マウンテン・ゴリラのカーライフ

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スープラ と Z4 はどっちの走りが良いのか!?

 

 

トヨタの10年

2010年代のトヨタは世間で言われているように、とてもエキサイティングだったと思う。トップメーカーでありながら停滞気味の日本市場を揺さぶり続けるべく常に前衛的であり続けたと思う。リーマンショックの赤字転落直後から、アクアや先代カムリで好調な出足をみせ、2012年には86でセンセーションを巻き起こし、さらに止まることなくアグレッシブなデザインのレクサスISや、FRのGTとしてかなり作りこんだRCが現れた。その後もC-HRやレクサスLCなどクルマ好きを唸らせる程よくエンスー要素が入ったモデルを連発。さらに今年になってクラウンとカローラスポーツが同時発売され、来年には集大成となるスープラが・・・。

 

固め打ち

おそらくあの1989年前後であっても、トヨタからこれだけ競争力のあるモデルがまとまって登場してきたタームではなかったんじゃないかと思う。これだけ固め打ちされたら、BMWなどは日本でそれなりに売りづらくなるのも無理はないのかも。トヨタが売れてBMWが売れない。日本のユーザーはやたらと高性能を求め過ぎなんだよなー。そりゃ性能だけで見ればトヨタが圧倒的に有利なのは明白なんだけども、なんと言っても「とよた」っていうブランド名が冴えない。やっぱり性能よりもブランド名のかっこよさがクルマの全てだと思うんだよね。

 

 

冗談だけどさ・・・

「ビーエムダブリュー」「アルファロメオ」「メルセデス」「ポルシェ」「アウディ」「ジャガー」「ロータス」「マズダー」・・・どれもカッコいい!!それに対して、「とよた」「ほんだ」「すずき」ってオイ!!ユーザーの感性をナメているとしか思えない。「れくさす」ってなんだよ!?「るねさす」みたいだな!?しかもマークがカタカナで「レ」ってどーなの!?いくら性能がよくても名前で台無しだなー・・・。

 

 

日本のユーザーは気難しい

しかし名前が最高にカッコいい「BMW」が売れていない。なんでだろう!?2007年頃は絶好調だったのに。考えられる理由は・・・「価格が高過ぎる」「アメリカや韓国で少々トラブルがあった」「中古車が出回り過ぎた」くらいだろうか。2007年にはあれだけ売れたけどもBMWブランドとしては残念なことにリピーターが少なかった!?とりあえず「性能が悪過ぎる」ってことはないとは思うんだが・・・。

 

 

血の交わり

そんなBMWが全てのプライドを捨てて、世界のトップメーカー・トヨタの「高性能」を自ブランドに取り入れるために、新型スープラの下請け製造に名乗りを挙げたという報道を目にした時は、正直言ってこれはちょっと無謀だと思った。これまでの実績を考えても商業ベースの量販モデルでは、世界でもほぼ日本メーカーしか成功していない、お手頃価格の専用設計スポーツカーなど、ビーエムダブリューにはあまり向かない仕事ではないだろうか!?

 

 

名車である可能性は・・・

とはいえ現実にクルマが出来上がってしまった。来年にも揃って発売される。BMWの「ネームバリュー」とトヨタの「高性能」が掛け合わされて、最高の商品力を発揮する。それでいてBMWトヨタがリスクを分け合ったことで、開発コストの償却に関しては2ブランドで折半して回収すればいいので、それほど価格が高騰することもなさそうだ。日本価格も、ポルシェ718ボクスター&ケイマンよりも前向きに検討したくなるくらいにお手頃に落ち着くのでは!? 

 

 

SUVくらいふざけたジャンル!?

