マウンテン・ゴリラのカーライフ

最高に面白いクルマのブログを作りたい!!(もちろん全編フィクションです)

日本ではBMWは『高級車』なんだよなー

日本専用エンジンの闇

新型3シリーズことG20系において、直4で180ps前後を出すグレード「320i」は完全に日本専用になるそうだ。これまでの320iも日本向けユニットはスペックを落として気候対策を施してきたから「日本専用」だったのかもしれないが、モジュラー化への移行において、ガソリンでは4気筒エンジンが主流ではなくなるらしい(アメリカではベースモデルの330i売るようだけどEU諸国では4は先代からフェードアウト気味)。それなら日本も3と6でいいじゃん。トヨタの新型ユニットは2L・直4NAで170ps絞り出すようになってきているのに、F30系からそのまま持ち越したB48の低スペック型ユニットでまだまだ通用すると思ってるのだろうか!?日本をナメ過ぎじゃないかー。

 

 

インポーターが悪い!?

本当に失礼な言い分だけど、インポーターの「BMWジャパン」は自らの立ち位置があんまり良くわかっていない気がする。まあ当事者的には「素人は黙ってろ!!」だろうけどさ、なんつーのかな、もう全部がダサいんだよね。電車に乗っていてもダサいファッションのオッサンが半分以上だから、まあちょうどいいのかもしれないけどさ。せっかくの専用設計シャシーとなって、先代までの黒歴史を吹っ飛ばす躍進が期待されて新型Z4だけど、ジャパンは本気で売ろうとはしないだろな。まあソフトトップ化で日本では使い勝手が悪いし、GRスープラにごっそり客を持って行かれるのは不回避ではあるけどさ。

 

 

東アジアに移る

BMW6大市場(アメリカ、中国、日本、ドイツ、イギリス、イタリア)なんてもう遠い過去の話であって、今では完全に3大市場(中国、韓国、アメリカ)に集約されてしまっている。残念ながらBMWの熱い走りを支持してくれるのはもはや東アジアの住人だけだ。もうどーせだったら、東アジアに開発拠点も生産工場も全て移してしまって、過酷な気候に耐えられるハイスペックなクルマ作りに持ち前の技術者魂を爆発させればいい。信頼できる高い技術のサプライヤーもたくさんあるし、鉄鋼メーカーも東アジアが断然に優れている。

 

 

この停滞に怒りを感じる・・・

・・・と思っていたら、新型3シリーズはいよいよ南アフリカ工場での生産がなくなるとのこと。実際に少しずつ東アジアへ主体が移ってきているようです。中国工場もいいけど、トヨタの田原工場で作ったらいいんじゃね!? 「BMWに乗ってる自分が好き」ってだけの「クソ世代」の無知な横暴のせいで日本でもかつてないほどにブランド価値が低下してしまったことを謙虚に受け止めて、E46のように再びクオリティで世界の頂点を目指して、本当にクルマが好きな人に再び買ってもらえるブランドになるべきだ。「クソ世代」を牽引した日本のカーメディアが、最近のBMW車に対して、いっちょまえにダメ出しをしているなんて、マジで笑えない。

 

 

魅力がないことが問題だ

もうB48なんて捨てればいいんだよ。もう何度も乗ったけど、一度もいいと思ったことはない。あまりに大胆すぎるけど、3シリーズを600万円スタートにして全部を直6(ディーゼル、ガソリン)にしてしまえばいいと思う。今の若者はクルマが「安すぎて」買わないんだよ。そこそこの大手企業ならば30歳で年収1000万円なんてザラにいる。けど彼らの大部分はF30には興味を示さなかった。だって乗ってるヤツが信じられないくらいダサいんだもん(失礼)。

 

感覚の違い

若い世代には「BMWに乗ってる自分が好き」なんてゴミな発想の人間はほとんどいない。そんなセンスで生き残っていけるほど、今の仕事は楽じゃない(そんなセンスではまず出世できないだろう)。バランス感覚をしっかり持ってるヤツしか務まらない。昔と違って今は「人とモノの関係」が逆転している。「BMWに乗って自分を高めよう」ってのがバブルの感覚に過ぎないのに対して、今は「自分の現状を考えればBMWくらいがちょうどいいかな」って感じだと思う。昔はアニメ好きなんて公言するやつはほとんどいなかった。その属性が自分を貶めると感じていたから。しかし今は自分自身を客観的に見つめられるセンスがある人ならば、アニメ、ゲーム、鉄道、LGBTなどどんな趣味や性癖を公開しても問題ない時代になりつつある。

