マウンテン・ゴリラのカーライフ

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Audi R8 (2018 / NO1) 量販メーカーに変革を起こした!?

アウディの本当の素晴らしさ 

  アウグスト・ホルヒという希代の技術者が、紆余曲折を経て創業したアウディ。細かいことはググって貰えばわかると思うけども、最初はホルヒというブランドから始めた高級車作りの系譜は、21世紀になっても意欲的な発展を続けています。その中でも「歴史に残るOEM」という意味で、アウディR8の発売は世界の自動車メーカーに、「ブランドとは何か!?」を痛烈に伝えました。

 

アウディだからできること

  アウディの傘下にあるイタリアの名門スーパーカーブランド・L社のGヤルドやその後継モデルのUラカンの設計を、アウディのGTカー理念で味付けを変更して、専用の内外装を用意したクルマがアウディR8「だと言われています」。この公然の事実を世界のスーパーカーファンはわりかし好意的に受け止めた!!これはおそらくメルセデスでも成立しなかったであろうことで、アウディ独特のブランディングの偉大さを示しています。

 

業界を活性化させるには

  資本関係にあったからといって、ロータスエキシージトヨタGRから発売されたら。日産GT-Rルノーダキアから発売されたら。シボレー・コルベットがスズキから発売されたら・・・。マツダ・ロードスターフィアットアバルトから発売された例はありますけども、果たしてフェラーリフィアットアバルトアルファロメオから発売できるのか!? イタリアの現役バリバリの有名なスーパーカーが、丸々すっぽり収まるアウディの『器』の大きさは別格だったのだとわかります。

 

BMW・M1とはスケールが違う 

  反論が来そうなので書いておくと、その昔にBMWランボルギーニに設計を委託した「BMW・M1」というホンダの初代NSXを先取りしたような6気筒のMRを発売しました。1978年に発売されたこのモデルが、歴代のBMW車の中でもっとも「スーパーカー」に近い設計として、現在もこのM1を超えるモデルは出て来ていません。もっともBMWの専用設計スポーツカーは、このM1と現行のi8の2台しかないわけですが・・・。

 

世紀の大仕事 

  イタリアL社がエンジニアリングを担当したミッドシップも確かにすごいですけども、イタリアL社の看板モデルをそのまま自らのラインナップに移植したという意味で、アウディR8は「伝説的」だと申し上げたいのです。別にアウディが、メルセデスBMWよりも「偉大」なブランドであると主張したいわけではないです。アウディは世界の自動車産業が驚くような「仕事」をやってのけたこと、これこそが偉大で讃えられるべき素晴らしい業績だと言いたいだけです。

 

量販メーカーが進むべき道

  プレミアムブランドとは、付加価値の高いクルマを『量販』するメーカーです。いよいよメルセデスBMWも2017年は200万台も販売したとか。これはプリウスが発売された頃のトヨタの販売台数に近いです。ここ数年で、東南アジアや東欧でプレミアムブランドの販売が拡大しているとはいえ、年200万台はもはや『量販』としか言いようがないマツダ、スバルの2倍近い数字です。

 

R8のおかげで日本のスーパーカーが増えた!? 

  そんな『量販』メーカーの一つであるアウディが、なんとスーパーカーをラインナップに併合した!!そしてそれがそこそこ成功して、R8はそのまま2代目にフルモデルチェンジした!!この成功は他のメーカーへの影響力はかなり大きかったようで、某日本メーカーは早速に本格的なスーパーカーを自力で作り上げてグローバルで販売を始めましたし、他の日本メーカーでも、既存のスーパースポーツモデルを、次期型では3000万円クラスの超一流のスーパーカーへと進化させる計画が進行しているとか。アウディは日本メーカーのお手本とか言われてますけども、最も影響力が顕著に見られるのはR8の成功では?

 

ドイツと日本の自動車産業の未来

  これからの『量販』メーカーがブランドの付加価値を上げるために、何をすればいいのか!? 正解なんて無いと思いますけども、国内外で300万円以上のクルマを100万台以上売り続け、3兆円以上の売り上げを計上し続け、本国の拠点工場で生産を続けるためには、新興国メーカーに絶対に追いつかせない特別な「付加価値」を追い求めるしか無いです。

 

どうやってユーザーの度肝を抜くか!?

  特にアウディは1000万台のVWグループを維持するためにも、これからも馬車馬のように稼ぎ続けなければいけない。世界のユーザーにもアウディVWの利益のほとんどを稼ぎ出している実情はバレつつあります。「ボッタくられる」ことを覚悟の上で、それを超える魅力がそのクルマにあるか?を冷静に見抜くユーザーを引きつけなければいけない・・・。

 

ホルヒの精神は失われていない

  特定の車種を挙げることは控えますが、日本市場のアウディVWグループの大衆ブランド向けプラットフォーム(MQB)で作られているモデルが販売を支えているのが実情です。もちろんアウディジャパンも精一杯の値下げをして、負担感を減らして輸入車ランキングで暗黒の5位以下に転落することは防いでいますが、それ以外のモデル(MSBプラットフォーム仕様車とR8)の販売にはあまり力が入っていないようです。

 

アウディ と メルセデス

  アウディが中核になって開発したMSBこそがホルヒの精神を受け継ぐモデル。そしてMSBはポルシェ、ベントレーでも使われます。そして変化球のR8。これに対抗するためにメルセデスはSクラスのプラットフォームをCクラスまで解禁し、オープンタイプのクーペ2車種には専用のスポーツカーシャシーを用意しました。さらにアルミバスタブシャシーに、ドライサンプエンジンを搭載したAMG・GTが1650万円というバーゲン価格で登場。そのビジネスのスピード感は完全にアウディを超えているかも。日本で人気なのも頷ける結果です。

 

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