マウンテン・ゴリラのカーライフ

最高に面白いクルマのブログを作りたい!!(もちろん全編フィクションです)

輸入車は終わらない・・・

 

市場環境の変化は残酷だ・・・

どーにかしてくれよー・・・一日千秋の想いで待っている人も多いはずなんだけど、なかなか状況は変わっていかない。20年前にプリウスが出てきて、ちょっとずつ世の中が変わってはじめ、最初は大きな変化を感じなかったのだけど、初代プリウスアメリカでも欧州でも「偉大な発明」として高く評価された理由がだんだんわかってきた。クルマの商品性に大きな変化が生じて、カーメディアがクルマを比較する論点もすっかり変わった。自称クルマ好きな人々からのプリウス批判すらもエネルギーに変えていくのだから、トヨタが描いた最初のヴィジョンはほぼ完璧だったのだろう。やはり「スタイル」を持っているクルマは強い。

 

何を求める!?

同じ20年で存在感を一気に失ったのが「輸入ブランド」全般。もはやヤンキーとオカマじゃ無いけど、街中で見られて・笑われる覚悟がないと乗れなくなってきた・・・ほぼ全てがネタ車になっている。日本メーカーのラインナップに存在しない本当の意味で「輸入車」なモデルは最低でも1000万円くらいはする。ロールスロイスランボルギーニはブランド単位で立派に「輸入車」のポリシーを守っているのだろうけども、その他の「スタイル」無き領域で迷走する輸入ブランドたちは・・・ちょっと直視できない厳しさがある。

 

 

団塊世代・・・

そもそも何処からネタ化してしまったのだろうか!?2000年代にBMWが日本で遅れた売れ始めたあたりだろうか!?一部のマニアがMTで乗るものだったBMWアルファロメオが、日本市場向けに無理して自動変速ミッションを投入したところに無理があった。バブル期に巨額の投資で熟成された日本メーカーのミッションの完成度にまともに対抗できるのは自社開発のトルコンを持つメルセデスだけ。E90系はよく売れたけど、ミッションの性能なら完全に3シリーズ(W204)の方が良かった。

 

 

ねじ曲がった部分がある

まあ立場上カーメディアは「嘘」をつくしか無い。非AJAJ会員の下野康史さんは「レベルが違いすぎる」とハッキリ書いてるけど、そんな善良な少数派は次々と干され(?)、「狼中年」に仕事が舞い込む構造が、回り回って不幸な結果を招いてしまった!?多くの人がBMWのトルコンATは優秀だと思い込んでいるらしい。過去にも何度か「8HP」の信者から批判コメントをいただいたけども、その度に率直な疑問をぶつけてみた。「すぐに発進できないけど問題ないですか!?」って。

 

 

ユーザーが悪いのだけどさ・・・

そもそも欧州ブランドからしてみたら、ほぼ全てのユーザーが2ペダルに乗る「日本市場特有の問題」だと認識してしまうだろう。日本からやってくるライターは試乗会でエンスト連発するくらいだから、国民のほとんどがターボユニット化されているモデルのMT車なんてまともに乗れないだろう(逆につなぎ易いって意見もあるだろうけど)。車重1000kgのロードスターですらATの方がたくさん売れている。そんな市場に1600kgもあるドイツ車をMTで売るのは無謀でしかない・・・。

 

 

ハードとソフトの解決策

全てはこの「クソ」なミスマッチが解決できていないってことだろーな。typeRのように300ps以下のスポーツモデルはMTだけで販売する!!くらいの大胆な構造改革が行われない限りは、1000万円以下の欧州車はどんどん日本から消えていくことになるだろう(無茶)。ここ数年日本で販売が堅調な欧州ブランドはMINI、ボルボプジョーシトロエン・・・見事なまでにアイシンAW搭載ブランドばかりだ。ミスマッチを乗り越えようという努力の成果なんだろうけど、実際にそれを支えているのは「トヨタ、ホンダ、マツダには乗りたくない」というポリシーの層(50歳以上だろーな)に過ぎない。彼らの購買力が失われた時にどうなってしまうのか!?

