マウンテン・ゴリラのカーライフ

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日産の社長はなぜ今更になって「ルノーは憎い」なのか!?

泣くな!!

日産の経営体制をめぐる交渉が、連日のようにニュースで流れていて、どうも「フランス=悪者」な印象操作を含んでいる気がしてならない。まあルノーが不当に叩かれようがどうでもいい事だ。日産の社長が半泣きの表情で、「ルノーによる不当な支配」を世論に訴える情けないとしか言いようがない。・・・就職氷河期世代の40歳が「不公平感を訴える」なら社会の弱者として同情の余地がありそうだけど、世間の目は冷たい。それに対して日産の社長の風貌は出世街道を生き抜いてきた事務次官のようで、妙にこわばった会見の表情からは人間的な温もりを感じない。

 

 

利害の一致

1990年代にEUが成立し、周辺国を巻き込んで成長を持続する5億人の巨大市場が生まれると、トヨタ以外の日本メーカーは自らの政治力・営業力の無さを自覚して欧州にすでに拠点を持つメーカーとの統合・アライアンスに動いた。ご存知のように、日産とルノー、ホンダとローバー、三菱とメルセデスマツダと欧州フォード、スバル、スズキと欧州GM(ボクスホール/オペル/サーブ)は、経営不振というよりは今後の戦略を踏まえて「技術が欲しい欧州勢」と「営業力が欲しい日本勢」の利害が一致した。

 

 

幸せな「結婚」だったのでは!?

日産とルノー以外の関係はすでに「破綻」済みだ。ローバーに敵対的買収を仕掛けたBMWはホンダのFF車ノウハウを持ち去り、メルセデスも三菱のFF車技術およびEV技術をコピーすると残骸を捨てた。BMWメルセデスも今ではこの時に盗んだFF車技術がブランド成長の最後の頼みになっている。メルセデスはEQCとかいうEVを年内に発売するらしいが、三菱からしたら「ふざけんな!!」ってとこだろうか。何も知らずにオーナーになり「日本車とは全然違う!!」とかイタい感想を述べてしまうオッサンをもう何人も見てきた・・・ダセー。

 

 

ドイツメーカーよりはよっぽどマシ!?

ホンダと三菱(とその後にVWと揉めたスズキ)は「ドイツメーカーはクソ」と言い放っているけど、マツダの幹部は「フォードには感謝しかない!!」と言っているし、スズキの総帥を今も務める鈴木修氏も著書の中で「GMには大変に感謝している」と書いている。大外れのドイツメーカーでも、大当たりのアメリカメーカーでもない、フランスメーカー・ルノーは・・・日産にとってあまりいい相手ではなかったんでしょうか!?

 

 

日本メーカーはいちいち被害者面をするな!!

ホンダも三菱も「欲を出した」経営判断の顛末なのだから、相手を批判する前に自らの判断力の無さを反省すべきじゃないのか!?ホンダの場合はローバーが突然解体されるという予測不可能な展開だった。BMWがここまで徹底して他国文化を破壊するとは誰も思わなかっただろう。それでもホンダが安易に技術を他の経営主体に提供するのは脇が甘かったのだろう。ガキみたいにいつまでも恨み節を述べていては自らがヴィジョンも何もない無能な経営者である!!というマイナスなイメージを発信するだけだ・・・。

 

 

平成の日本企業が不調だった理由がなんとなくわかる・・・

さてホンダや三菱が散々な目にあってからもう10年以上が経過して、完全に過去のことになっていたけども、今になって日産の社長が「ルノーと組んで散々な目にあった!!」と泣きわめいて同情を誘うのは・・・やはり滑稽だ(時代錯誤も甚だしい)。ルノーとのアライアンスのおかげで、日産が開発したCMFシャシーは広く世界で活用されていて、それを使う中国向けシルフィはとうとう中国市場絶対王者VWゴルフを単月ながら販売台数で追い越した!!さらに日産が意欲的に開発するエンジンは、新型メルセデスAクラスやアルピーヌA110にも活用されている。

 

 

ムキになってルノーを恨む理由は・・・

このままFCAとの統合にまで発展すれば、日産のエンジン技術は文句なしに世界を覆う最もグローバルなユニットになれるだろう。日産とルノーは今もwin-winな関係にあるように見えるのだが・・・。ルノー経営陣の意向によって日産の開発部門がアライアンス全体の面倒をみる技術を作る。日産の経営陣にとっては面白くない展開なのかもしれない。アホみたいに稼ぎまくるトヨタを横目に見つつ、なかなか有効な戦略を打ち出せない歯痒さだろうか!?営業利益を2期連続で大幅に減らしてしまったことの原因をルノーに擦りつけようとしているわけではない!!という証拠を見せてくれれば・・・。

 

 

日産にとって都合が良いことが多い!?

閉塞気味の日本市場にe-POWERでデカい風穴を開けて「日産の健在」をアピールし、今後の見通しは立ったのだろう。アメリカ市場向けに開発したV6の高性能ターボと、直4の圧縮比可変ユニットを日本市場に投下することなく温存し、ルノーとの交渉がひと段落したタイミングで一気に反攻を仕掛ける起爆剤にするつもりかもしれない。英国の日産工場はブレクジットで閉鎖が決定。ルノーとのアライアンスのメリットは大きく減ったし、もはや20年前のように「拡大EU」に期待する局面でもない。欧州フォードはVWとの統合を模索。欧州GMはすでにPSAに売却された。

 

 

西川社長の後ろにはCIAが・・・!?

あらゆるタイミングを考えても、今回の騒動は日産がなんらかの理由で「仕掛けた」と考えるのが妥当だ。ケツ持ちは誰だろう!?フランスを毛嫌いする勢力・・・CIAか?そんな背景を睨んで「党利党略」で動く日産をフランスメディアは「不義理」だと報じているらしい。日仏はG20で「保守主義の打破!!」を謳っているように見えるが、ルノーの裏で策謀を巡らすフランス政府も、やたらと「国益」を理由に外交を語りたがる日本政府も、どっかの大統領顔負けの「隠れ保守主義」を核をしている・・・こんな偽善な首脳の集まりでは「米中対立」を抑えるだけの指導力は到底に期待できないだろう。

 

 

注意・これはフィクションです!!単なるくだらない陰謀論に過ぎません!!

 

 

 

 

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