マウンテン・ゴリラのカーライフ

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アストンマーティンだけが持つ美学

東京ラグジュアリーGTカーショー

 

東京モーターショー2017。レクサスLC、BMW8er、メルセデスGT、ホンダNSX、ポルシェパナメーラなど豪華なGTカーが注目を集める中で、やはり「他とはモノが違う!!」と感心させられたのがアストンマーティンDB11でしたわ。これは美しいです。走るのが好きな人にしかわからないであろう造形の良さがある。

 

比較的にお客の集まりが悪いサプライヤーのブースに置かれていたので、ゆっくり見ることができたのですが、背後からカップルの会話が・・・「これはいい!!」と大絶賛する彼氏と、「良さが全然わからないー!!これどこがいいの!?」と言う彼女。まあそりゃそーでしょうね。彼女にとってはLCやNSXの方がずっと魅力的に見えるはず(偏見ですみません)。

 

すっかり大企業になって思い上がったトヨタとホンダが作ったGTカー。マスコミや商社と同等かそれ以上の給料をもらうようになった両社の幹部の「生活感覚」にあったデザインという意味ではうまくまとまっているんじゃないですか!? かつてのデートカーの代名詞であるソアラやプレリュードの系譜をうまく引き継いでいる。いかにも日本の大手メーカーらしいブサイクなオッサンに勇気を与えるナンパ仕様のデザイン・・・そんな感じ。バブル世代のおばさんがやたら喰いつきそう。もう見ているだけでちょっと痛々しいです。LCやNSXを見ると日本人の感覚はまだまだバブルの幻影を追っているんだなーってよくわかります。

 

BMW8erは実車を見ると、思いの外にボデーが綺麗にできていてこのブランドのイメージをいい意味で裏切ってくれました。ドイツ車なのにボデーの継ぎ目があまり目立たない。その仕事ぶりはゴチャゴチャとパーツを付けたがる現行のレクサスを軽く上回ってますし、その分野で先を行っているアウディマツダの領域に突入しつつあります。それゆえにあまり批判したくはないですけども、このクルマを見て従来のBMWファンは喜ぶのか!?そりゃミーハーなバカなら何も考えずに大絶賛するでしょうけど、BMWの良さ/悪さをまともと語れるレベルの「本物」なら・・・なんか違くないか!?って疑念がわくはず。

 

ポルシェ・パナメーラはエクゼクティブサルーンというコンセプトを忠実に守った4ドアなのでDB11と比べるのは筋違いです。だけどコアなポルシェファンの期待を具現化するならば、4.7m❌1.86mくらいの4ドアクーぺにまとめたくらいがベストかも!?400psFRでも600psAWDでもいいですけど、アルファロメオを沈黙させるためにも600psやるのかなー。まだまだ噂の域を出ないですが数年前から「パジュン」という名のDセグサルーンの開発が進んでいると報道されています。テストカーのスパイショットも出てた。

 

レクサス、ホンダ、BMW、ポルシェも含めて、腹が出たオッサンとバブル世代のババア、ミーハーな若い女性、あと中国&アメリカ市場だけをターゲットに、とってもビジネスライクなクルマ作ってます。そんな下品なクルマばかりが並んでいるから東京モーターショーは面白くないとか言われるんだよ。ちなみに平日に4時間休憩なしで滞在しましたが、メーカーブースにいたのは正味1時間。最初からサプライヤーブースを楽しみにしてました。エクセディが無くなったら世界の高級車は消える!?

 

アストンマーティンに学べよ・・・

 

アストンマーティン見て思った。「本物」志向の客ばかりを相手にしているブランドはクルマの作り方が全然違う。メルセデスのV8ターボを調達して2000万円程度まで価格が下がるみたいですけども、まだまだ雲上人のブランドとしての地位は守ってます。

 

ランボルギーニのオーナーは都内を走っていればしょっちゅう見かけますけども、アストンオーナーには結構意外なところで出会うんですよ。例えば長野・群馬を超える県境の峠道。上信越道や国254号線じゃなくて、路面が相当に悪い国299号線や並走する県道124号線を早朝に走っているとV8ヴァンテージが走ってたりします。フェラーリランボルギーニのオーナーにはまずいないけど、アストンオーナーはガチで「イニシャルD」やってます・・・。

 

299を走るS2000は余裕でついていけますけども、V8ヴァンテージはヘアピンが連続する区間で完全においていかれました。V8自然吸気でドカンと駆動しつつ極限まで減量したボデーはやっぱり速いです。しかもドライサンプでスバル並みに低重心という徹底的にこだわった構造。見た目はZ34みたいなスタイルなので、1500万円の価値ない!!とかユーチューブにコメントしているミーハーがいますけども、そういう輩はLCに乗ってればいいんじゃない!?

 

東京MSで見かけたDB11は、ヴァンテージよりはさらにロードカー寄りに作られているようですが、無駄な部分を徹底的に削ったスタイリングには、アストンマーティンが考える「理想」が間違いなく反映されていました。このキャビンでは絶対にファミリーカーにはならないよなー。「させない!!」という意思があるかどうかはわかりませんが、オーナーにとってはそれが最大の魅力だと思うんですよ。家族向けには使わせない。老人にも使わせない。ガキにも使わせない。ナンパもさせない。バブル世代のババアの関心も引かない。全てはアストンマーティンのコアなファンの為に。これこそ最高のブランドじゃないですか!?

 

トヨタとホンダは思い違いをしている!?

 

V8ヴァンテージは2007年に誕生しました。そうですGT-Rと同じ年です。当たり年ですね。ツインターボで最速を目指したGT-Rの約2倍の価格ながらも、V8ヴァンテージも日本ではそのこだわりがウケて売れました。GT-R911ターボを中心にターボによるスーパースポーツ市場が成長しますが、その一方でフィールを大事にする自然吸気市場がアストンマーティンとイタリア勢によって守られました。

 

ポルシェとランボルギーニを両翼に構えるVWグループの戦略も素晴らしいですけども、直線の速さなのか、コーナーリングを含めた総合得点の高さなのか、といったスポーツカーの多様性が中国市場の成長を背景にこの10年でパンデミックに広がりました。「イニシャルD」ごっこをしたらどちらの陣営が速いのか!?まあプロが乗ればポルシェの異端児である「911GT3」が速いのかな!?それとも敵に寝返った「488GTB」の方がすごいのかな!?

 

トヨタ(AE86)もホンダ(S2000)もイニシャルDでは主役級の扱いを受けているわけですから、そのファンの期待に報いるようなモデルを作っても良さそう。だけどもすっかり「安定企業」になってしまったせいか、「フラッグシップスポーツ」が群馬ではなくて六本木を走るクルマになっちゃうんだよなー。しかもハイブリッドだったりしてさ。

 

せっかくの5L・V8自然吸気エンジンを作り続けるトヨタは宝の持ち腐れか!?それをBMWが作ったスポーツカー(新型Z4)に積んで、無駄な部分を排除して「スープラ」として売り出せばいい・・・って思ったけどさ。その新型Z4はなんだか遊園地のゴーカートみたいでハリボテ感が半端ない。あのスタイリングでどのツラ下げてDB11の隣に停車すればいいんだい!?

 

↓動画だとオモチャっぽいですが、実車はだいぶオーラがあったよー!!綺麗!!

 

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