マウンテン・ゴリラのカーライフ

最高に面白いクルマのブログを作りたい!!(もちろん全編フィクションです)

MAZDA を嗤う輩が増殖中らしい・・・

 

MAZDA3は苦戦!?

なになに!?東洋経済やレスポンスによると、MAZDA3のアメリカ販売が低調らしい。他ブランドも併売する販売店が多いアメリカで、独自のブランディングを行うために、販売店の数を15%程度カットしたところ、MAZDA3の販売も15%ほど下がったらしい。そりゃそーだろうな・・・。販売網の縮小に加えて先代モデルよりも10%程度の値上げと販売店への販売促進インセンティブを大幅に下げているのだから、世の中がひっくり返るほどの革新的なモデルでもない限り、販売台数を維持するのも難しい。同じCセグメントシビックカローラだって北米市場では前年比で相当な台数減っているのだから、MAZDAだけ伸びると考えていた経営陣は相当楽観的ではあったけどさ、あのデザインならちょっとくらい威張ってみてもいいんじゃねーの!?

 

 

前提条件がおかしいのでは!?

東洋経済、レスポンスそれからボランティアでヤフコメに投稿している素人さんを含めて、誰一人として北米でシビックカローラが10〜20%下げていることに言及しない。今に始まったことじゃないけどさ、この国の連中はフェアに物事を語ることすらできない。北米のシビックカローラは、最近になって日本でも販売され始めたけども、北米市場をメインターゲットに長らく作られてきたってこともあり、当然ながらアクセラMAZDA3のシリーズより北米市場ではウケる。売れて当たり前だ。シビックカローラも北米向けは先代モデルの段階から日本向けとは全くサイズが違っていて、BMW3シリーズを上回るサイズがあった(現行シビックも北米モデルより全長が短縮されている)。それに対して、アクセラMAZDA3は、先代も現行もせいぜい3シリーズとVWゴルフの中間ぐらいの大きさしかない。

 

 

アメリカ市場を考えれば・・・

マツダは新型MAZDA3が北米でももうちょっと売れると思っていたのだろうけど、役員の藤原さんが言っているように、アメリカではCセグは高校生が免許を取ってすぐに買うサイズのクルマだ。そんなスタンスのクルマに欧州や日本のもっと高い年齢層の人をターゲットに上質さを詰め込むのは決して台数を稼ぐ戦略にはならない(もし有効ならばとっくにトヨタが仕掛けているはず)。MAZDA3はデミオ(MAZDA2)が無い北米マツダにおいては最もスタンダードなボトムモデルだ。日本市場で例えるならばスズキスイフトを上質な乗り味と内装に変えて200万円くらいで売る感覚かもしれない。いうまでもなく10年ほど前にマツダはベリーサというモデルでこの試みを実践しているけど散々な結果に終わった。

 

 

MAZDA3の価格は・・・

VWゴルフのセダン版で4700mm超えの立派な車格を誇るジェッタ(日本で売れそうだな)が、18745米ドル〜なのに対し、MAZDA3セダンは21000米ドル〜の価格設定となっている。同じく立派なボデーと2Lエンジンを搭載したヒュンダイエラントラは17000米ドル〜で販売されているのだからやはり価格競争力は低めかもしれない。同じくハッチバックVWゴルフが21845米ドル〜なのに対して、MAZDAハッチバックは23000米ドル〜となっている。先代まではセダンもハッチバックVWジェッタ&ゴルフと同じ価格設定だ。しかもアメリカ向けのVWは1.2Lターボとかいう情けないエンジンは使っていない。最低グレードでもゴルフ・ハイラインと同じだ。日本のメディアならMAZDA3よりもVWゴルフの日本価格こそが異常であることを伝えるべきだと思うが・・・。

 

 

価格はむしろ安いくらいじゃないか!?

東洋経済の記者は一言も触れていないけど、北米向けMAZDA3はマイルドHVが組み込まれた2Lガソリンエンジンをベースにしている。そりゃ先代より価格が上がってもしかたないでしょ。Cセグのライバル車でMAZDAと同じ上質な乗り味が追求できるトルコンATを全グレードで装備しているのはBMWくらいなものだけど、北米では現在のところ1シリーズは導入されていない。アメリカ市場でも日本市場でもマツダはオンリーワンだ。FF横置き車に他社モデルのものとはコンポーネンツを共有しない、自社設計のトルコンATが搭載されている・・・ってことのスゴさがこの記者は全くわかっていないってことだけは記事から伝わってくる。コメント欄に集まる有象無象な連中も全てを確認したわけでは無いけど、見た所は誰一人としてこのことを指摘できていない。これではマツダの開発陣があまりに不憫すぎる。

 

 

マツダは「自己満足」か!?

