マウンテン・ゴリラのカーライフ

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リッチ&成金趣味 に見え過ぎないギリギリライン・・・のクルマ

クルマをスマートに選ぶ

ある程度年齢のいったオッサンにとっては乗っているクルマは、かなり本気で選ぶものだ。ベントレー・コンチネンタル、マセラティ・クワトロポルテ、レクサスLCなど、とにかく「リッチ」であることが前提となりそうな「キラキラ」なモデルに是非乗りたいのであれば、そーすればいいと思うけども、あまり外部にリッチであることを知られたくないという人もいるはず。そういう人は何に乗ればいいのか!?そのクルマ選びにはセンスが必要なんだろーなということはわかる。日本車だろうが輸入車だろうが売れ筋の少数精鋭ラインナップに並ぶのは、市場とユーザーに迎合する設計ばかりが満載。「欲しいクルマがない!!」って意見もチラホラ・・・。高級リムジン(BMW320iリムジン)やスーパースポーツ(BMW・Z4)は、さすがにリッチなオーラが全開過ぎるから勘弁・・・という人に、是非吟味していただきたい5モデルを選んでみました。

 

 

 

 

 

アルファロメオステルヴィオ

情熱の国で今も全モデルが製造され続けているアルファロメオというだけで、単なる工業製品から魂と知性を与えられた「よき相棒」になる。V6のクワドリフォリオは充実のエンスーモデルだけども、直4ガソリンターボや直4ディーゼルのグレードでもいい。それほど熱くなるポイントでもないだろうし。日本の険しい山道を淀みなく駆け上がっていける出力は十分にあるし、その性能は古き良き時代のグランドツーリングカーの趣きであり、そんなクルマが今よりも多くの人々の人生を明るく照らしている時代に想いを馳せることもできる。

 

SUVとして選ぶのは、ポルシェ・マカンでもBMW・X3でもない理由は今更であり言うまでもないことだ。アルファロメオが作ってアルファロメオとして売る・・・そんな当たり前の「ブランディング」すら危うい時代だから、こそイタリアで100%生産されるアルファロメオは価値がある。このブランドの本格的な復活に貢献し、惜しまれつつ昨年亡くなったセルジオ=マルキオンネは、このアルファロメオこそがイタリアのクルマ作りの「旗印」になるだろうという信念を抱いて生涯を全うした。単に利益を追求して中国でFFモデルを売りたいならば、さっさと合弁事業を起こすべきだが、そんな誰でもできる仕事を、死期を悟ったイタリア人がわざわざやる必要はないと思ったのだろう。BMWやポルシェとは全く違う「精神性」ことがアルファロメオに与えられた最大のアイデンティティでありブランドの財産だ。

 

 

スバル・レヴォーグ

絶滅寸前のスポーツワゴン。カローラフィールダー、ゴルフバリアント、シャトルみたいなスポーツじゃないワゴンは一定の需要があるようだけど、スポーツとワゴンを切り離してしまったらもう意味合いが全然違うクルマ。ワゴンを「クルマ」として見ることができる・・・というところにスポーツワゴンの価値がある。スバルというブランドも絶妙。旧日本軍を支えた中島飛行機の歴史を引き継ぐ自動車メーカーが現代にどんなメッセージのこもったクルマを送り出すか!?それは英国のリッチなカーマニアがランドローバー・ディフェンダーこそが最高のクルマだと信じる「自動車文化」に通じるところがある。

 

今のスバルは一体どんなクルマを売りたいのだろう!?・・・そんな話ではない。自分のスピリッチュアルな感性を通じて、スバルのあらゆるモデルを吟味する。AWDが嫌いとかCVTが嫌いとか水平対向なのに回らないエンジンはなんなの!?といった屁理屈でもない。そもそもスバルの設計とは・・・誤解を恐れず言ってしまえば、100年以上の歴史の中で少しずつ確立されてきた「自動車技術の常識」に敢えて逆らうところを内包している。つまり「スバル車の技術は最高」あるいは「最悪」などと主張する連中は、自動車技術の方向性すらわかっていない。明瞭な説明を省略していて恐縮だけども、スバルのあらゆるモデルは、ユーザーと共鳴し響きあうかどうかに焦点が当てられるべきだ。ポルシェ、マツダBMWにも似たような部分もあるけど、最もあからさまに振舞っているのはやはりスバルだ。

 

 

 

 

