精鋭Kカー
2018年７月現在に於いて日本で売れている軽自動車は主に11車種。販売台数が多い順にNボックス、スペーシア、タント、ムーブ、デイズ、ワゴンR、ミラ、アルト、ハスラー、Nワゴン、キャスト。さてこの11台それぞれどこのメーカーだかわかりますか？？ とりあえずホンダのネーミングはわかりやすくていいかも。デイズは日産が売る三菱OEMモデル。残り８台のうちで、スペーシア、ムーブ、アルト、ハスラーがスズキです。ルーフの高さが３段階のベースモデルと、SUV調のハスラー。
「器用さ」のスズキ VS 「愚直さ」のダイハツ
このスズキの４台と『カーtoカー』の熾烈なマッチアップをしているのがダイハツで、スペーシアにはタント、ワゴンRにはムーブ、アルトにはミラ、ハスラーにはキャストが対応しています。スズキはスペーシアとハスラーで優位に立っている一方で、走りに力点を置いたワゴンRとアルトが、それぞれムーブとミラに遅れをとっている・・・。
スズキはホンダに喰われる・・・
スズキの主力Kカーになったトールワゴンのスペーシアですが、同タイプのNボックスにダブルスコアで差をつけられています。ダイハツのタントは一時の勢いを完全に失っていて、タントカスタムに熱狂していたオラオラ系も全部Nボックスに持って行かれた・・・。ホンダ車のキャビンスペースって「異次元空間」なんじゃないかってくらいに広いですから、得意技を存分に活かしたNボックスの圧勝は納得。フィットとスイフトでは全く広さが違う！！
「走り」で突き抜けたダイハツ
『軽自動車✖︎走り』 のステージでは世界トップクラスと思われていたスズキですが、天敵ホンダのNワンにこそリードしていますけども、実際にダイハツのガチンコのモデルと比較するとちょっと分が悪い。軽量化ありきのスズキに対して、優れたシャシー骨格を持つダイハツが、フラット感で完全に優っている。Kカーってここまで走るのか！？これはダイハツが凄すぎるってのもあるかも。フィアット500やVWup!を含めた比較においても、『ムーブ』とミラシリーズの中核を担う『ミライース』の完成度は相当に高水準です。そして今回新たに名デザイン車『ミラココア』の後釜として『ミラトコット』が発売になりました。
親会社よりエモーショナル
トヨタの100%子会社となったダイハツ。どうやら新製品開発においても最近のトヨタらしい「エモーショナル」を大事にしているようです。いや・・・はっきり言ってしまうとレクサスやトヨタよりも、ダイハツ車に乗った時の受けるインパクトの方が大きいかもしれない。特に軽自動車の車名もわからない自称・クルマ好きで、マツダやスバルやVWやBMWばかりを好む視野の狭い人が乗ると、結構ガツンとやられる・・・。パワステやブレーキのフィールはマツダ、スバル、VW、BMWに負けていない。不思議なほどに気持ちよく運転できる。
ロータスのバスタブに一番近い！？
軽ターボの軽快さに慣れてない人には、スポーツカー！？みたいな新鮮さがあるし、軽量なモデルにはCVTが割とすんなりハマる。トルクも出やすいし。実際のところダイハツCVTの出足の方が、マツダ、スバル、VW、BMWの４ブランドの２つよりも断然にスムーズな発進ができるように感じる。東南アジアで大人気なのもわかる。
デザインはMAZDA以上！？
ミライースもミラトコットもデザインのセンスは抜群だ。これはもう完全にマツダを超えているんじゃないか！？もし軽自動車の制約がなくダイハツが本気でデザインを作ったら、CX-3、ロードスターRF、CX-8を超える超絶デザインを作りそうな予感すらある。
綺麗な女性はダイハツ
若い女性にウケる・・・と言っても好みは十人十色でしょうけども、人気投票して上位にくるブランドは、案外ダイハツとBMW&MINIじゃないかと思う。日本とドイツを代表する「発動機」メーカーの一騎打ちに割って入れるブランドは？ボルボとかメルセデスは・・・失礼ですがバブル世代の女性の支持がほとんどだと思う。笑顔が人を惹きつける天真爛漫な少女の心を持っている、清らかな女性にはダイハツとBMW&MINIが似合う。
デザインの完成度高し
キャストもムーブキャンパスもやや他社ブランドのモチーフを拝借してしまっている節があるけど、「軽自動車規格」でやってる限りはパロディで受け止めてもらえる。後ろ指を指したがるセコいオッさんもいるだろうけどさ、とりあえず法務セクションが審査して問題にならない範囲で製品化しているはずだし、何の問題もない・・・。
ダイハツの時代！！
軽自動車でこれだけ豊かな表現ができるのだから、トヨタの主力SUVの１車種でもダイハツに開発を委託したらどーだろうか！？トヨタの「メカ・ライオン」もいいけども、案外世界をひっくり返すような傑作デザインを出してくる可能性もあるんじゃないか！？昨年の東京モーターショーでもダイハツブースが一番意外性があって面白かった。あのオレンジ色のコンパクトセダンは製品化されるのだろうか！？
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