マウンテン・ゴリラのカーライフ

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MAZDAが「全知全能」になった理由・・・

 

「第五世代」までのMAZDAは不当に評価されていただけ・・・

MAZDAをバカにするカーメディアが減った。ちょっと前までは「コストダウンの権化」「マツダ地獄」「欧州車コンプレックス」みたいな批判は、マツダレビューの「枕詞」として一般化していたけど、各雑誌の編集部が「MAZDA推し」に傾く中で、「齊藤慎輔」「テリー伊藤」「清水和夫」といった還暦組のライターが態度を改めつつあるのかもしれない。世の中が変わってしまったんですねー。

 

世論が変われば、愚かなカーメディアの意見も変わる 

今から5年前くらいだったら、巨大情報サイト「ヤフー・カービュー」のマツダ車に寄せられる一般コメントの中には、ただただ他人の気分を害することを目的としたアホなオッサンが結構たくさん見られましたが、「スカイアクティブ」の浸透とともに一気に減った。失礼ですが、斎藤、テリー、清水(和)などのライターは、結局はこれらの低脳なオッサンたちの言論を「世論」と捉え、それらと睨めっこしながら「言葉を選んでいる」単なる「偽物」でしか無い。おそらくだけど福野礼一郎という「本物」の還暦ライターが新しいマツダ車に乗ったら、いつものように「あまのじゃく」っぷりを見せてくれるだろう。

 

カーメディアを完全無視するからいいクルマができる

もうずっと前からMAZDAの開発陣には、カーメディアさんにMAZDAのクルマを理解するのは無理!!と考えている節があるようで、技術説明会でもしばしば乱暴な受け答えに終始するなんてこともあるらしい。バブルの頃からMAZDAの自動車技術は世界トップ水準だったけれども、その後の2000年代に「全ての国産車は『発泡酒』だ!!(偽ビールだ!!)」<力説自動車・モテ、見栄、自己満でJUDGE!!あなたは『乗っているクルマ』で差別される!?> とか書いていた小沢コージや金子浩久が白々しくも日本COTYの審査員を務めているのには呆れる・・・さっさと辞任しろ。散々に笑われてきたMAZDAの首脳陣は、仕事が欲しくてあからさまに「手のひら返し」をする小沢コージの顔を見るだけで鈍器で殴りたくなる想いじゃなかろーか。

 

「第五世代」をわかりやすくしただけの「第六世代」

現在発売されているMAZDAのラインナップには、「第五世代」と言われる設計年代のシャシーを使うモデルと、「第六世代」(=スカイアクティブ)のモデルが混在している。そして今年発売される新型MAZDA3から「第七世代」のシャシーが投入されるらしい。現行モデルを簡単に分類するならロードスター、CX-8、デミオ、CX-3は「第五世代」であり、アクセラアテンザ、CX-5が同じシャシーを使う「第六世代」に属する。小沢コージ&金子浩久が「発泡酒!!」と書いていた時代に、MAZDAは「第五世代」モデルによって世界の頂点に駆け上がった。ここにMAZDAとカーメディアの大きな隔たりがある。

 

「第五世代」は世界の頂点に立った

確かにMAZDA開発陣が誇るように「第五世代」のグローバルでの活躍は凄かった。マツダの「歴代最高益」はこの時に達成されている。初代アテンザ、初代アクセラ、二代目デミオの3モデルを別々のシャシーで作っていたが、これらすべてが大ヒットした(デミオは二代目よりも前田さんの出世作でWCOTYを獲得した三代目の方が成功したけど)。5チャンネル戦略で大失敗したと今も笑い話にされている「第四世代」時代に、おそらく横置きエンジン車でリードしていたHONDAを徹底研究して作った「足回り」は非常にハイスペックで、前後輪マルチリンクという今のレクサスLSやSクラスなどで定番になっている足回りを90年代のマツダはFF車で使っていた・・・そりゃコケるよ。

 

 

「第五世代」で既にVWゴルフは撃破済み

その幅広い基幹技術を使って作られた「第五世代」シャシーの実験モデルとして発売されたのが1998年の初代フォード・フォーカスだと「思われる」。このシャシーは欧州フォードが設計したことになっているが、わずか3年あまりで撤退したことと、突発的に変えられているサスペンション形式からMAZDAの「第四世代」の技術がそのまま移植されていると「思われる」。ご存知のようにこのモデルは欧州Cセグの頂点を走っていたVWゴルフ(4代目)をあっさりと撃ち落とした。そして2002年以降に登場したMAZDAの「第五世代」が欧州で大喝采を受けた。

 

 

