マウンテン・ゴリラのカーライフ

最高に面白いクルマのブログを作りたい!!(もちろん全編フィクションです)

TOYOTA との違いがわからないのに MAZDA を批評するオッサンにはウンザリだ・・・

当たり前のことですが・・・

MAZDAが好きな連中に言わせれば、TOYOTA車というのは大なり小なり「ママチャリ」みたいなものだ。絶望的に退屈なペダルタッチとハンドリングにどう頑張っても我慢できないからMAZDAを買っているんだ。TOYOTAがママチャリならば、MAZDAはもう少しスポーティなミニベロ(20インチ以下の小径タイヤを持つ自転車)だ。コスト感覚としてはあまり差は無いかもしれないが、方向性が違うので、乗り味がだいぶ違う。スポーティなサドルとペダルを装備してあげれば、ミニベロはかなりアグレッシブに走れる。最高速度はママチャリもミニベロも30km/Lくらいなんだけど、操縦性の大きな違いもあってミニベロの方がポテンシャルを発揮することが容易だ。

 

 

TOYOTAMAZDAが共同開発しない理由

MAZDA3のレビューの掲示板にやってきて「MAZDA3よりカローラスポーツがいい!!」と必死でアピールする人を見かけるが、ミニベロよりママチャリの方が乗って楽しいと感じる変わった人なんだと思う。TOYOTAMAZDAは包括的な協業関係を結んでいるけども、当初から「共同開発はやらない!!」と両陣営は明言していた。その理由は両陣営の企業文化や開発者の考え方が大きく違うかららしいが、つまりはMAZDAの開発者はTOYOTA車を「ゴミ」だと思っているし、TOYOTAの開発者もまたTOYOTA車を「ゴミ」だと思っているからだ。そりゃ両者ともクルマのプロなのだから絶対的な優劣は一致する。冷静に考えればわかることだけど、もしTOYOTAが最高のクルマを作っているのならば、絶対的に営業力が劣るMAZDAはさっさと廃業の選択をするだろう。

 

 

多田さんと前田さん

最高のクルマを作るのがMAZDAの社是であり、最高のクルマを作ってはいけないのが同じくTOYOTAの社是だ。TOYOTAの役員にはこの理念が継承だれているようで、TOYOTAが最高のクルマを作ってしまったら、世界一優秀な営業部門がダメになってしまってTOYOTAが潰れるからわざと作らないようにしている・・・みたいなことを言っている。よく知られていることだけど、TOYOTAでは営業部門と購買部門がエース格だ。クルマ好きに有名な多田さんなんて社内では「窓際族」で「給料泥棒」みたいなものだろう。MAZDAの前田さんはめちゃくちゃ威張っていそうだけど、多田さんにはそんなところが感じられない。

 

 

当たり前だよね・・・

TOYOTAMAZDAでは全くクルマに対する考え方が違う。MAZDAはデザイナーの自己満足でエッジの効いたデザインを作っているとか言ってしまう自動車ジャーナリストや素人のオッサンには到底考えつかないだろうけど、日本市場の多くのユーザーはせいぜいTOYOTANISSAN、HONDAの3ディーラーを回って最も条件の良いものを選ぶ。故にこの3社は営業部門が存分に活躍するために「価格弾力性」を高くするクルマづくりをする傾向がハッキリ見られる。営業部門と購買部門に高いインセンティブを払うことを前提にTOYOTAのクルマは作られる。同じ方向性のTOYOTANISSAN、HONDAのクルマが量販モデルほど総じて安っぽく感じられるのは、ごくごく当たり前のことだ。

 

 

TOYOTAは正しい

それに対してまずはディーラーに来てもらうことから始める必要があるMAZDASUBARU、三菱はなんだかんだ言ってもデザインや品質で頑張らなければいけない。実際に前田さんがデザインを統括するようになってから、MAZDAディーラーには他社からの乗り換えの客がかなりやってくるようになったらしい。しかも他ディーラーを回らずに指名買いが増えたとか。十分に調べてから来店するので説明する必要もなく、過度な値引きもしないようになっている。これでは営業力はどんどん落ちる一方だよな。経営、ビジネスで考えるならば、やはりトヨタが正しいのかもしれない。

 

 

日本社会は「パクリ」で出来ている

過度な偏見は決して良く無いけども、TOYOTAMAZDAを本気で比較してTOYOTAに軍配を挙げるオッサンはTOYOTAの営業力の前に転がされている。あるいはMAZDAのやり方が終始気に入らないだけなのかもしれない。まあ無理も無いことだ。MAZDAを見るとアウディVWのパクリだと思っている人も多いらしい。今では普遍的な価値を語るアウディデザインの原型なんてさ、ペルソナやセフィーロ辺りにルーツがあるってことすら知らないオッサンにいくら誹謗中傷されようともMAZDAは知らんぷりを決め込んでいるけども。それでいいと思う。そういうメチャクチャなことをいうオッサンに限って、カバン、靴、ベルト、腕時計全てが「パクリ」デザインで統一されてたりするから始末が悪い。騙せていると思ってるかもしれないがクオーツは針の動きですぐわかるから・・・。