誰もがスポーツカーを厳密には定義できないように、スポーツカーを販売するメーカーは潜在的なユーザーを掘り起こすという過程で、おそらく多くのことに目を瞑るのだと思う。つまりクルマとしてのバランスを捨てて、何かを感じさせるクルマ作りを優先させる。つまり緻密に完成された高級車・・・ってものが実際にあるかどうかは別として、そのブランドが仕立てるフラッグシップモデルから、いくつかの要素を引き算することで、世間一般で言われるスポーツカーは生まれる。

 

 

破れたジーンズ

トヨタBMWはどちらも長年FRのサルーンを作り続けてきたブランドであり、その両者のクルマ作りにおいてもブランドを代表するフラッグシップ車はFRのモデルだ。そこから何かを引き算してピーキーな部分を見せる。フェラーリやポルシェならば高付加価値の自社のスポーツカーのために専用機能をあれこれ開発するだろうけども、一般のサラリーマンにも手が届くくらいのスポーツカーはその部品を可能な限り他の乗用車モデルと共用する。マツダロードスター、ホンダS660、86/BRZフェアレディZのどれもがその点がはメーカーの腕のみせどころになっている。

 

 

理念とかダサいからさ・・・

トヨタBMWも同じシャシーを使って新型スポーツカーを完成させたけども、それはレクサスISや3シリーズを仕上げた両社が考える走りの理想的なバランスを意図的に崩して、個性的な乗り味を作る作業が行われたとみて間違いない。ただしBMWによると新型シャシーのパフォーマンスは素晴らしく、BMWがこれまで使っていた『L7』シャシーを使用する直6のMチューンモデルと比べてもニュルのタイムがだいぶ早いらしい。現行の1シリーズ、2シリーズクーペ、3シリーズ、4シリーズ、Z4が使うシャシーにそこまで大きな瑕疵があるはずもないだろうから、新型Z4はよっぽどスパルタンでゴツゴツした乗り味になるんだろうな・・・。

 

アルピーヌA110を超えるための海外生産!?

年末になり媒体を持つカーメディアの人間が「2018年の総括」を述べ始めているけども、軒並み人気なのがアルピーヌA110。1100kgの軽量ボデーにミッドシップで250psという「媚薬」を思わせるスペック。そりゃ注文が殺到するのも無理はない。日本生産ではまず認められない水準のクルマ。結局のところ国土交通省の指針に基づいてクルマ作りをせざるを得ない「日本生産」を続けている限りでは、1250kgの86に300ps級のユニットもご法度だろうし、1100kgのロードスターRFになんとか180psのハイチューンの2L自然吸気が認められたけど、250ps級にするのは無理なのだと思う。同じくFFのスイスポに200psクラスのユニットも認められないのだろう。シビックtypeR、ヴィッツGRMNなど、例外的なパワーウエイトレシオを持つモデルは、ことごとく海外生産。

 

危うさすら感じる・・・

GT-RWRXのようにAWDならば高性能車の日本生産も認められるのかもしれないが、今回のスープラやZ4の最上位グレードが狙っている、FRで450ps級のユニットを持つ完全に「商品力が振り切れた」モデルを、信頼できる筋で作りたいトヨタにとって、BMWとマグナ=シュタイアーが持つアンダーグラウンドなコネクションが、スープラ復活を可能にする唯一の方法だったんじゃないかと思われる。日本と同じくらいの基準でドイツでも規制は強まっているのかもしれない。アメリカで作るか!?オーストリアで作るか!?・・・大手メーカーにとってユーザーの期待に応えるためには脱法行為スレスレの運営が要求されている!?

 

スポーツカーは再び人類の娯楽になる!?

今回のスープラ/Z4が世界中で大きな話題になれば、ホンダやマツダグラーツに話を持っていくんじゃないだろうか!?もちろんS2000RX-7の復活の件で・・・。シルビアの復活に二の足を踏んでいる日産も、あのS15の続編に見合うスペックとなると、国内生産はハードルが高いのかもしれない。オーストリアスロバキアといった地域では、日本の有力サプライヤーの設備投資が進んでいて、今後は「スポーツカー特区」としてEVサプライヤーやアルミ車体設計サプライヤーの進出がさらに進みそうだ。国土交通省にはそんな「スポーカー特区」を日本に作ってやろう!!という発想はないのだろうか!?

 

 「トヨタ経営の強さ、そして新型クラウン」

 

 

 

 

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