日本市場に合わなかった・・・

日本メーカーが欧州市場で大成功して「史上最高益」を記録した!!ってのはおそらくもう二度と起こらないことだと思う。同様に欧州メーカーが日本で大成功ってことも・・・フェラーリなどのスーパーカーブランドか、ポルシェくらいしかありえない話だ。欧州で売れているけども、日本ではミニバン&コンパクトカーの大ブームだったこともあり、MAZDAMPVに加えてプレマシービアンテを急遽開発して売っていたけども、まあ得意/不得意ってのがあるわけで、ミニバンにおけるトヨタ、日産、ホンダの史上占有率はエグかった(プレマシーは歴史的名車になったけど)。1.3Lで高速道路でも活躍できる素養を持つデミオを、「リッターカー」価格でバーゲンセール(98万円とか)しなければならなかった現実には本当に「絶望感」しかなかったとMAZDAの藤原さんは述べている。

 

 

現行のアテンザは・・・

「欧州で売れて最高益を出すメーカーが2000年代の日本市場で売れるわけがない」・・・これがMAZDA第五世代の苦悩だった。そして円高に煽られるように予定より早い幕引きを余儀なくされた。「第六世代」は2012年CX-5、2013年アテンザ、2014年アクセラの予定だったけど、円高に耐えられずに2012年に先代アテンザ(GH)を廃止して見切り発車のフルモデルチェンジを敢行。アクセラも前倒しされた。新型モデルの発売間隔が詰まった日本では販売が伸びたけども、欧州、中国、北米のMAZDA6(アテンザ)はことごとく「第五世代」の評価を下回り販売は減った。

 

 

「第六世代」でMAZDAはひたすらに耐えた・・・

代わりにCX-5がおそらく世界最速のスピードで年産40万台クラスにまで成長。アクセラも40万台をコンスタントに維持した。「第六世代」唯一のプラットフォームであるスカイアクティブシャシーは、Cセグ/CセグSUVというテリトリーにおいては優位に立てる素材であったけども、Dセグのアテンザにそのまま適用するには少々実力不足だったのだと思う。MAZDAもそれを痛いほど認識しているからこそ、4.9mに迫る全長を持つCX-8に関しては「第五世代」のシャシーを採用したのだろう。多少は高コストだけども北米向け輸出モデルのCX-9の設計を流用することを選んだ。

 

 

10年遅れてるよなー

MAZDAの「第五世代」は前の世代の遺産を存分に使いグローバルスタンダードとして海外メディアから真っ当に評価された(偽ビールではない!!)。そのタイミングでMAZDAをまともに評価できなかった日本のカーメディアは終わってんだよ!!・・・そして「第六世代」は唯一のシャシーをCセグとDセグの中間くらいに設定した結果、アクセラCX-5は売れたけど、アテンザはイマイチだった。そしてオワコンの日本メディアは「MAZDAのクルマ作りは素晴らしい!!」と10年遅れて評価し始めた。今ではさすがに「日本車はドイツ車に10年遅れている!!」と書くライターはほとんどいなくなったけども、誰の目にも遅れているのは小沢コージとか国沢とか清水和夫といった連中の認識だと思うが・・・。

 

 

MQBとディーゼルの相性は最悪だ・・・

MAZDAの進化は止まらない。「第七世代」では、「第六世代」では十分に追求できなかったゾーンでも存在感を発揮することが目的となっていて、上・下に分かれて2つのプラットフォームを使う戦略が発表されている。サスペンションやミッションに加えてディーゼルエンジンにおいて高い基幹技術を持つマツダにとって「単一シャシー」での展開は向いていない。TNGAやMQBのようなやり方は合っていない。要するにVWを悪事に走らせるほど「MQB」と「ディーゼル」は相性が悪かった(と思われる)が、その事実がマツダの「第六世代」においてもそのまま当てはまったのだと思う。マツダの「第六世代シャシー」では4気筒しか現実的には搭載できない。より水準が高い次世代技術を施したディーゼルを投入するのは無理。トヨタが TNGAで、スバルがSGPで、ディーゼルをやらない理由もおそらく「技術的な議論」を重ねた上での戦略決定なのだろう。

 

 

新型MAZDA3の値上げ幅・・・わずか20万円!!

「第七世代」は第五世代あるいは第四世代へと先祖返りしたビジョンを持っている。そしてそれは「第四世代」のMAZDAが青写真を描いていたであろう形に近いのかもしれない。簡単に言ってしまえば、メルセデスBMW、レクサスと全く同じ立場で戦うことを選択した。「500万円のマツダなんて誰が買うの!?」・・・いやいや500万円のメルセデスがまともに売れなくなっている時代なんだよ!!MAZDAがチャレンジャーの姿勢で真面目に良いクルマを作れば500万円以上のモデルのユーザーも増えてくると思う。現実にアテンザCX-8は、400万円超えの「Lパケ」が半数近くを占めているのだから・・・。

 

 

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