BMW・4シリーズ

どんなメーカーにも「意地」ってもんがある。特に基本設計における完成度が低くあまり良い評判を得られていないプラットフォームを使っていながら、予想外の乗り味を繰り出してくるモデルには、メーカーの「意地」を大いに感じる。例えばプリウスに使われる「TNGA-MC」プラットフォームを使いながら、シャシー&ボデーの補強とサスペンションの改良により想像を超える走りで市場をびっくりさせた「C-HR」。ブランドの大多数のモデルを統合したシャシーを使うことを余儀なくされながら、2018年のマイナーチェンジで大変身したマツダ・アテンザ(幻の4代目アテンザ?)。そしてメルセデスAクラスや多くの中国メーカー、マレーシアメーカーなどで使われている汎用シャシーを使いつつ、400万円越えのPHEVの乗り味にふさわしいレベルにまでマイナーチェンジを経て進化したアウトランダーPHEVなどなど。

 

そしてドイツの雄・BMWの現行ラインナップの中では、文句なしで「4シリーズ」だろう。2000年代初頭に開発されたBMWのモジュラープラットフォーム「L7」を使っている。E90や初代X1、先代X3、1シリーズ、2シリーズクーペなど広く使われ、南アフリカで生産することを念頭に調達可能な鋼材をベースに作られているせいか、シャシーとボデーの一体感が歴代のBMWと比べても希薄。アウディに抜かれ、レクサスに抜かれ、とうとうメルセデスCクラスが3シリーズの販売を追い抜いてしまった・・・そんな意味で「黒歴史」でしかないわけですが、世界中からのブーイングに反発するかのごとく、作り上げたのが4シリーズ。不思議な魔法でレクサス、アウディメルセデスCクラスにも負けていない。BMWの最後の「意地」なんだろうな・・・。

 

 

 

Eクラスクーペ

日本市場では十分に「ビッグクーペ」の称号がもらえる4.8m超の立派な2ドアクーペ。先代までのCクラスの設計を作って作られていたために「偽りのメルセデス」とされていたEクーペの悪評を完全に払拭している。プレミアムブランドの2ドアは「チャラい」か「ダサい」の2通りとか言われていたのが嘘みたいにフォーマルでも十分に使い倒せるエレガントで折り目正しいデザインに好感が持てるようで、近所のじーさんが2人くらいそれぞれ所有していて、ショッピングセンターの駐車場でしばしば出くわす。

 

かつてSクラスのクーペ版として「メルセデスCL」というモデルがあった。「CLS」とかいうEクラスを改造しただけの「偽りのメルセデス」が2000年中ごろに日本で大ヒットしてちょっとケチがついてしまった。フルモデルチェンジを経て後継モデルが「Sクラスクーペ」と改名。ボデーサイズは一気に5mを超えた。「CL」の時代に、メルセデスのラインナップで最後まで8気筒&12気筒の自然吸気ユニットだけで全グレードが構成されているという特別なオーラ。そもそも5mの2ドアなんて映画の主人公のクルマじゃん。大企業のエクゼクティブに支給されるSクラスはあくまで「経費」のクルマだけど、CLは「プライベート」なクルマ。この違いは大きい。しかし現行のCLはベースグレードでも1500万円越えの超高額モデルになってしまい、今も昔も「リッチ」の象徴。それに対してEクーペなら700万円台〜・・・これならば。

 

 

 

日産スカイライン

日本の男が日本で何気なく乗るクルマ。いちいちミーハーなセンス丸出しでチャラいモデルを選ぶなんてダサ過ぎる。スポーツカーとかSUVとかむやみにクルマで個性を主張しようとするな!!男だったら中身で勝負しろ!!そんな硬派な自己主張をすれ違いざまに対向車に発するクルマ。スカイラインに乗るイケメン30歳がブランドスーツに身を固め颯爽と走るところに出くわした、MINIクロスオーバーとかに乗ってる50歳のヨレヨレのオッサンは・・・もう全てに絶望して死ぬしかない。ポロシャツの襟立ててる場合じゃない。膝丈パンツにアディダスなど履いていたら・・・これまでの自分の人生の何が間違っていたのかその瞬間に気がつくだろう。とりあえずもう二度とその格好で外出しない方がいい。

 

スカイラインの最大の特徴は、日本のあらゆる年代の男性が乗りこなせる懐の広さと、絶対的に「嫌味」が少ない機能性溢れる設計。コスパも良く、このクルマを選ぶことへの説明などとりあえず要らない。ただしそれは最高に速くてほどほどにエコな「350GT」の話だ。間も無く廃止になって400ps版V6ツインターボに置き換わると言われている、中国市場向け直4ターボ搭載の「200t」はスカイラインではない。

 

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