マウンテン・ゴリラのカーライフ

最高に面白いクルマのブログを作りたい!!(もちろん全編フィクションです)

イタリアメーカーのエクストリームな合理主義

ドイツ&日本はもう古い

自動車先進国といえば、アメリカ、ドイツ、イギリス、イタリア、フランスちょっと遅れて日本、スウェーデン、韓国くらいでしょうか。よく言われるのが、第二次大戦の戦勝国に対して、敗戦した枢軸3カ国の自動車産業の下地は戦争を経験したことによって大きく前進したとか・・・。スーパーカーといえばイタリア。そしてドイツ&日本のメーカーが世界の自動車技術を牽引している。

 

TESLAが化けた・・・

・・・で2010年代に入ってから、ドイツ&日本メーカーは何かしたのか!?2018年7-9月期になってとうとうテスラに風穴を開けられてしまった。日米韓のブランドが独占していた中型車市場にテスラ・モデル3が「あり得ない」躍進を見せた。それと同時にそのランキングにはドイツメーカーはすでに全く関与していないことが判明。アメリカ人はとりあえずVWパサートよりはシボレー・マリブやフォード・フュージョンを選んでいた!!

 

日独メーカーの想定を超えていた!?

テスラ・モデル3に立ちふさがるのはホンダとトヨタのベストセラー2台ずつだけども、陥落するのも時間の問題かもしれない。ガソリンが安いアメリカならばガソリンモデルだからって、そう簡単に経済性でEVに負けるってことはないはず。だとしたらユーザーの選択は・・・単純に快適性や加速性能といったファンダメンタルなスペックでドイツ&日本のメーカーがテスラに負けた・・・ただそれだけ。

 

なんか味気ない・・・とアメリカ人は感じていた!?

左ハンドルが有利な中国ではドイツメーカーが、右ハンドルが有利な東南アジア&インドでは日本メーカーが今後もシェアを確保し、その地域の経済成長をうまく取り込めるとは思うけども、アメリカではこのまま負け犬になってしまうのか!? 今後の展開は不透明だけども、日本市場でクルマを選んでいても、どーもドイツ&日本メーカーに伸び代が乏しいのではないか!?と思うことがしばしばある・・・。カローラ、カムリ、シビック、アコードは、技術的に優れている部分はわかるけども、極めて趣味性の乏しいフォーマルな用途(通勤、両親を乗せる)でクルマを利用する人にとっての選択肢でしかない・・・。

 

フィアットの時代がやってきた!?

真面目に愚直にサルーンを作らせればやはりドイツ&日本のメーカーに一日の長はありそうだ。しかし現実問題としてテスラのたった1つのモデルの陰に怯えている。そんな中でドイツや日本の総合自動車メーカーに匹敵するバラエティ豊かにいろいろな価格帯のモデルを発売するイタリアのフィアットグループのクルマ作りって魅力的だよなー・・・なんて思うことも。フィアットグループのモデルってとにかく「精鋭」ぞろいなんですよねー。

 

 

PANDA4×4

主力ブランドのフィアットは、日本メーカーでいうところのスズキ。設計も日本のコンパクトカーを上手くパクってます。マイクロカー(A/Bセグ)は日本メーカーが世界で一番通用するジャンルとかいう意見もありますけど、フィアットグループの目利きはなかなかすごい。本当に優れたクルマの設計や、エンジンライセンスにしか興味がない。デザインだけを武器にして、中身は日本メーカーの設計をうまくコピーしただけの復刻モデル・チンクエチェントを、日本市場で堂々と売りさばく度胸が素晴らしい。

 

 

 GIULIA

こちらのアルファロメオ・ジュリアも堂々としたコピー車。誰もが「BMWじゃね!?」って思うスタイリング&サイズなんですけども、ドイツ車で一番にパクるべきはこれだろ!!って完全にツボをわきまえています。しかもBMWを鼓舞するかのように、フロントサスを高性能なものに変えてハンドリングの良さを引き出し、エンジンも高回転まで気持ちよく回るものを用意。是非是非BMWにやってほしい改造を率先してやって見せています。・・・ただしBMWにはイマイチその想いが伝わっていない模様。

 

 

 PORTOFINO

年産7000~8000台を限度としているフェラーリから見れば、大衆的な作りでしかないFR&V8ターボのグランドツアラー。それでも世界のロードツアラーの頂点に位置するモデルに仕上げるあたりはイタリア車らしい。常に「合理的」に商品設計をしている。シボレー・コルベットアストンマーティンDB11そしてポルシェ911ターボを相手にしてもなお魅力たっぷり。コルベットの貫禄と、DB11の優雅さと、911ターボのユニットにも負けない高回転型V8ターボ。GT-RNSXでは・・・ちょっと相手にならない。

 

 

 

QUATTROPORTE

商品性という意味では、メルセデスSクラスもレクサスLSも、このイタリアの優雅なラグジュアリーサルーンの前にあっさりとシェアを失っている。すでに港区と渋谷区くらいは制圧されてしまった。SクラスとAMGE63を融合させたような車格とスペック。そんな夢のあるサルーンをグローバルでヒットさせてしまう、つまり王者メルセデスを完全に出し抜いている。Sクラスのオーナーが唯一ちょっとした憧れを感じる他社の5m超のサルーン。一点突破でそんなクルマを仕立ててしまうマセラティってかなりの変態。

 

500X

同じFCA傘下のジープ・レネゲードと共通設計で知られるチンクエチェントをモチーフにしたクロスオーバー車。20世紀から存在する「フィアット・ミニ・プラットフォーム」を使うチンクとはシャシーは別物。「GM Fiat Small platform」と呼ばれる2005年頃にオペルと共同で開発したシャシーを使っています。なんで中型車が本分のオペル!?と提携!?なんですけども2005年当時のGMグループの小型車設計の主力はもちろん優秀なスズキ。お本物が大好きなフィアットグループですから喜んで提携したようです。ただしオペルの本分である中型車は不要。スズキシャシーに三菱エンジン・・・このこだわりがいい!!何も知らない日本のユーザーは、輸入車!!と喜んでジープ・レネゲードを買ってますが・・・。

 

 

124SPIDER

問答無用で本物が大好きなフィアットグループらしい製品です。もちろんメイドインジャパン。世界で一番良いクルマをどんどん傘下ブランドのラインナップに加えていく戦略は、決してトヨタ、ホンダ、VWのような同一モデルを年産50万台みたいな商売にはならないわけですが、その周辺のエクストリームな領域でいい味を出しているモデルを数多く用意するビジネスっていいですねー。スーパーカーに高級サルーン。あとはスズキ、マツダ、三菱、BMWのいいとこ獲り。なんとも素晴らしい自動車メーカーだ・・・。

 

「ブログでちょっと叩き過ぎたか!?ゴルフと3erの販売低迷が止まらない・・・ごめん。」

 

 

↓このアルファロメオもなかなかの逸品。今週はG1レースも勝ったし・・・。 

 

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