マウンテン・ゴリラのカーライフ

最高に面白いクルマのブログを作りたい!!(もちろん全編フィクションです)

2020年 バズったクルマ

 

クルマが売れている!!

あらゆる社会常識が大きく転換したという意味で興味深い年だった2020年。海外旅行が当面は現実的でない中で、下半期から比較的に高価格帯の自動車がよく売れているらしい。あまり元気がなかった自動車業界にとっては、思わぬ展開を迎えつつある。2020年11月単月の自動車販売を見ると、国内向けの乗用車ラインナップを揃えたトヨタがとても強い印象。いくつかのモデルに需要が偏るのではなくて、ブランドが全面的に売れている。登録車トップ20の中でトヨタが13台を占める。ヤリス、ライズ、アルファードハリアーカローラ、ルーミー、シエンタヴォクシープリウス、RAV4、ノア、ランクル、アクア。

 

 

ランキングの意味

2010年代は常にランキング上位の常連だった二台のHV専用車(プリウスとアクア)よりも他の車種の人気が高い。海外旅行に行けないから、国内旅行できるクルマ・・・となると、プリウスやアクアよりも、アルファードハリアーだろうし、やはり有閑でお金をそこそこ持っている高齢者世帯向けのヤリス、ライズ、ルーミーの売れ行きも納得。この3モデルに関してはとりあえずお金を持っている若い世代はあまり選ばないタイプなので、自動車メーカーがどれだけ「シルバー」に支えられているか実感できる結果だ。団塊世代の引退があったこの10年の日本市場ではなんでこのクルマ!?ってのが上位を占めている。ランキングは良いクルマを選ぶ指標としては全く役に立たない。

 

 

プラド人気の理由

アルファードハリアー、RAV4に加えて「ランクル」まで売れている。おそらくトヨタブランドでセンチュリーを除けば、ランクル&プラドがもっとも「リッチ」に見られるクルマだろう。1泊数万円の露天風呂付き旅館で、それなりの待遇を受けるのにちょうどいいクルマだ。今年の日本COTYの10ベストカーでプラドと同等かそれ以上の格式を持つモデルは、アウディe-tronアルピナB3くらいしかない(どちらも1000万円オーバー)。ランドローバー・ディフェンダーや2シリーズグランクーペ、レヴォーグではやや格落ち。・・・ってことを考えると、プラドの新車本体価格362万円〜は破格だ。

 

 

トヨタの新型モデルは・・・

トヨタ車全体がアレな方向で設計されている中で、ランクルとプラドは別の車台を使っているせいか、インテリアのアップデートもされないけど、古き良きトヨタのクオリティは保たれている。現在のトヨタの市場占有は、昨年から続く新型モデルの連発によるものなのだけど、RAV4、カローラ、ライズ、ヤリス、ハリアーと怒涛のごとく登場した結果として、皮肉なことにクオリティを求めるユーザーがプラドに殺到している。トヨタが新型車を続々登場させて、結果的にずっと前から用意されていたモデルへユーザーを追い込む。守備範囲の広さはさすがですけど、ランキング上位を占めるトヨタ車から「クルマが欲しい!!」と思わせてくれるようなビームが出てますかね・・・!?

 

面白いことに、トヨタ以外のメーカーは結構大胆な新型車戦略を仕掛けている。今年発売のモデルで、クルマ好き界隈をかなりザワつかせたであろう注目モデルを5つ選んでみました。

 

 

 

1、ホンダ・Honda e

あらゆる合理的な判断を積み重ねて次世代の小型車を作った結果がコレらしい。たしかに全てが「機能性」の名の下に調和している。航続距離は200km程度だそうだけど、実家までの片道20kmを軽く3往復できるなら「街乗り用」としては十分だと思う。450万円という価格がネックかもしれないが、庶民の感覚で考えてはいけないクルマなんだろう。実家の隣の家は、「BMW5シリーズ」と「VWポロ」に加えて「ポルシェ911」を増車し3台持ちになったのだけど、そんな家庭ならば「アコード」と「honda e」と「シビックtypeR」の3台持ちでも同じかそれ以上の満足度を得られるだろう。どうでもいいけどドイツ車3台とホンダ車3台では見事なまでに前輪駆動と後輪駆動が入れ替わっている。

 

 

 

2、マツダ・MX-30

honda eと同じく早くから斬新なエクステリアでEV専用車として異彩を放っていたクルマだけど、「ガソリン車で手軽に乗りたい!!」という野暮な声に押されて発売してしまった。欧州向けのマイルドハイブリッドにスカイGを組み合わせたモデルは日本で初登場だけども、すでに発売されているMAZDA3やCX-30のスカイGやスカイDなどのモデルと比べても特にエコといった印象はない(WLTCモードで15.6km/L)。そもそもエコだと思ってマツダ車を買う人は少数派だと思う。エコだとは全く感じさせないけど、それでも選ばせるだけの魅力があるのがこのメーカーの目指す「商品力」ってものなんだろう。「エコだから選ばれる」メーカーとは完全に一線を画している。

 

 

 

3、スバル・レヴォーグ

1989年にデビューしたレガシィ。4代目までは日本向けに設計され、グランドツーリングワゴンとしてあらゆる質感を高めてきたけども、5代目から北米向けに転換され日本市場で高い評価を受けることはなくなった。4代目までのレガシィの蓄積が初代レヴォーグに受け継がれ、いよいよスバルが最強の市販車を作るべく開発したスバルグローバルプラットフォーム(SGP)が使われた2代目へと移行。セルシオロードスタースカイラインGT-Rなどが揃う「花の1989年組」の中で、レガシィこそが正常進化を遂げ30年目の集大成にふさわしい「技術の日本車」を高らかに宣言できるモデルになったように思う。

 

 

4、ポルシェ・718GTS4.0

「ポルシェ大好き!!」を自認する日本中のアニキ達が一斉に動いた。失礼だけども現行の水平対向4気筒ターボが搭載された「718」はちょっと敬遠したくなる存在でしかなかった。「身近なポルシェ」としての進化が期待されたけど、ボクスターもケイマンももう終わったかな?・・・とネガティブな気持ちだったけど、2020年になってまさかの自然吸気6気筒が復活とは。価格も・・・決して安くないけど、預貯金大好きな今時の男子ならなんとか工面できなくはないくらいか!? とりあえず新車価格はレクサスRC-FやBMW・M4などよりはわずかに安いし、大切に乗っていれば下取り価格もなかなか落ちない逸品なはず。15年も乗り続ければプレミア価格間違いなし!?賢いアニキが新車で買うクルマの条件を見事に満たしている。

 

 

 

5、トヨタ・GRヤリス

自然吸気のポルシェ以上に盛り上がりとなった「トヨタが作った」リアル・スポーツカー。400万円で1.6L直3ターボが搭載され、明らかにシビックtypeRを彩るK20Cエンジンを意識したような273ps/6500rpmという高回転ターボチューン。ポルシェ、フェラーリAMGのようなハイチューンユニットを日本のサラリーマンでも新車で買える価格に落とし込んだマーケティングセンスの鋭さに脱帽。Bセグのスポーツカーとしても頭一つ以上は軽く突き抜けた存在で、MINIやPSAといったBMWのユニットで武装したグループや、日産が背後にいるルノーのホットハッチを軽く超えていく別次元の完成度が自慢。現行モデルではオンリーワンなスポーツモデルだけど、マーケット的にはWRXやエボの伝統を受け継ぐモデルで、スバルや三菱からの乗り換え需要を見込んでいるのが、したたかでトヨタらしい・・・。

 

 

 

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