 

 

中国の場合

日本よりもずっと優秀な自動車行政に見える!?は少々語弊があるかもしれないが、中国当局の「平凡なモデルの輸入は認めない」という政策には一理あるのかもしれない。非中国メーカーは、中国市場に新型モデルを投入する際に輸出を行ってよいか!?の「高級車審査」を受ける。ちょっと信じられないかもしれないが、スカイラインレクサスISは「高級車」と判定され輸出が認められているが、メルセデスEクラスやBMW5シリーズは認められていない(=高級車ではない)。

 

 

中国と日本どちらが幸せか!?

中国で生産される5シリーズには長らくBMWでは珍しいV6エンジンが搭載されていた。保安上の理由なのか、それとも某日本メーカーの技術を使ったエンジンの方が東アジアのヘビーなコンディションへの耐久性が高いと判断したのか、わからないけども、中国でBMWと現地メーカーが意見交換して中国市場に特化したBMWを作ってきた。有名な話だけどもロングホイールベースモデルも存在する。日本市場のBMWと中国市場のBMWのどちらが良いか!?は人によって意見が分かれるだろうけども、今ではサルーンの開発は中国に移管されているので中国スペシャルが本物のBMWになってきているんだってさー。

 

 

日本市場は時間が止まっている!?

2001年のWTO加盟以来、世界の中心になりつつある中国市場だが、2000年代に中国最高峰の高級ブランドとされる第一汽車の「紅旗」ブランドに採用される高級車ベースを決めるコンペがあった。FRのフルサイズセダンとFFのミドルセダンが1台ずつ選ばれたがそのどちらも「日本車」だった。その格下に置かれる「奔流」とかいうブランド向けのFFのCセグには「ドイツ車」が選ばれた(もちろんあのクルマだ)。10年前の中上級モデルの評価は「日本車優勢」だけど、この結果を受けて真剣になったドイツメーカーがロングホイールベースなどの中国専用車で巻き返した。あれ?日本のサルーン市場はさらに前の90年代から止まっている!?

 

 

日本のカーメディアも思考停止・・・

中国当局の審査が正しいかどうかはわからないけども、Eセグ、Dセグは「日本車」、Cセグは「ドイツ車」という判定には一定の合理性がある。素人の意見に過ぎないけども、3モデルとも「さすが」と言える選択をしている。しかし同様のコンペが今行われたなら3台も選ぶ必要はないのかもしれない。プリウスがあれば済む話だ。冒頭にも書いたけどプリウスよりも綿密に「スタイル」を追求したモデルが日本市場にはなかった。「プリウスなんてwww」と一笑に付して議論を終わらせていたカーメディアの国では・・・もはやメーカーの創作意欲は刺激されない。

 

 

日本で売るために必要なもの

独特の軽自動車規格だったり、スライドドア車天国だったり、日本市場にはグローバルカーにとっていくつかの参入障壁が存在する。しかしプリウスというグローバルフォーマットのモデルでも、他を寄せ付けない「スタイル」を作り込めば十分に市場は確保できる。巨額の投資でドイツ車を次々と凌駕したレクサスは、もしかしたらトヨタのヴィジョンの中では、「クリエイティブ」なものではなかったのかもしれない。ライバルメーカーの「スタイル」をぶっ壊しに行くクラッシャー?

 

 

市場環境に左右されない「スタイル」作り

レクサスISの前に3シリーズが完敗した。それを放置してFFの1シリーズを中国で拡販し、新たにFFの2シリーズグランクーペを企画するBMWにとって、それはもう過去のことなのかもしれない。ミッションを軽視してきたツケを思い知ったのか、関係を深めているマグナ=シュタイアー傘下となったゲトラグとともに新しい「スタイル」を模索しているようだ。BMW傘下のMINIとロールスロイスはブレクジットに動じることもない。さっさと逃げ出した日産やHONDAとは違って、確固たる「スタイル」を持っているブランドは強い。

 

「ライバル壊滅でフーガの刷新がなんとも地味」

 

↓このパターンがもっと増えてくるといいのかも・・・

 

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