マウンテン・ゴリラのカーライフ

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「お金を払う価値がある」日本市場の現行モデル・厳選15台 その2

15位〜11位はこちら↓ 

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第10位 MAZDACX-5

価格帯・・・新車261万円〜・中古車90万円〜(先代)

 

2012年に初代モデルが発売されたCX-5ですが、今では年50万台超を数えるマツダの屋台骨。世界的なSUVブームに乗ったってのもあるけど、それまで300万円くらいで買えるSUVは日本ではあまり人気なかったです。トヨタ、日産、ホンダは2012年以前にどれだけのSUVを日本市場から撤退させてきたことか。開発者には大変失礼なんですけど、「小型車のプラットホームを使ってクロカンみたいなクルマを作る」っていう作り手のことしか考えてないクルマ・・・中身がわからないユーザーが多い市場ってことなんでしょうか!?

 

CX-5の登場は、日本メーカーの発売と撤退を繰り返す場当たり的なSUV戦略への「アンチテーゼ」として、CX-7をより「深化」させ、「SUVを真面目に作る」というポッカリ空いたエアポケットにうまくハマることに成功した。CX-7はまあ日産の某モデルのコンセプトを拝借したものではありますが、日産がエクストレイル/キャッシュカイにSUVを統合するより早くCX-5へと「リサイズ」した行動力も素晴らしい。当時すでに欧州のSUV王者だった日産に比べて、挑戦者であるマツダの意気込みは凄まじものであったであろうことは想像できる。トルコンATにディーゼルを組み合わせる「切り札」によってトヨタ、ホンダ、日産に軽々と対抗できるだけの「クルマとしての正当性」を獲得したことは大きい。「いいクルマを作ったら売れた!!」という極めて祝福すべき星の元に生まれたCX-5なのだけど、どうやらマツダは初代で克服できなかった大いなる欠陥が気になったらしい。

 

初代CX-5は北米にラインナップされた第六世代のマツダ車の中で唯一USNCAPのファイブスターを逃した(当時SUVでの該当車はどのメーカーにもなかったが・・・)。この許しがたい状況をいち早く変えるべく、販売好調ということもあり2017年に異例のショートタームでフルモデルチェンジに踏み切った。US、ユーロ、日本でNCAPが行われるようになった第五世代(2002年〜)以降のマツダにとって絶対に譲れない「誇り」とは、全てのモデルが3つのNCAPでファイブスターを取ること。そして現行のCX-5は衝突安全性において世界のSUVの頂点に立っている。なぜ日本のカーメディアはNCAPをデータとして採用しないのか!?・・・まあできないですね。現行VWゴルフがホンダのNワン(軽自動車)に負けちゃうわけですから。そしてあの大手メーカーのNCAPスコアは信じられないくらい低い・・・。

 

 

 

第9位 MAZDA

価格帯・・・新車289万円〜・中古車50万円〜(2010年製2代目アテンザ)

 

2012年の後半に慌てて発売した3代目アテンザ。WCOTYのデザイン賞でアストンマーティンジャガースーパースポーツと並ぶトップ3にノミネートされる快挙で、ファンもアンチも「かっこいいクルマ」というステレオタイプな評価に贖えなくなった。もしかしたらWCOTYがマツダによって買収されていて、受賞が戦略的に意図されたものだったのでは!?という疑惑は尽きない。「かっこいい」という表面で押し隠した「闇」があるモデルでもあるから。端的に言ってしまえば歴代マツダのフラッグシップサルーンにおいて初めて下位モデルとシャシーを共通化してしまったこと。これには伝統を重んじるコアなマツダファンからはブーイングだ。実際に熱烈なマツダ支持層からはあまり愛されていないモデルだけど、「黒歴史」と片付けるのはちょっとかわいそうだ。

 

シャシー通化の弊害とみられるのが、NCAPにおける下位のアクセラ/MAZDA3よりスコアが劣るようになったこと。まあそれでもクラウンやカムリに比べれば全然良いわけで、「マツダの中では落第」「日本車の中ではトップ」という少々評価が難しいモデルだ。年末のベストカーに「絶対王者トヨタに勝てるクルマ」みたいなコーナーがあってマツダの全モデルが推薦されていたけど、「クルマの仕上げ」というマツダが欧州でもその名を轟かせている美点を、十分に感じ取れる人にとっては、やはりこのクルマのフィールは麗しく喜びに溢れたものだ。基礎設計こそ甘いもののマツダのフラッグシップとしての「仕上げ」はよくできている。

 

初代/二代目のアテンザとは違い、単純にドライバビリティだけを評価して「お釣り」が来るようなクルマじゃないし、実際に「走り」だけでは全くペイしない。個人的な趣味で恐縮だけど、セダンよりワゴンを選びたい。ロードバイクを搭載して「6WHEEL」するのが好きだけど、遠くまで一人で行くことはなく、むしろ誰かを道連れにする「8WHEEL」派という人には最高の選択じゃないかと思う。ツールドフランスのチームカーの定番はBMW5ツーリング、アウディA6アバント、ボルボV90が定番だけど、それらに近い雰囲気を持ちつつ日本のタイトな山岳ロードにも適応できるサイズは素晴らしい。しかも同型のレヴォーグやジェイドよりも静粛性&操縦性でワンランク上の価値を感じることができる。やはり「日本車の中ではトップ」ですから。

 

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第8位 ALPINE・A110

価格帯・・・新車804万円〜・中古車746万円〜(試乗車落ち)

 

ポルシェやマツダに敢然と挑んできた次世代ピュアスポーツ。エクステリアデザインの取りまとめを担当したのが元マツダの日本人デザイナーだそうです。718ボクスター/ケイマンのコンテンポラリーな機械的デザインはドイツ車であることを示しているし、NDロードスターのちょっとレトロなリアは日本車の傑作スポーツカーデザインに脈々と受け継がれてきたものであるけど、このA110のリアはとにかくモダンさを強調して来るシトロエンルノーの美しいカーブの仲間であることがなんとなくわかる。ブランドが意図する細やかな表現においてもポルシェ&マツダに肩を並べつつある!?

