マウンテン・ゴリラのカーライフ

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「お金を払う価値がある」日本市場の現行モデル・厳選15台 その3

 

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第5位 CHEVROLET・CORVETTE

 

価格帯・・・新車1180万円〜・中古車262万円〜(3世代前2004年製)

 

第8世代に移行したコルベットは、これまでの7世代で蹈襲し続けてきたFRからイタリアのスーパースポーツを思わせるミッドシップへと転換した。フェラーリランボルギーニマクラーレンの相場を考えると、北米価格で58900米ドルあるいは日本価格1180万円はFRの先代モデルとほとんど変わらない水準であり、破格なお買い得感が漂う。しかし北米価格と日本価格には大きな差がある。800万円くらいにならないものだろうか!?待望の右ハンドルが設定されて日英豪、インド、ニュージーランド南アフリカインドネシア、マレーシア、タイ、パキスタンバングラディシュ、シンガポールにまできっちり配車して、新しいスタンダードになろう!!というGMの意欲を感じる。

 

1954年に第一世代(C1)が生まれ、1963年のC2はあまりに優美なデザインゆえに、昨年発売された光岡ロックスターのデザインのモチーフになった。1968年から長期に渡って販売されたC3のスタイリングは世界的にもっと高く評価されていいと思う。1971年発売のフェラーリ365GTC、1972年発売のデ・トマソのパンテーラ、1975年発売のポルシェ924、1978年発売のマツダRX7のデザインに非常に大きな影響を与えている(というか4台とも完全にパクリだ!!)。1983年発売のC4から突如としてデザインのオリジナリティを失う。ジウジアーロデロリアンが仕掛けた80年代的モダンスタイルに飲み込まれたC4に続き、1997年発売のC5のデザインは1992年の日本メーカーが作った至高のデザインを流用してしまっている。2005年発売のC6もまたまた別の日本メーカーからデザインを拝借してしまっている・・・。

 

まあ総合自動車メーカーが50年以上も専用設計スポーツカーを作り続けていれば色々なことがあるさ。ポルシェやジャガーは倒産の危機に何度も直面しているし、マツダは自慢のロータリーを仕舞い込み、ニッチなスポーツカー・ニーズを必死で探って存続させている。しかしGM、ポルシェ、ジャガーマツダの4社は半世紀耐え抜いたことで、世界から大いに尊敬されている(日本のカーメディアや自称クルマ好きからは全く評価されていないかもしれないが・・・)。WCOTYでもこの4社の扱いは別格だ。

 

 

 

第4位 PORSCHE911

 

価格帯・・・新車1696万円〜・中古車210万円〜(3世代前2000年製)

 

全身のポルシェ356を合わせればコルベットと同じく半世紀以上の歴史を持ち、第8世代(992型)へと移行したポルシェ911。現代の米中のプラットフォームビジネス大戦争と同じく、1960年代の米独はGNP1、2位であり、その時以来の因縁であるコルベット VS 911の対峙は、コルベットの「突然変異」によって新たな局面を迎えそうだ。日本市場の有象無象がジャッジする「フィット VS ヤリス戦争」とは違って、世界中のハイパービジネスエリート達が洗練された感覚で選ぶ。58900ドルのコルベットに対して、97400ドルのポルシェ911は格式と矜持を見せる。もちろんビジネスエリートなんてほとんどいない日本市場には、コルベットと同じくテキトーな法外価格だ・・・。

 

シェアを取りに行っているC8コルベットに対して、先代の991型をスープアップする形なので、積極的に選ぶべき理由はあまり見当たらない992型の対峙ですが、選ぶのはビジネスエリートなので、コルベットが簡単に形勢をひっくり返せるとは思えない。これベットはまだまだヤンチャな感じがするのに対して911は落ち着きを表現するちょっと変わったスポーツカーのド定番。「動」の挑戦者ウブロが「静」の王者オーデマ・ピゲに挑むみたいなものかもしれない。しかし「動」のα7が「静」のEOS・D5を打ち負かした「フルサイズ戦争」の例もある・・・。

 

 

 

第3位 MAZDA

 

価格帯・・・新車222万円〜・中古車25万円〜(3世代前2007年製)

 

このクルマが出てくるまで、日本のカーメディアは大衆的な日本車とドイツのプレミアムブランドのクルマの決定的な違いは、車体パネルの継ぎ目を見ればすぐにわかる!!とか平気で書いていた。そりゃ1000万円超えるモデルと200万円のクルマでは差があったかもしれないが、500万円のドイツ車と日本車を比べれば、確実に日本車の方がチリが合っていたはずだが。「日本メーカーは10年以上遅れている」は、VWが排ガス問題を起こすまで日本のカーメディアでは半ば常識的に使われていた。

