マウンテン・ゴリラのカーライフ

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光岡 ROCKSTAR これはワールドCOTY級のインパクトだな・・・

 

スポーツカー全面刷新

いやー驚きましたね。日本の自動車メーカーのここ数年の仕事では最大級の衝撃。見た瞬間にここまで「欲しい!!」って思ったのはいつ以来だろうか!?S2000や33Zなどそーいえば日本のスポーツカーってものすごく繊細で美しいものだったけども、リーマンショック以降のスポーツカーはどこか申し訳なさそうに発売されていて、NDロードスターもS660もどこか「控え目」な趣味のクルマといった小ぢんまりした存在だったし、86/BRZは大味であまり目立つことを嫌っている(上の年齢を意識しただけだろーけど)。

 

大手メーカーはなぜこれができない!?

MAZDAロードスターホイールベースアクセラ並みに広げたスポーツカー「HIMIKO」を発売している光岡が、新しいロードスターベースモデルの「ROCKSTAR」を50台限定で先行販売するらしい。1.5L自然吸気ユニットでホイールベースはそのまま。車体はアバルト124スパイダーよりもさらに大きい4300mmまで拡大されていて86よりもデカイ。某評論家が言っていたが、86の最大の欠点は2プラス2シーターにこだわったために、ホイールベースが2570mmになっていて、これはピュアスポーツと形容するにはあまりにも長すぎる。せいぜい2450mm以内に収めるべきだってさ(991が2450〜2453だからか!?)。

 

これは売れるだろーな

車重が明らかにされていないので、果たしてマツダが表現した1000kgの軽量ボデーによる人馬一体のスピリッチュアルな乗り味がどの程度継承されているかは不明。しばらく待てば1.5L版ではなくて2.0L版が出るのでは!?という気もしないでもないし、そっちの方がキャラに合っているのは間違いない。1.5L版は460万円〜。255万円のロードスターがベースとはいえ、ここまでワクワクさせてくれるなら「アリ」じゃないかと思う。このROCKSTARの存在を知って新型アクセラ用にあるいはRX-9用に貯めていた資金を吐き出したくなったマツダファンは結構多いのではないだろうか!?

 

クラシカル✖︎ピュア

ワールドデザインCOTY大賞受賞のロードスターのボデーを全く新しいものにする!!というチャレンジ精神が素晴らしいです。NCロードスター時代に登場し、NDロードスターへベース車をチェンジして販売が継続されている「HIMIKO」はロングホイールベース車で、外観からはロードスターとはすぐにはわからないですけども、今回の「ROCKSTAR」は70年代スポーツカーを彷彿とさせるクラシカルな光岡らしさと、ロードスターが追求するピュアスポーツの世界観がどちらも妥協なく織り込まれている「気持ちの良い」コンセプトだと思います。

 

マツダの鼻っ柱をへし折る!?

マツダとしてもロードスターシリーズ存続の動機となるような提携コーチビルダーが、これだけいいデザインで登場してくれば、活気も出るでしょうし、プライドが高いデザイン部門は顔面にパイをぶつけられた気分かも。ちょっとマツダの名車・初代RX7を彷彿とさせるデザインなのが、マツダファンの気持ちを大きく揺さぶる。アバルト124スパイダーはトヨタが作ったの!?ってくらいに大味なデザインだったけども、ROCKSTARは実に繊細。ロックスター=ロードスターの名前のなんともいえないパロ感も笑える。

 

スポーツカーのある生活

光岡ROCKSATRの何がそんなにいいのか!?それはすぐに使っているイメージが湧いたこと!!自宅の駐車場に止めてある絵が浮かんだし、ドアを開けて乗り込んだ時にサスペンションが軽くしなるモーションが浮かぶし、直4自然吸気のちょっと甲高いエキゾーストからスッと動き出す姿が見えるし、実際はかなりクイックでフラットに走るだろうけども、想像ではサスがストロークして沈みこむコーナーリングしてそうだ。いかにも後輪駆動といった後部の姿勢変化(お尻がカクっと下がる)から加速に入るエレガントな姿が生えるリアデザインもいい。強調したいのは、スーパーマーケットの駐車場でも、海岸線のワインディングでも最高の日常を演出してくれそうなところ、NDロードスターでは色々足りない部分をうまく表現できているよなー。

 

全てが「正しい」方向を向いている

1.5LのNDロードスター専用チューンのユニットは高回転域でもいい音を出すけど、現代のスポーツカーとしては少々役不足な感もあるかなー。しかしクラシカルな復刻デザイン車ならば、おそらく空冷エンジンのような甲高いくて少々軽い音の方がよく似合う。結果論かもしれないけど、エンジン音から逆算してデザインが誕生した!!と説明されたら、光岡に偉大なる設計者(カーガイ)が降臨したものだと敬服せざるを得ない(注・光岡はそんなことは言っていません!!)。

 

価格も絶妙だなー

460万円。クルマ趣味車のクルマ予算は『一般人の二倍ルール』を適用すれば、年収の3分の1の2倍。年収600〜700万円くらいの入社5年目クラスの若者でも買っちゃっていいんじゃねーの!? 300万円で86が、350万円でリトラクタブルハードトップ&2LのRFが、そして460万円あればファレディZが、それぞれ新車で買えてしまうわけだけども、サーキットに行かなければ完全にオーバースペックなスポーツカーを持て余すよりも、よりカーライフに寄り添ったスタイルを提案しているという意味で存在価値は高いし、とりあえずフェアレディZとは狙ったところが完全に違うんだよな。

 

911

ポルシェ911のベースモデルは、1200万円(米国では91100ドル)するスポーツカーにしてはやや非力な370psでしかないけども、ドイツのエクゼクティブに愛用されている。アウトバーンがあってEU随一の工業国であるドイツ自動車産業が、長らく紡いできたグランドツーリングの情景を素直に伝える伝統的なエクステリア。日本車に全面的に影響を受け、日本人デザイナーが大きな土台を打ち立ててきたBMW(俣野努、永島譲二)やアウディ(和田智)では得られない原始的な憧憬が今のポルシェには宿っている。

 

実にスマートだ・・・

光岡とマツダのタッグを、「日本の911」だとやかましく宣伝するつもりは毛頭ないけど、どこかでドイツ人と911の関係を羨ましく思うこともある。911や光岡ROCKSTARのような決して交通インフラとして決して「合理的」ではないクルマが、人々の心を撃つのだろうか!? その裏にはROCKSTARがモチーフにしたと言われる、2代目コルベット(1963〜1967)の輝いた時代から、バブル日本車の影響(NSX、RX7FD3S)をモロに被って、お化けみたいなクルマになってしまったコルベットに対するアンチテーゼの想いがあるのかもしれない。

 

時代の変わり目

コルベットGT-RNSX、レクサスLC、ウラカン、488GTB・・・を否定するわけじゃないけどさ。それに乗らないとメンタリティを維持できないってのは資本主義の病理だと思うわけですよ。こんなことを書くとさ、これ読んでるオッサンの中には「カネのない若者はかわいそうだな」とかわざわざコメントくれる人がいたりするんだけどさ、そういう『世間』を作ってきてしまった日本の現在地が不幸だって話であって、レクサスLCじゃねーんだよ光岡ROCKSTARなんだよ!!って結構簡単に言えてしまうくらいの強力に説得力があるクルマが出てきたことを素直に喜びたいと思う。

 

「PORSCHE911 CarreraT という『らしさ』」

 

↓クルマはかっこいいけど、プロモーション動画は超絶にダサい・・・信じられん

 

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