昨今のルサンチマン的なオッさんは気に入らないターゲットに対してすぐに「自己満足」と言ってのける。マツダといえども今では売り上げ3兆円を誇る。パナソニックソニーなんか目じゃない。莫大な投資をして大きなリスクを背負って巨大なビジネスをしている会社の経営陣に「自己満足」って言葉は果たして適切なのだろうか!?いくら暇だからといって無償で憂さ晴らしのようなコメントをヤフコメに投稿する連中にだけは絶対に言われたくはない。そもそもなんでヤフコメのオッサンはあんなに偉そうなんだ!?誰もお前の意見を求めてそのページにやってきたわけではないのに、随分と好き勝手なことを書くアホが多い。そんなに価値がある情報だと思うならば、自分のメディアを作りそこで掲載したり、本にして出版したりすればいいんじゃねーの!?俺は自分で作ったメディアで、CARDRIVEGOGOの意見を見にきている連中を相手にしているので好き勝手なことを書かせてもらっている。ヤフコメに無神経な中傷を書くアホとは根本的に違うんだよ・・・。

 

100年以上の歴史!?

ヤフコメをちょっと拾い読みすると、「高くて良いものを売るのが許されるには100年以上の歴史が必要・・・」だってさ。高級腕時計を作るブランドにも「歴史」とやらが必要なのか!?リシャール、クロノスイス、フランクミュラー、ウブロ、フランソワ・ポール・ジェルヌ、ハリー・ウィンストン、ロジェ・デュブイ・・・とか知らないのだろうか?自転車は自動車以上に歴史が長いのだけど、高級ロードバイクのブランドで100年以上の歴史を誇るのはビアンキとミヤタくらいなものだが。スコット、フェルト、ジオス、コルナゴピナレロなど多くのローディを魅了する憧れのブランドは全て第二次大戦後の創業だ。

 

 

メルセデスプジョー・・・

総合自動車メーカーなのに専用設計スポーツカーを半世紀以上作り続けるマツダは、もうそれだけで世界的にオンリーワンな存在だ。他にはポルシェとジャガーしかないのだから。しかもポルシェもジャガーも今でこそセダンやSUVなど普通車のラインナップが増えているけど、長らくスポーツカーを専門に扱っていたブランドだ。マツダこそ世界中で最も愛されている総合自動車メーカーと言ってもいいかもしれない。世界各国でファンクラブがある日本車ってマツダ・ロードスターくらいなもんだよ。「100年オッサン」はおそらくメルセデスプジョーの100年あまりの歴史を指しているのだろうけど、圧倒的な歴史を誇るこの両メーカーのクルマ作りはもはや形骸化している。量販型の大衆モデルは三菱やトヨタの技術供与によって作られているに過ぎない。直噴ターボ化されたエンジンも三菱のライセンスを使ったシロモノだ。

 

 

マツダを知らないオッサンは黙ってろ!!

世界でマツダが愛される理由の一つが、他社から流用したコンポーネンツを使うことをひたすらに拒む姿勢だろう。三菱にわずかに遅れたものの、マツダはMZRエンジン(2002年より実用化)を使った独自技術で直噴化、直噴ターボ化を実現した。シャシーも他社に提供こそするものの、他社の技術を使うことは嫌う。ミッションやAWD技術など乗り味に大きく影響する部分はやたらと自社開発にこだわる。このストイックな姿勢は、熱狂ファンを持つ変態ブランドのポルシェやスバルにも全く引けを取らない。デザインも1960年代にイタリアのカロッツェリアを利用したこともあったけど、やはり半世紀に渡って独自に育てたデザイン組織が全マツダ車を担当してきた。しかもデザインも技術も世界から大いに注目を集めてきた。リシャールやクロノスイスの自動車メーカー版だと胸を張ってもいいんじゃないの!?

 

 

日本社会の愚かさ・・・

東洋経済の記者は全くのクルマの素人だったのだろう。朝日や読売でも優秀な記者を集められず、とてもじゃないけどマツダのクルマ作りを理解した上での的確なレビューなど望むべくもないのだから、東洋経済にそれを要求するのは無理な話だ。「一般メディア」なんてもはや存在価値はない。新聞に限らずテレビの報道番組もすぐにチャンネルを変えたくなるくらいにスローな情報配信しかできていない。すでにウェブでは細分化された専門の媒体があらゆる情報発信を担いつつある。そんな時代の変化に気づいていないはずはないけど、だらだらとアホなオッサンの知能レベルに合わせたくだらない記事を書き続ける「東洋経済」の記事なんて東京スポーツ夕刊フジと変わらないレベルになりつつある。・・・それにしても残念なのは、細分化された専門媒体として存在感を発揮できるはずの自動車専門メディアが「東洋経済」のこの女性記者と同じレベルのレビューしか書けないことだ。一人でも多くの方がマトモなリテラシーで、マツダのクルマ作りへ正しい理解を示してくれるといいなー・・・と思うのだが。