マウンテン・ゴリラのカーライフ

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ステルヴィオが・・・やってきた

ミラノが作った「マカン」

いよいよ今月の25日にステルヴィオの日本での価格が発表されるらしい。「男のクルマ」としては最小限とでもいうべきサイズだけども、アルファロメオのフラッグシップSUVでもあり、280psの直4ターボが載るから、それなりにエンスー度が高いモデルだと言える。予想価格はポルシェ・マカンと同じくらいか!?

 

アルファロメオへの愛着

で・・・新型車登場はもちろん嬉しいのだけど、この新型車から一体何を感じるべきなのだろうか!?正直言ってこれまでのブランドイメージとは距離があるから戸惑いは隠せない。アルファロメオにとって成長のきっかけとなるのが、日本市場だったら確かに嬉しいし、稀代の天才経営者マルキオンニが仕掛けた世紀の大プロジェクトはぜひうまくいってほしい。失敗するとは思ってないけど、これが不首尾だったら自動車業界全体の可能性はどんどん狭まっていくような気がする。

 

突破口

日本で火がつかないブランドは、他の市場でも低調なことが多い。キャデラックとか。ジャガーも思ったほど伸びないですね・・・。ジャガー&ランドローバーは日本市場にこだわりを持っていて撤退するつもりはないとのこと。アルファロメオジャガー&ランドローバーもそうですが、ドイツ系ブランドとは違って年間販売台数の目処がつかないので、各ディーラーがわずかな在庫を持ちつつも受注生産なので、派手な値下げ販売ができず、台数も月間100~200台程度を売るのがやっとらしい。

 

少量販売は作戦なのか!?

2000年代のアルファロメオは、今よりも低価格路線だったので、日本市場においてもドイツ勢に迫る販売台数を誇っていて、フィアットのようにある程度はまとまった台数を出していたようですが、500万円を超える価格帯のジュリアがメインだとそんなどんぶり勘定は簡単にはできないらしい。300万円台での導入もほのめかされていたけども、北米価格が38,195ドル〜で、3シリーズ、Cクラス、スカイラインよりも割高な設定になっているので、ちょっと難しかったか。北米未導入の200ps版あるいはディーゼル版が300万円台を検討していたようです。

 

プアマンズ・ポルシェ現る!?

やや期待ハズレに終わったセダンのジュリアに対して、流行のSUVスタイルになったステルヴィオは・・・。おそらく280ps版とクワドリフォリオの2タイプのユニット。700万円と1100万円くらいになる!?。北米価格での比較では、87.700ドルの440psの『マカン・ターボ・パフォーマンス』に対して、510psの『ステルヴィオ・クワドリフォリオ』は79,995ドルなので、お買い得でハイパフォーマンスな代用ポルシェになりつつあるようです。日産GT-Rのような売り方。

 

「特別なクルマ」の条件

日本市場では、とりあえず出してみて、興味のある人が買ってくれればそれでいい・・・500万円を超えるモデルになると、あまり下手なプロモーションを行ったところで空振りに終わることが多い。日本車は300万円、輸入車は500万円を超えると、ユーザー側は「価格の根拠」を徹底的に求め始める。これらの価格を超えていて、販売が好調であるならば、そこには納得できる理由がある。プリウスや86がもし300万円以上の価格設定だったならば、おそらく販売台数は激減するだろう。

 

愚直でハイスペック・・・が取り柄!?

500万円は大きく上回るであろうステルヴィオには、いまいち納得させられるだけの長所が見えてこない。もしあるとしたら・・・それは「イタリアのポルシェ」として認知されるかどうかのブランディングによるものだと思う。そんな売れ方をした輸入ブランドはない!!と言われたらそれまでだけども、日本のスポーツカーには「プアマンズ・ポルシェ」として人気を得たモデルがいくつもあった。

 

カーメディアの報道に問題あり!?

アルファロメオは、プレミアムブランドとしての再生を目指していると報じられている。日本市場でイマイチ盛り上がりに欠けるのは、完璧なるマーケティングミスのせいではないの!?メルセデスBMWに対してカーメディアも日本のユーザーも遠慮気味なので、直接口に出す無礼者は少ないけども、「プレミアムブランド」ってものに日本市場は関心がない。ありふれた設計のクルマを高く売っているだけ・・・とは言わない。ありふれた存在であるはずの日本車に、性能で太刀打ちできないという致命的な欠陥をどう乗り越えてくるか!?その課題を克服しようとしない「プレミアムブランド」にユーザーはすっかり飽きている。

 

「プレミアムブランド」が失笑される時代・・・

メルセデスBMWアウディジャガー、レクサス、キャデラックに加えて、ボルボアルファロメオ、DS、スバル、マツダが新たに名乗り出ている。もう11ブランドもあるのかー。さらにマセラティが上から降りてきているし・・・。しかしこの11ブランドのうちで、大衆中の大衆であるトヨタやホンダに対して、優位に立てているブランドがどれだけあると言うのか!?1000万円以上するモデルなら優位だけども、500万円程度のモデルではプリウスシビックに勝てないモデルばっかりじゃないか!?

 

近づかない方がいい・・・

わずかに優位性を確保できているのが、スバル、マツダボルボジャガーアルファロメオくらい。この5ブランドは安易に「プレミアム」に接近すべきではないと思う。下手したらイメージダウンの可能性すらある。2000年代以降に繰り広げられたドイツプレミアムとレクサスの「中身のない」展開は「プレミアム」を黒いものに変えてしまった。「プレミアム」を名乗っている以外に何も取り柄がないクルマ・・・これでいいはずがない。

 

156の再現はなるか!?

アルファロメオは、採算度外視でいいクルマを作り市場に揺さぶりをかけようとしている。ジュリア/ステルヴィオシャシーは、メルセデスBMWの手抜き設計をあざ笑うような「アンチテーゼ」の意味をマルキオンネは狙っているはず。その魅力をしっかりと伝えられる能力のあるカーメディアが日本にあればいいけど・・・それは望み薄だ。156の大成功を思い出しても、ドイツ車の欠点を徹底的に暴き出すようなハイスペックなクルマなら状況を変えることができるだろう。そしてジュリア/ステルヴィオは、156に近いポテンシャルを秘めている。

 

 

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