マウンテン・ゴリラのカーライフ

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中型車13ブランドの頂点を決める第2ラウンド

世界に激震が走った・・・

欧州、北米、日本でセダン&SUVを販売する中型車以上を主戦場にする13ブランドには、これからも末長く頑張って欲しい・・・しかしいよいよテスラの躍進が始まってしまった!!0-96km/hを3.3秒でこなすスーパースポーツ級の加速性能を持った500km以上巡行できるEVが40000ドル!!という意味不明な価格で登場で、何かのカウントダウンが始まった気がする。来年の今頃には13ブランドの内どれだけが無事なんだろうか!?

 

良いものを作るしか道はない

アルファロメオボルボ、スバル、日産、メルセデストヨタ、レクサス、ジャガーVWアウディBMW、ホンダ、マツダ。日本のクルマ好きが乗用車を買うならば、おそらくこのどれかのブランドを選ぶだろう(あるいは三菱!?)。少々失礼だけども、ルノープジョーシトロエンフィアット、MINI、スズキ、ダイハツは小型車のスペシャリストでしかない。カテゴリーが違うので同じ土俵にはいない。この13ブランドだからシビアにジャッジができるし、そこにフランス車やスズキを入れる必要はない。

 

2010年代は失われた10年になってしまうのか!?

選ばれし13ブランドはどれも衝突安全性において3地域のNCAPでトップスコアラーでなければならない。トヨタVWBMWあたりはやや怪しいところもあるけど、まあ中型車以上ならば問題はなさそうな気がする。これからもずっといいクルマを作り続けて欲しい・・・けどあまりにも漠然としていないか!?2000年の経営は誤りだったとか複数のブランドのトップが宣言している。しかし2010年代もまた何も生み出すことなく終わろうとしている。・・・ちょっと古臭いモデル同士で決勝第2Rをやってみよう。

 

 

 

日産・フェアレディZ

 

V36スカイラインに乗る。1700kgのボデーに300psオーバーの大排気量自然吸気といえども、立ち上がりは少々もたつく。アシもそれなりに固めてあるけど、ボデー剛性ゆえに不快にボデーがブレないので程よい乗り味、ロードノイズは高級車並みに上手く遮断してある。スカイライン・・・という独特の世界観は誰もが認めるところではないだろうか。同じ設計を使っているV37にもそのまま引き継がれている。

 

13ブランドを眺めてもDセグサルーンスカイラインほど個性的なキャラはない。日産にとってはスカイラインは特別な存在であり、そのタイミングで日産が保有する最高のユニットが与えられるブランドアイコンだ。それに対してCクラス、A4といったDセグサルーンは、上のカテゴリーを保管する「廉価版」のような薄味な設計でまるでテンションが上がらない。よくカーメディアにはスカイラインとドイツDセグサルーンはライバル・・・なんて書いてあるけども、真面目に比較する気も起きない。

 

Dセグサルーンの中では別格の存在であるスカイラインを、ベースにした改造乗用車が最近の2世代のフェアレディZ。北米でドイツ車から堂々とシェアを奪ったインフィニティQ50(旧G50)の走りのエッセンスを凝縮したクルマ。鋼管フレームシャシーミッドシップにすればいくらでも速いクルマは作れるだろうけども、今乗っているGTサルーンの乗り味を生かしたまま、余計な部分をそぎ落とすことができたらハッピーだろうな・・・そんなドラえもんな発想がZ33/Z34の原点なのだと思う。日産は高級GTしか作らない。

 

技術と良識が備わっているメーカーが手がける改造自動車は、総じて「賢者のクルマ」なんだと思う。先鋭化された目的に忠実にクルマを仕上げる力量。最初から自由な設計でエキセントリックなスポーツカーを作るのも才能だけども、既存の一流GTサルーンの中から不要な部分を的確に抜き取っていく作業も非常に知的だ。

 

日産フェアレディZの得点・・・①走行性能8 ②開発/完成度6 ③エキップメント6 ④格式/モード6 ⑤ストーリー性10  合計36

 

 

レクサスRC

ちょっと辛辣なことを言ってしまうと、現行モデルのレクサスIS/RC/GSはトヨタの役員が何も考えずに作ってしまった「オモチャ」だ。トヨタの経営陣にはスティーブ=ジョブスのように製品に愛情を注いで考え抜いて成功に導くだけの人物はいなかった!!ということを見事に証明した。RC-Fは章男社長のお気に入りらしいが・・・。

 

IS/RC/GSはレクサスの中核を担うモデルになるはずだったけども、全くアテが外れた。皮肉なことにレクサスの屋台骨はRX、NX、ES、CTといった横置きエンジンモデルが担っている。IS/RC/GSは、マークX/ソアラ/クラウンとしてトヨタブランドから売ればよかったんじゃないかと思う。なぜなら新型シャシーなのに新機軸が少なく、何のヒネリもない単純なFR設計でしかない。レクサスとはもっと前衛的であるべきだ・・・テスラが台頭してもビクともしないくらいに。

 

トヨタソアラとして登場していたら、もっと愛される存在であったかもしれないレクサスRC。カーメディアは必死で無関心を装ってますけども、レクサスって非常にストイックなクルマ作りで自らを縛っています。変速ショック、ブレーキタッチ、加速フィールから、ピーキーなハンドリング入力をニュートラルな横Gに変えるかのような横方向に粘る足回り。・・・しかしこのレクサスの磁場にメルセデスBMWマツダなどが次々と吸い込まれている。

