マウンテン・ゴリラのカーライフ

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Maserati Quattroporte(2018 / NO1) 「ビースト&サルーンってなんだよ!?」

マセラティの実力

  ちょっとしか金持ちに聞くとちらほら乗っているマセラティ。港区、渋谷区界隈では最強クラスの自動車ブランドとして通っているらしい。一体このブランドのクルマの何がそんなにすごいのか!? 見たところ割とお手軽な価格で買えるEセグセダンのギブリは、良くも悪くもトヨタ・クラウンみたいな高級レンジのサルーン。価格もクラウンの2倍まではいかないくらいなので、性能差も特段には感じないくらいです。クラウンよりゴツくて重くてその分だけV6ツインターボ350ps/410psでバランスをとっているだけって感じ。マセラティには失礼だが、内装も同じくらいじゃないかと。

 

官能ユニットはどこへ!?

  そしてLセグメントのフラッグシップサルーンであるクワトロポルテも、『無印』と『S』に関してはギブリのユニットをそのまま使っているだけなので、ちょうどクラウンがマジェスタになったくらいの印象です。両グレードに使われる3L・V6ツインターボは、アルファロメオ・ジュリアQVの2.9L・V6ツインターボとは別物で、排気量もストローク値も異なります。ターボチャージャー装着の関係でボアだけは86.5mmに揃えているようです。ドイツブランドをパクった合理的な手法は所々に見られますがその分価格も抑えてあるので納得できる!?

 

5500rpmガソリンターボは・・・アリなのか!?

  ジュリアQVのユニットはツインターボでも6500rpmにピークがある、なかなかのエンスー向け仕様なのに対して、ギブリ/クワトロポルテのV6ユニットは5500rpmという、これまたドイツ車のように低回転で「実用的」に仕立てられています。つまり『無印』のギブリはBMW540i、クワトロポルテはBMW740iに近いクルマだとも言えます。まあ価格も同じくらいですし。マセラティBMWの低回転ユニットには納得できない!!というならジュリアQVかR35GT-Rを買うしかないかも。

 

極上のマセラティとは!?

  けどマセラティにもBMWにもそれぞれベースグレードとは違う、特装の上位グレードが用意されています。BMW7erならばロールスロイスのV12ユニットを使ったM760i。5erならばV8ツインターボAWDを組み合わせたM5。どちらも人生の目標にぴったりの素晴らしいクルマだと思いますが、価格もかなり凄いことに・・・所沢に『新築』の一軒家が変えちゃうくらい!!

 

2000万円を超えるには・・・

  M760iもM5もあまりのハイパワーゆえになのか、ドイツブランドとしての慎ましさなのかわからないですが、エンジン回転に関してはベースモデルとほぼ同じの5500rpmにピークが設定されています。それに対して『クワトロポルテGTS』に搭載される3.8LのV8ツインターボは、ビックボアの大排気量にも関わらず6800rpmにピークが置かれています。フェラーリが開発を担当している以上は中途半端なユニットでごまかすわけにはいかないのでしょうけども、やっぱすげー。エンジンで商品力を高めようという『危ない発想』が当たり前に出てくるんですね。

 

2000万円だからこそコスパ抜群!?

  そんなハイチューンユニットが載ったらとんでもない価格になるだろう!?と思いきや意外にも2000万円。新型のM5もAWD化でこれくらいになるのかな!?とにかく『所沢新築一戸建て価格』には変わらないですけども、内容を考えるとクワトロポルテGTSはお買い得な気がします。1000万円くらいのいわゆる高級車(Sクラス、LSなど)を実車で見て試してみると、案外大したことないなーってことが多いのですが、「2000万円」という価格を堂々と提示できるクルマはやっぱり『格』が違うのがわかる。

 

これ乗ったら人生終わり、もう日本車には戻れない。

  クワトロポルテGTSに関しては、もうアイドリングから「ビースト」感が出てる。アストンマーティンDB11のV12よりも生々しい音がします。単にデシベルが大きいだけとか、ゴロゴロと鳴る低音を重複させているだけのエキゾーストとは違って、「生き物の呼吸」に近い。ライオンがそこで寝ているんじゃないか!?みたいなドキっとする感触。これを聞いてしまうと、マセラティは黙ってV8を買うべきなんだって納得せざるを得ない。そして2000万円が安く感じるくらいの稀有な存在感・・・これがマセラティなんだと思う。果たしてホンダやマツダに真似できるのかな!?

 

 

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