マウンテン・ゴリラのカーライフ

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ヴァンテージとA110が幕張で見られる!?

 

いいクルマを見たいヤツが行くイベント

  2年前から開催されているオートモービルカウンシルが今年も開催されるらしい。2016年の第一回はロードスターRFとアバルト124の初公開に釣られて行って見ると、ロータス・ヨーロッパ、ファット・ディーノ、VWカルマンギア、2000GTコスモスポーツなどの「展示即売会」となっていて、危うくクラシックカー所有というヤバイ人生に足を突っ込みそうになった・・・。

 

リアルスポーツ

   2018は、8月3〜5日の日程で開催され、どうやらアルピーヌA110とアストンマーティン・ヴァンテージが揃い踏みするようだ。どちらも最先端の欧州リアルスポーツであり、どちらもルノー日産がケツ持ちになって日本市場にも攻勢をかけてきた。所沢にもアルピーヌの取り扱い店が置かれているようなので、ご近所でA110を見かける日も近そうだ。

 

ルノー日産アライアンスの野望

  日産の1.8Lターボをミッドシップに搭載して、ファーストエディションが780万円のA110と、AMGのV8ツインターボを使ったFRスポーツで1980万円のヴァンテージ。価格差はやはりエンジンのコストなんだろうか。ちょっと前のフォードみたいなブランド連合を構成していて、近々発売が噂されている新型シルビア(300万円?)、フェアレディZ(500万円)、A110(780万円)、GT-R(1200万円)、AMG-GT(1500万円)、ヴァンテージ(1980万円)といった広いレンジのヒエラルキーを作っている。

 

スポーツカーとは!?

  いやもうヒエラルキーなんて言葉は古い。自分の感性に合った1台を選んで心ゆくまで楽しめばそれでいい。好きな温泉旅館を選ぶ感覚に近いかもしれない。特にスポーツカーは乗用車とは購入する動機がそもそも違う。個々ユーザーが頭に描いているスポーツカー像は多くの場合ズレがある。スポーツカーを言えば、コルベット?86?911?720S?ちょっと変わった人はBMW・Z4を思い浮かべるかもしれない・・・・。

 

乗用車の未来

  いわゆる「乗用車」は軽自動車、コンパクトカー、ミニバン、SUVがニーズに合わせてこれからも世界中のメーカーが各市場で戦うだろう。軽自動車はタタ、フィアット、ホンダといった特殊メーカーが成長するだろうし、コンパクトカーではオペルルノー、ホンダが、ミニバンではトヨタ、日産、ホンダが、SUVでは、ダキアマツダ、ホンダがそれぞれ成長しそうだ。乗用車は単純に機能性で勝負すればいいと思うのだけど、スポーツカーの感覚で乗用車を選ぶ人もいる。

 

スポーツカーもクルマに過ぎない

  結局のところスポーツカーも乗用車もあまり明確な境目はないのkも。特に『ドイツ車』が大人気の日本市場ではもはやスポーツカーの概念はかなり怪しいものになっている。そもそも区別することにあまり意味もない。そのクルマがスポーツカー専用設計のシャシーを持ち、ホイールベースが2400mm程度に抑えられていて、鋭く回るショートストロークの大排気量エンジンを持っていようとも、それがスポーツカーとしての成功を意味しない。

 

スポーツカーが売れる理由

  ヒエラルキーが崩壊した個人主義の市場では、当たり前だけども様々なサイズ&スペックのスポーツカーを闇雲にバラまいてもダメだと思う。結局のところスポーツカーが市場で受け入れられるケースは2つだけだと思う。1つはトヨタ86のように個人の趣味で仕上げるタイプの車。そしてもう一つはマツダ・ロードスターのように、独特のオンリーワンな「吸引力」でユーザーを掴む車だ。

 

日本のスポーツカー

  トヨタは86の対極になる「吸引力」のスポーツカーを作ればバランスがいい。新型スープラにはちょっと荷が重いかも・・・。一方でマツダロードスターが4世代に渡って繁栄しているのは、「吸引力」と「仕上げ」が両立した稀にみるスポーツカーだからかもしれない。日産シルビアの復活を期待する人々は、シンプルなFRシャシーにシンプルなターボユニットそして、シンプルなマニュアルミッションを期待しているはず。みんな「仕上げ」たくて仕方のない人が多いはず。フェアレディZも「仕上げ」には良い素材だけども、少々イジるには気がひける車両価格と維持費・・・。

 

「吸引力」のスポーツカー

  NSXといった例外を除いては、日本車のスポーツカーとは「仕上げる」人の為のクルマだ。日本メーカーが抜群の「吸引力」を発揮するスポーツカーを当たり前のように作れるようになったら、今よりも多くの人がスポーツカーを買うだろう。そんな日本の自動車文化に大きな影響を与えそうなのが、A110とヴァンテージの2台だと思う。だからオートモービルカウンシル2018でじっくり見てきたい。

 

日本メーカーと国土交通省

  日本メーカーはどこも売り上げ2兆円以上の規模を誇る大企業ばかりだ。A110やヴァンテージのようなスポーツカーを作るには「大人過ぎる」存在なのかもしれない。日本メーカーが作っても国土交通省が許可しない可能性もある。輸入ブランドだからこそ日本の規制緩和を進めることができるらしい。自動ブレーキもボルボ規制緩和をさせてから、すでに開発がとっくに終わっていた日本メーカーがものすごい短期間でほぼ全モデルに導入してしまった。

 

輸入ブランドが日本市場を変えるとき・・・

  A110やヴァンテージが日本市場で予想外に存在感を示したならば、日本メーカー車にも大きな影響を与えるだろうし、予想もしなかったようなスライドドアのミニバンがライトウエイトスポーツカーのように走り出すかもしれない。経営工学の進化でリスクは相当レベルまでヘッジできるだろうし、これまでよりも低コストで未知のシャシーを作ることもできるだろう。あとはクルマと人間の関係に精通した優れた開発者がどれだけそのメーカーに在籍しているかの勝負になるのだろうか・・・。

 

 

 

 

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