 

レクサスの開発陣に言わせれば、この磁場とは「アメリカン・ラグジュアリー」への誘惑であり、レクサスが他者を牽引しているわけではなく、レクサスが他社よりも先にマーケティングに則った設計をしているだけだ!!ってことなんだと思う。シームレスなフィールを追求しつつも、非日常なスペックだったり、インテリアだったり・・・王侯貴族的なクルマ作りを地道に進めた・・・がモデル3が一気に駆け抜けて行った。テスラは残酷な現実をレクサスに突きつけた。RCは廃止だろうな・・・。ソアラとしてトヨタブランドに転生することを願う。

 

レクサスRCの得点・・・①走行性能9 ②開発/完成度5 ③エキップメント8 ④格式/モード6 ⑤ストーリー性6  合計34点

 

アウディTT

横置きベースの改造乗用車といえばプレリュード、インテグラシビックtypeRのホンダ勢と、ランエボとA45/CLA45/GLA45(3台とも三菱シャシー)の三菱勢が2大勢力だけども(ほかにマツダシャシーのフォード)、そこにものすごいアイディアで割って入ってきたのがVWアウディ

 

単なる気まぐれ企画ではなく、アウディの定番モデルとなった。1998年のデビューの段階で将来的にスポーツカーは全てAWDになる見込みであり、その流れは20年経っても変わることはない。1370kgのボデーに230psのユニットを積んだ2.0クワトロ。MQBを使うけども、ゴルフよりも130mm短いホイールベースは全ての状況を変えるのに十分な「改造」だったと思う。600万円払うならケイマンを買うよ!!という人もいるかもしれない。・・・が知性という意味ではポルシェよりこのアウディの方が一枚上手だと感じる。

 

4500rpmのユニットに知性もへったくれもないだろ!!と言われてしまったらそれまでだけどさ、エンジンにこだわりたければTT-RSというMQB車の最高額を記録するグレードがある。珍しい直5ターボで400ps。0-100km/hのタイムはフロント横置き車ではおそらく最速だ。2012年頃からアウディTTは日本では全く注目されなくなった。現行の3代目など完全に無視されている。・・・しかしMQB導入で最も恩恵があったのはこの改造自動車だったかもしれない。

 

アウディTTの得点・・・①走行性能8 ②開発/完成度6 ③エキップメント6 ④格式/モード5 ⑤ストーリー性8  合計35点

 

 

 

ホンダS660

Zが100台、RCが70台、TTも20~50台が日本に置ける月販だけども、S660は200台以上売れる!!スイスポ1000台、ロードスター/86の400〜500台には負けるけども、マニアックなクルマにしては人気。どーせ2台目だから思いっきり規格外に行こう!!という人が結構いるみたいです。ホンダも、コペンを販売するダイハツも、軽規格のオープンスポーツを販売する狙いは、軽自動車のボデー設計技術をより多くの人に知ってもらうという狙いがあるのだと思う。

 

軽自動車は特殊な規格で制限されているので、目一杯にコストダウンした設計で、どこも似たようなものだと思っている人がいるかもしれない。ダイハツとホンダの2社の軽自動車はかなりしっかりした作りが持ち味になっている。軽自動車ながらVWゴルフよりもJNCAPの得点が高いモデルも出てきました。そんな堅牢なボデーを是非味わってもらいたい!!という密かな企みがあるのだと思う。もう1社がオープンスポーツを作ろうとしないのは・・・自社の欠点が露呈するからではないだろうか。

 

ホンダにはこの軽自動車ボデーの技術を使って、長距離グランドツーリングにも耐えられるような64ps+電動モーターの軽自動車初のGTモデルを作って欲しい。スポーツカーや改造車ってのは自社技術を広く知ってもらうためには最適な素材だとは思うが、カーメディアでムーブのボデー剛性は完全にVWアップを食っている!!とか書かれることはないので、なかなか広まってはいない。

 

ホンダS660の得点・・・①走行性能9 ②開発/完成度5 ③エキップメント5 ④格式/モード4 ⑤ストーリー性5  合計28点

 

 

結果発表

1st 日産フェアレディZ 36点

2nd アウディTT  35点

3rd レクサスRC  34点

4th ホンダS660  28点

 

ホンダの近年の改造自動車といえばCR-Zですが、この元祖HVスポーツカーが今も現役だったらどう進化していたんだろうか!?気になるなー。シビックtypeRとは全くの対極にある存在。今度発売になるインサイトのユニット(ハイブリッド2モーター式)を使って、ホイールベースを短縮してCR-Zが復活したらいいのにな。

 

TTを含めて残りの3台はいい意味で古典的なスポーツカー。TTが誕生した頃にホンダのインテグラtypeRは、英国メディアから997ターボや360モデナと比べてもいい走りをしていると絶賛されていた。フロント横置きがベースの改造自動車の持つポテンシャルはすでに20年前に証明されている。世界はミッドシップへと集約されつつあるようだけども、フロントエンジンモデルの魅力はまだまだいっぱいある。アウディTTにはさらなるサプライズを期待したい。

 

 

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