 

2017年の東京モーターショーMAZDA3のプロトデザインが公開されて大反響を得た。現場で見た人々はもっと大きな衝撃を受けた。同じ展示室の割と近い距離に新型になったばかりのパナメーラや、BMW8シリーズも展示されていたが、マツダが公開した2台のプロトデザインはどこに継ぎ目があるのかまるでわからなかったが、パナメーラや8シリーズには10メートル以上離れた距離からもはっきりとパネルの継ぎ目が見て取れた。日本価格は2000万円に迫るドイツブランドの新型フラッグシップモデルが2台同時に「公開処刑」となったわけだ。2019年に両ブランドが東京モーターショーから姿を消したのも仕方のないことだ・・・(BMWアルピナは参加したが)。

 

ポルシェとビーエムのフラッグシップをあっさりと葬り去ったデザインが222万円で買えるってのはインパクトがデカ過ぎる。そりゃ業界全体が警戒するのも仕方ないことだろう。出る杭は打たれる。売れそうなクルマはト◯タが潰す。自動車ライター達をボロ切れのように使い捨ててまで、このクルマの全てを否定させる必要も出てくるのかな!?なんだか嫌な世の中だな・・・。

 

 

第2位 MAZDA・CX-30

 

価格帯・・・新車239万円〜

 

マツダの市販車デザインが特に他社を圧倒していると感じるのが「リアデザイン」だ。全てのモデルが完璧!!ってわけではないけど、個人的にマツダがかっこいいと最初に認識したのは、毎朝決まった時間に家の前を通るBKアクセラスポーツのリアコンビライトの造形の美しさだ。なんだこの作り込みは!!そりゃ欧州COTYでゴルフVと並ぶ得票があるのも頷ける。そしてあまりの格好良さと、試乗して動き出した瞬間に完落ちして「これ買います!!」と宣言したGHアテンザセダンのリアデザインには震えた。あまりにスピリチュアルな造形だ!!

 

MAZDA3よりCX-30の順位が上の理由もやはり「リアデザイン」。これまでSUVを後ろから見てかっこいいと思うことは無かった。失礼な話だけどレクサスNXはあの醜悪なリアデザインを見て買う気が失せた人も結構多いのでは(RXを買わせる戦略なんだろうな)!?CX-5CX-3もイマイチ。CX-8もやはりフロントやサイドの印象の強さにリアが追いついていない。優れたデザインとは「リア優勢」だと思っているので、マツダの現行モデルでこれに当てはまるのは、このCX-30とNDロードスターだけだと思う。幹線道路を走っているとちょくちょく見かけるようになったCX-30のリアビューは見つめていると吸い込まれそうな気分になる実に端正な作り込みだ。

 

 

 

 

第1位 TOYOTA・GR-YARIS

 

価格帯・・・新車396万円

 

正直言ってトヨタのクルマ作りにはあまり感心していないけど、ここまでやられたら無視するわけにはいかない。2014年にアウディが「S1」という231ps(2L直4T)に6MTを組み合わせて、このGRヤリスと同じAWD、3ドア、右ハンドルで410万円というモデルを発売しているので、そこまで大騒ぎをする必要もないけど、270ps(1.6L直3T)で噂によると1200kg前後だという乾燥重量が本当だったら、1380kgというアウディS1の車重を聞いて「やっぱドイツメーカーはわかってないな・・・」と失望したガチ勢には朗報かもしれない。初期のランエボインプレッサWRXを彷彿とさせるスペックだ。WRCのフォーマットによるレプリカモデルなのだから近似して当たり前ではあるけど。

 

マーケティングの優秀さに定評があるトヨタが、消費増税で国内販売市場が停滞気味になることを見据えて、業界を代表して「カンフル剤」を打ち込んだことに素直に拍手。レクサスNXなどは全て流用で極めてテキトーに作られていたけど、このGRヤリスは車体、シャシー(MBプラットフォーム!?)、エンジン、ミッション(6MT)、前後のトルク配分機構(デフ)まで、必要な最適化が計られていることも、いい意味で実にトヨタらしくないです。ホンダ、日産、マツダ、スバルのファンも「内外装のデザインが・・・」とかどーでもいいことで揚げ足を取らずに、このクルマの存在により各社の商品開発に良い変化が生まれることを期待した方がいいのでは!?

 

 

 

 

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