マウンテン・ゴリラのカーライフ

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根本的におかしいと思う現行モデルの設計・・・

なぜ小型車にフルハイブリッド?

ダキアというルノーグループのルーマニアメーカーがイギリスで9900ポンドでダスターというCセグSUVを売るらしい。C-HRやXVのようなSUVがイギリスでは150万円足らずで手に入る。ボデーサイズは4315✖︎1822✖︎1695mmで堂々の車格を誇る。EU各国や東欧、北アフリカなどでは抜群のコスパがウケていてルノー日産グループの底上げに貢献しているようだ。

 

変態設計による「カルテル」!? 

ダスターのようなクルマがない日本では、トヨタ・アクアホンダ・フィットHVのようなコンパクトカーが200万円くらいで当たり前に売られている。欧州ではBセグの代表格といえばクリオ(ルーテシア)とポロだけどもどちらもドイツ市場では12,000ユーロ(150万円)程度で売られていて、モード燃費でリッター20kmを超えている。しかしこれが日本市場にやってくると209万円とかに化ける。

 

トヨタのヤバい決断

そもそもなんでもともと燃費がいいコンパクトカーにフルハイブリッドをつけるのか!?渋滞が多い地域で使うなら初期のホンダが開発したマイルドHVで十分だったんじゃないの!?回生ブレーキと起動時のトルクアシストがあれば、十分に実燃費は稼げるはず。まだハイブリッドが普及する前夜に登場したアクアの設計がダメ!!というつもりはないけども、トヨタとしてはハイブリッドのシェアを劇的に上げるためにコンパクトカーでの運用をあえて選んだ「フェイク」の要素を含む戦略だったと思う。

 

スズキの恥さらし

コンパクトカーの設計としてフルハイブリッドは決して理想的ではないのだけども、トヨタ全体の戦略を考えた時に、Bセグメントを捻じ曲げてでもやらなければならないのが「アクア」の投入だったのだろう。一旦変なことが始まった市場はもう元には戻らないのだろうか!?その後トヨタの強引な戦略を咎めるべく大幅なバリエーションを揃えて2016年末に勝負に出たスズキ・スイフトが、まさかのアクアに返り討ちにされる。5年前のアクアデザインに負けるスズキも甘いけどさ・・・。

 

ヤバい設計だけが通用するカオスな世界

絶対王者として君臨し続けたアクアを止めたのが、アクアよりもやばい設計のノートe-POWER。エンジンを完全にジェネレーターとして使い、モーターだけで駆動する直接充電はできないレンジエクステンダー付きEV。全速域をモーターで走ってしまったらさこれアクアよりも合理性がない設計になるって。ノートe-POWERは、高速道路や自動車専用道での利用を全く考えないならば、60km/h以上での巡行でエンジン駆動するアクアに対して大きなネガはないのだけども。そこまで割り切って設計されているのだろうか!?

 

コンパクトカーはやめて「変態カー」と呼ぼう!!

フルハイブリッドのアクア/ヴィッツHV/フィットHVに対して、完全モーター駆動のノートe-POWER、さらにディーゼルデミオ。燃費度外視の1.4Lターボ&MTのスイフトスポーツ。これらが指名買いが入る売れ線のBセグですけども、どー考えても設計が余計過ぎて「苦笑い」レベルのモデルばかりが並んでいます。真面目に1L直3とか積んでいるパッソ/ブーンなんてぜんぜん売れてないよ〜。もう「リッターカー」って言葉は完全に死語になっている。販売の40%を占める軽自動車よりも大きいボデーなのに「コンパクトカー」ってのも変かも。ここはアメリカではない。

 

輸入ブランドもタジタジ

日本のユーザーが変態なわけではなくて、軽自動車の優遇税制があまりに行き過ぎた弊害がこのようなカオスな市場を生んでいると思います。200万円超えても売れるモデルは売れる。一方で200万円を下回る価格で必死に売り込んで来る輸入車にもチャンスは広がっているのかもしれない。しかしVWポロはもうダメかも、ディーゼル入れちゃう!?

 

 

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