マウンテン・ゴリラのカーライフ

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世界はポルシェ&マツダから逃れられない・・・

 

 

機械式腕時計のようなクルマ

ポルシェとマツダが好きだ。この2ブランドのクルマ作りはまるで違うけども、ドイツと日本の自動車産業の奥深さをそれぞれに象徴している。走りの質に関して他のブランドに対して「格の違い」を見せる。多少はマイルドになってきたと言われているけども、やっぱりポルシェ、やっぱりマツダと言わせるストイックな乗り味は、全くポリシーを感じなくなったホ○ダ、B○Wとは根本的に違う。

 

50年代の世界観を保存・・・

その中でも911ってのはやっぱり別格だ。マツダにも30年余りの歴史を持つロードスターがあるけども、そもそものスタートラインが違う。1950年代の西ドイツ、1989年の日本、それぞれの『熱量』を21世紀に伝え続ける使命をどちらも持っているのだろーけど、そのスタート時点での自動車の位置付けがそのままクルマの性格を決めている。

 

 

50年代の戦い

決めつけはいけないけども、『1989年』はどーやっても『1954年』には勝てない。ロードスターは、911にもフェアレディZにもコルベットにも勝てない。特に1950年代の西ドイツに生まれら911自動車産業が生んだ最大のスターだ。このクルマの前では設計の優劣といった議論は無意味だ。日産GT-Rが理論的に最速を目指して911に戦いを挑んだけども、フェアレディZのフォーマットを踏襲したモデルではなく、まったく別の企画のスーパースポーツを設計してはあまり意味がなかった。日産はスカイラインのフォーマットだ!!と言い張るだろうけど。

 

 

日産が守るべきもの

911は「スーパースポーツ」ではなく、元々はごくごく普通な「乗用車」から進化した。1950年代に「乗用車」も「スポーツカー」もさしたる明確な区分すらない。よってフェアレディZスカイラインもそれぞれ大きく流転してはいるけども、同じく「乗用車」から進化した伝統のシリーズではある。911のボクサーエンジンに対抗すべく、日産も縦置きエンジンを世界最高レベルで仕立てている。あのカルロス=ゴーンでもポルシェと張り合えるスカイライン&フェアレディZを「カット」することはできなかった。

 

 

強烈なまでの安心感

911シリーズの最新モデルに当たる「992」が発表された。同じタイミングでワールドプレミアされた新型MAZDA3もそうだけども、どこか見ていて「ホッ』とする。100年に一度の変革期!!と煽られて地面に足が付いていない歪な新型モデルばかりが日本市場で目立つ中で、この2台はとても気になって仕方がない。ピープルムーバーとしての商品性を最優先した結果、不思議なデザインの新型デリカD5や、フェイスリフトしたプリウスなど、「?」なクルマが続々出てきている。つーかポルシェやマツダを凡百な他のメーカーと同じ次元で語るのがそもそも間違いだけど。

 

 

涼しげなキープコンセプト

先代型がモデル末期になってもデザイン的な魅力を失っていなかった。991もアクセラもこの点では共通している。故にエクステリアのコンセプトを大きく変える必然性もそれほどない。そして中身も「合理的であれ!!」なんて安っぽい考えは全くに不要だ。むしろ周囲が飲み込まれてしまったくだらないだけの「現実/トレンド」に背を向ける勇気をさらに発揮したならば、この2モデルはもっともっと賞賛されるべきかもしれない。

 

 

ポルシェとマツダ逆張り

自動車メーカーの2000年問題トヨタの社長もこの期間を「黒歴史」だったと振り返っている。とにかく世界の自動車メーカーがことごとく『滅びる』か『堕落』をした時期でした。トヨタ、ホンダ、VWメルセデスBMW・・・生き残ったメーカーはとにかく設計が『終わって』いた。メルセデスBMWがどーしようもなくクソだから、ポルシェ&アウディの存在感は押し出されるように上がる一方だった。そしてトヨタやホンダがピープルムーバー&HVに奔走する中で、日本の自動車産業の『空白』をファインプレーで埋めたのがマツダだったと思う。初代アテンザ&アクセラと3代目デミオは欧州及び世界で大ブレーク。

 

 

愚行はなかなか止まらない・・・

トヨタ、ホンダ、VWメルセデスBMWが2010年代になってどーなったか!?多少なりとも変化はあったのだろうけど、2000年代のコストダウン至上主義の延長線上であることは本質的には変わってないようだ。欧州、日本、北米で売れなくなっていても危機意識すらないようだし、そもそも自らがどれだけバカにされるようなクルマを作っているか!?それすらまともに気がついていないようだ。

 

ポルシェとマツダは何が凄いのか!?

ポルシェやマツダはどー考えても『スタイル』に生きている。「かっこよくなければクルマではない」わけだから、スライドドアだって当然に廃止するだろーよ。スタイルという漠然とした価値観を真剣に追求できるブランドだから存在価値があると言っていいかも。重ね重ね失礼だけども、トヨタ、ホンダ、VWメルセデスBMWは、数値化されない性能上のパラメータを向上させることは難しいのかもしれない。アクセルフィール、ハンドリングといった直感的な部分の仕上がりが放置されたまま平気で市場に出てくる。いうまでもないけど「走り」「スタイル」は数値化されないバランスの上に成立するものだ。

 

 

作り手のネグレクトを指摘した章男社長・・・

992は美しい。新型MAZDA3も美しい。デリカD5やプリウスとはこうも違うものだろうか!? 2000年代に『堕落』したトヨタ、ホンダ、VWBMWメルセデスが糸の切れた風船のように漂っている。トヨタだけでなく他の4ブランドも前後して「黒歴史」声明を出してはいるけど、何かを変えるだけの求心力が・・・。「パッケージ重視」の設計で隙だらけのデザイン。完全にスポイルされた走りとエンジンフィール。日独の主体となる自動車メーカーが揃ってくだらないクルマを作った結果、世界的にクルマのコモディティ化が進んだ。若者のクルマ離れ・・・というよりもメーカーの「ネグレクト」が一番の問題じゃないだろーか!?

 

 

尊敬の裏側

クルマ文化そのものが解体する危機的状況になる一歩手前で踏ん張ることができたのは、やはりポルシェ911の存在が大きかったんじゃないかと思う。911の存在がなんとかクルマへの希望を繋ぎ止めた。そしてポルシェにシンクロするように我が道を突き進んだマツダも、いよいよ倒産を免れて再び世界の注目を浴びる存在へとカンバックした。今ではイギリスもアメリカもドイツもカーメディアの一面にはMAZDA3と992が踊っている。単なる新型車のスクープではない!!2000年代以降の日独自動車産業にモラルを失わせなかった両ブランドの功績に大いなる敬意の気持ちなんだと思う。

 

 

「自動車産業の現在地すらわからないカーメディアの迷走」

 

 

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