディBMWジャガー、日産、ホンダ、マツダ、スバル。思いつくだけ書いて見たけども、これは亡者の行進じゃねーか!?って気がしないでもない。どのメーカーも自らが業界の未来を先導して、明るく照らしていると信じて疑っていないかもしれないが、東京、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、シンガポール、香港、上海、深セン、ソウル・・・どこも同じようなクルマが走る未来!?

 

クルマの役割・・・

タワーマンション、別荘、レジャー施設、テーマパーク、ショッピングモール・・・これらの間を往復するコスト的にクオリティの高い需要を奪い合うビジネスに、広島や群馬や三重やバイエルンといった地域に拠点を持つメーカーが参戦している。なんだろうな・・・だいぶ危ういところもある気がするけど、BMWマツダも全力で巨大グループに噛み付いていくしかないと腹をくくっているのだろう。トヨタが骨を拾ってくれるはずだと・・・。とりあえずそれらのメーカーの設計者の頭の中には、グーグル、アップル、アレクサとの直結が最優先事項になるのも道理だ。

 

レトロは何も生まない

カローラスポーツ」「ポロGTI」なんじゃこりゃ!? 「スーパーカー&SUV」と「ミニマムコンパクト&ピープルムーバー」に大きく分断される予定?の未来地図の中で、この2台が生息するエリアは存在するのはどこだ!?結構メチャクチャな過程の上での話なので、全くピンと来ていない人もいるかもしれない。アフリカでもインドでも中国でも売れない。インドにはノックダウンの旧型ポロが、中国では同じく旧型ゴルフのシャシーを使った専用モデルが、物価に沿った価格で売られている。350万円もするポロGTIは、どの地域で消費されるのだろう!?

 

若者向けと称して高齢者に売る手法

それは・・・「昭和」の香りが漂う古い世代に向けた最後の徒花だと言い切ってもいいと思う。若い世代をついに寄せ付けることはなかった。え?確かにトヨタVWが発信するCMからは、新しい客層を掘り起こすためのFMCであることが散々に強調されるだろうけど、「カローラスポーツ」や「ポロGTI」を買う層の平均年齢は70歳を超えてしまうだろう。トヨタVWもそれを承知でデザインしている・・・。

 

戦前世代と団塊世代

先進国では完全にターゲットは高齢者だ。その1台を若者向けであることを過剰にアピールすることで、高齢者ユーザーが安心して買うという「マーケット手法」だ。かつてトヨタは引退世代向けの5ナンバー高品質セダン、つまり「小さな高級車」を企画したことがあったけども、これがとんでもない惨敗を喫した。戦前生まれにはあった凛とした「ノブレス」な気風が、「戦後教育」を受けた団塊とはあまりに「ペラペラ」であり、文化とか精神性とか徹底的にタブー視する世代なのだと思う。

 

団塊世代はなんでも買うが・・・

戦前世代の気風ならプログレブレビスを受け入れたと思う。しかし団塊世代はbBやカローラルミオンを好んだ。団塊世代においても「セダンとは過去の遺物」だと認識されつつあるのかもしれない。しかしその下のバブル世代はVIPカーという新興ムーブメントによってセダンに親しみを感じているし、90年代2000年代のBMW、ホンダ、アルファロメオによるスポーツセダンへの憧れも持っているのかもしれない。

 

正々堂々・・・

社会学的統計にはそれほど興味がないっす。例えばホンダは、引退世代向けにフィットを、現役世代向けにN-BOXを作り分けている。「裏表」のないストレートなマーケティングだ。あらゆる技術的な競争で絶対に「勝てる」という自信を十分に持っているホンダのクルマ作りは徹底していて潔いと思う。誤解を恐れずに言うならば、国内の軽自動車市場でスズキからシェアを奪い、スーパーカー市場においてフェラーリランボルギーニを相手に堂々の戦いをする、しかもM&Aを駆使して手軽に技術を吸収することもなく独自の技術だけでやり遂げてしまう。トヨタVWとは本質的に違うメーカーなのだと思う。

 

 

 

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