 

サーキットでも速いだろうし、絶景の峠を越えてみたいといった旅情に強く訴えかけるパッケージも絶妙だ。そして銀座や表参道あるいは横浜みなとみらいや鎌倉をゆったりと「通過」するモデルとしての適性・能力は、718ボクスター/ケイマンやNDロードスターを完全に凌駕しているだろう。つまり718やNDロードスターでデートはほぼNGだけど、アルピーヌA110なら成立する。718やロードスターに乗ってるのは悠々自適なおじーさんばかりだけど、A110はまだそこまで老人向けのイメージは付いていない。まあありがたいことに、コペン、S660に加えて新たにスープラ&BMW・Z4という格好の老人向けモデルが登場したおかげで、これからもアルピーヌA110は大きくイメージを悪化させることはなさそうだ。

 

 

第7位 PORSCHE718・BOXSTER / CAYMAN

価格帯・・・新車692万円〜・中古車100万円〜(2001年製ボクスター)

 

現行の4気筒ターボはあまり魅力的ではないけど、エクステリアのデザインは歴代モデルに比べて確実に洗練されていて優美だ。それでも先代以前の6気筒自然吸気の中古モデルは、現実的な金額(200〜300万円)でドイツのリアルスポーツカーに乗れる唯一のチャンスである。まあスカGが好きな人にはE90のM3があるし、ランエボが好きな人はゴルフRという選択もあるだろうけど、結局のところ市販車を改造したGTカーでは「時代を超える」ことができない。10年も経てば量販車の内装は変わるし走行性能も向上するわけで、E90のM3と現行のスカイライン350GTを比較すればわかるだろうけど、中古車価格は同じではあるけど、インテリアの質感や加速性能は全く比べ物にならない。余談だけど、インテリアがディスプレイだらけになった新型ゴルフ(日本未発売)にRが設定されたらどうなるのだろう!?

 

1996年に初代ボクスターが発売され、再びポルシェが2系統のスポーツカーを作るようになった。今もポルシェがFRスポーツを作り続けていたらどうなっていただろう!?とか考えるのも楽しいけど、おそらく日本メーカーには開拓できなかったであろうMRスポーツをサラリーマンでも買える価格で提供してきたポルシェは偉大だ。25周年のポルシェMRが切り開いてきた道に、ホンダ(S660)、日産(アルピーヌA110)、トヨタ&スバル(新型MRスポーツ!?)が続いている。ポルシェのクオリティがあったから25年続いたけども、新参の日本メーカーが関与するモデルは同じ年月を生き残ることができるだろうか!?ピュアスポーツであるならば「時代を超える」ことが可能なはずだが・・・。

 

 

 

 

 

第6位 MAZDAROADSTER

価格帯・・・新車260万円〜・中古車20万円〜(1999年製2代目)

 

1989年に初代ロードスターが発売され30年が経過した。バブル突入前夜から巻き起こった日本メーカーの開発競争に否応なしに巻き込まれたマツダは、ブランドのアイデンティティの喪失を実感し、他社のスペックに左右される業の深いクルマ作りを辞めたくても辞められない状況だったそうだ。マツダが溶けてなくなる前に、何か歴史に名を残すようなクルマを作りたい・・・そんな想いからユーノス・ロードスターは生まれたらしい。結果的にそのクルマが世界の常識を塗り替え、ポルシェ、メルセデスBMWなど多くの欧州ブランドがその真似をした。

 

たとえマツダの他のモデルが全て理解不能な存在になったとしても、ロードスターが保守的に存在するのであれば、このブランドを肯定できる。一人で乗って走る以外に全く役に立たないクルマだけがブランド内で評価されるってのは滑稽だ。このクルマの意味を考えるのは不毛だ。当たり前だけど荷物は載らない。そして隣に彼女など間違っても乗せてはいけない(彼女できたら別のクルマに変えた方がいい)。ロードスターと対話する「ヤバい瞬間」の自分は絶対に誰にも見せてはいけないものだ。ロードバイクのように休日の朝に考え事でもしながら軽快に乗るもの!?

 

1989年にトヨタは「日本の高級車」(セルシオ)、日産は「日本のGTカー」(スカイライン32GT-R)、スバルは「日本のAWDワゴン」(レガシィTW」を発表し、それぞれが「金字塔」となったけども、マツダロードスターで何を示したのか!?「日本(車)の原点」ともいうべきシンプルなパッケージ。マツダ(R360クーペ)、スバル(1500)、ホンダ(S500)のように、自動車メーカーの「初期衝動」をそのまま再現したかのようだ。「初心忘れるべからず」を自分の心に刻み込むためにNDに乗るのもいいかもしれない。

 

 

 

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