 

 

そしてカーメディアが酷い

クルマ趣味もいよいよそんな時代の影響が今後は広がってくるだろう。その一つの兆候として予想外に若者ユーザーが増えたクルマがあった。カーメディアが一丸となって大批判を展開してもなおトヨタ86は売れた。いまだに「ポルシェは無理な貧乏人が買ってるだけ」とか愚論が燻っているけど、そんな見当違いな連中が寄り集まって書いているベストカーとかニューモデルマガジンXとか・・・そのセンスゆえなのか、もうどーしようもない「空疎」な誌面がここ数年続いている。売れ行きは右肩下がりだ。いち早く危機感を持ったホリデーオートは、今年から時代に合わない清水和夫と石井の名物コーナーを追い出し、徹底したリニューアルを図って一気に面白くなった(読者によりけりだとは思うが・・・)。

 

死ななきゃ治らない

これを言ってはオシマイかもしれないが、2010年代のBMWは「虚構」でしかなかった。おそらく10年後のクルマ評論では誰もが躊躇なく「ブランドの暗黒時代」と言って憚らないと思う。厄介なことにその「虚構」とは、決してBMWが悪いわけではない。ただただ次世代を見据えた変革期に差し掛かっていて、モデル群の改変にも試行錯誤をしてみたけど、大筋で失敗しちゃったよってだけであり、この10年で残ったものは「何もなかった」というだけだ。そんな停滞など関知しない、3シリーズやVWゴルフの所有者がよこすコメントって、本当にびっくりするぐらいクルマのこと何もわかってないケースがほとんどなんだよなー。最初だけ態度がデカくて、ちょっとマジレスすると反論できないのか捨て台詞を残して去っていくパターンが何度あったことか。バカは出てくんじゃねーよ!!

 

日本のオッサンは特殊だ・・・

何もできなかったBMWを、BMWジャパンとカーメディアと「BMWで自分磨きをしようと企む」お馬鹿なオッサンが、おぞましいほどの「虚構」に仕立て上げてしまった。アメリカで売り上げがどんどん下がっている・・・そりゃ当たり前だろう。欧州でも下げが止まらない・・・そりゃ当然だ。そもそもアメリカでも欧州でも「ブランド力のある商品を買って自分の魅力を上げよう」というスタンスはないからさ。お金を稼いでいてそこそこイケていると感じる人々が、(BMWは)今の自分に合っていると思えないから買う人が減っているだけの話だ。日本でBMWを支える50歳代、60歳代の人々と、年収1000万円を稼ぎ出す30歳代では感覚が違う。前者は「BMWは高級車」と感じ、後者は「BMWは(誰もが知っている)ポピュラーなブランド」だと認識している。

 

復活まであと20年くらいかな・・・

日本向けに出力を絞ったB48ユニットをBMWが作ってくれて、それなりにトラブルが減る効果はあるだろう。M系の8気筒を除けば、今のBMWで最強の乗り味を提供しているB57直6ディーゼルは、その走りの性能だけでなく耐久性やノッキング回避という意味でも理想的なんだろうけども、BMWはジャパンはここに全て賭けるわけにはいかないのだろうな。この「癌」みたいなインポーター組織が吹っ飛ばない限り、BMWの業績が大きく上向くことはないだろう。「BMWに乗っている自分が好き」なダケでクルマが全くわかっていないオッサンが死に絶えれば、ジャパンも方針を変えるだろうし、新しいBMWが日本でも目覚めると思うのだが・・・。

 

 

 

BMWブログを運営している人(最初のコメント者)でもこの程度の認識にはマジで呆れる。

「BMW乗りに『安さしか取り柄がない日本車』と言われた・・・」

 

 

 

最新投稿まとめブログ