 

意識低い系

全身が「パクリ」グッズで見事にコーディネートされているオッサンには、TOYOTAアウディは最も合っていると思う。カローラスポーツの1.2Lターボと1.8Lハイブリッドどちらも見事なまでにオリジナリティが希薄だ。前者はVW、スズキなどのトレンドを追従。インドやパキスタンで売るくらいのコスト感覚はいくらTOYOTAでもやり過ぎだと思う。1.8Lハイブリッドは一見TOYOTAお家芸に見えるが、このユニットが格段に進化したのは現行プリウスの発売時に起こったある出来事に由来する。現行プリウスは発売予定を1年ほど延期(2013→2014)して、発売予定のユニットを大きく作り直しをしている。2013年に発売された某モデル向けにTHSを国内の他社にアライアンスで提供したところ、提供先が独自にTHSに改造を施して抜群のブレーキングを見せるシステムに変えてしまった。トヨタの社長はそれに乗った時に大きなショックを受け、即座に作り直しを指示したと言われている。つまりトヨタとその提携先では、完成車に求めるレベルが完全に違っていたのだ・・・。

 

 

ダサい・・・

実際問題、トヨタとその提携先メーカーのクルマでは、それ以上に大きなレベル差が存在する。その提携先メーカーは世界の他のメーカーが実用化していないタイプのエンジンを作るのが得意だ。常にオリジナリティを追求している。シャシーのレベルも非常に高く欧州フォードにシャシー技術を提供していて1990年発売のフォードフォーカスは、VWゴルフを完膚なきまでに叩き潰した。自動車の革新的な進化の陰には必ずと言っていいほど日本の「ファクトリー・メーカー」が存在する。そんなメーカーがある日本で、黙っていればいいのに、トヨタだったり同じようにパクリ満載のアウディに乗っていながら、意味不明な「ドヤ顔」をして、他のメーカーのユーザーを威嚇してくるアホが多いのは実に嘆かわしいことだ・・・。

 

 

アウディの凄さ・・・

エンジンは三菱重工が開発した直噴ターボ。クワトロは日立製。ミッションは2000年頃にシェフラーとトヨタが共同開発した自動変速マニュアル式の進化型。アウディコンセプトのオリジナルは元日産のデザイナー・・・。アウディというブランド名の元に調達可能な技術を結集させて、そのアウトソーシング率の高さ故に経営リスクを抑えて利益率を上げ、品質低下は広告宣伝と営業力にものを言わせる。「次世代ビジネスモデル」だと評されたようだけども、そんなアウディは結局たった一つのオリジナリティ溢れる名車を生み出すこともできていない。クルマ好きならわかると思うけど、いいクルマなんてできるはずがない。そりゃ無理だよ。低品質で評判のビーエムくらいになら勝てるだろうけど、メルセデス、三菱、MAZDA、スバルといった伝統的にドイツ市場で高品質を誇るブランドには勝てるはずがない。だけどトヨタ、日産、ホンダにとってはアウディは大きなヒントになったようで、特にTOYOTAは収益率改善だけを狙ったような低品質モデルを恥ずかしげもなく売るようになった。例えば・・・現行ハリアーカローラアクシオ、JPNタクシーとかさ。

 

 

ビッグ3のモジュラー化・・・

「最近のMAZDAは高い!!」と怒っている人が多い。そりゃカリスマデザイナー前田育男氏に払うお金とかかかるし、新型エンジンは作るし、エンジンは一つ一つマニシングセンターで手作りだし、他のどのメーカーよりもエンジンとの協調レベルが高い自社製ミッションを積んでいる。あれだけZFの8HPをゴリ押ししていた福野のクソジジイも、とうとうMAZDAミッションが一枚上手だと認めたようだ。トヨタ、日産、ホンダはあまりに巨大化し過ぎた。アコードをナイジェリアで組み立てている現状で、かつてのようなインテグレーティッドなクルマ作りが期待できるだろうか!?むしろ高度な部品メーカーが本国以上の規模で資本投下する中国市場は、世界のどこよりも優れたモジュラー型の開発・生産が可能だから、日本の3社はもしかしたら既にボルボなどに歯が立たないかもしれない。

 

 

本物へのこだわり

従来の日本メーカー車の強みであったインテグレーティッド型の開発・生産を維持し続けるMAZDASUBARU、三菱は海外の成熟市場(欧州、北米)で人気が高まっている。そりゃそーだ、量販ブランド、プレミアムブランドに限定すれば、この3社だけが今も本物の「クルマ作り」を守っているのだから。この3ブランドこそが、パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンだと言ってもいいかも。その他の自動車メーカー(日本、ドイツ、フランスなど)は、アウディトヨタとともにモジュラー化に突き進んでいる。日本製クオーツを搭載した中華製のファッショナブルなウォッチもそのユーザーの価値観も決して否定はしませんけども、彼らがパテックフィリップに文句を言うのは筋違いだと思うんだよな・・・。

 

 

 ↓アクセス稼ぎとはいえ、「モジュラー」と「インテグレーティッド」を比較するなんてナンセンスだ・・・