マウンテン・ゴリラのカーライフ

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レクサスISは今もセクシーだと思う!?

  トヨタ(レクサス)車に恋に落ちる瞬間なんてあるのか・・・。レクサスRCも86も方向性は素晴らしいと思うけども、絶対にこれを買わないと後悔する!!とまでは思わなかった。今のトヨタで唯一憧れを感じていたV8ユニットが徐々に消えつつある。現行モデルにもIS-Fがあったらいいのに。それからV8のマジェスタを復活させてほしいが、そんな兆候は全く見えない。もうランクル&プラド以外ではトヨタは用無しなのか!?

 

  歴代のトヨタ車の魅力にふと吸い込まれるポイントは、案外デザインだったりする。どこよりも車種が多い巨大メーカーですから、どっかの大所帯のアイドルグループみたいに1つや2つは気に入ったクルマが見つかるはずなんです。90年代には特にデザインの優れたトヨタ車は結構多かった!!しかもそれは最新のレクサスLCが非日常なオーラを出しているからステキとかいう話ではなくて、結構意外な手頃な価格帯のモデルに『ドスッ』と刺されるんですよ。「トヨタはかっこ悪い。ドイツ車はかっこいい。」ステレオタイプに言っちゃうクルマを知らないど素人な連中に、とってもかっこいいトヨタ車を教えてあげよう!!

 

第5位 ソアラ(30型)

  30〜40歳代の人にはこれをみて、ハイソサイエティなカーライフを初めて感じた人も多いのでは。若者に本気の自動車ローンを組ませたいメーカーは、全力を挙げてビッグクーペを作るべきだ。ミドルセダンのマークⅡが100万円台後半の定価だった頃に、クラウンのクーペ版として300万円台で登場。だいぶ安いように感じるけど、今と違って高金利の時代なので実際に買うのは大変だったと思う(賃金水準は年収ベースで今より50万円高かったらしいが)。

  30型ソアラは91年に発売されます。89年のセルシオ登場と同時に北米で立ち上がったレクサスチャンネルで販売されるラージサイズクーペです。見ればわかると思いますが、これが非常に評判が良かった。あまりにかっこよすぎて日本市場では伸び悩んだみたいです。日本人はかっこよすぎるとちょっと引いちゃう。ご近所にも気を使うし。

  1994年に英国の名門ブランド・アストンマーティンに「DB7」という新しいモデルが誕生するのですが、何を隠そうこれ30型ソアラのデザインを都合よく拝借してます。以降のアストンマーティンモデルのフロントデザインは、最新のDB11に至るまで30型ソアラを連想させる丸みのヘッドライトが基本になります。DB11がかっこいいのは、もしかしらたそこに30型ソアラの影が見えるからかも・・・。

 

 

 

第4位 レクサスIS(現行モデル)

  発売当初から500万円。しかもスポーティな3.5L版に適当なオプション組めば700万円。もう少し価格に融通が利けばいいと思うんですけども、価格を気にするセレブ脳な客をカモろうという性根の腐ったブランドアイデンティティの被害車になりました。興味があったので一度見積もりを取ったらガッツリ760万円。試乗も機械制御でガチガチな乗り味に気分が乗らなかった上に、端数しか値引きしませんと言われ、即座に脳裏に「ポルシェ買いますよ!!じゃーね」という捨て台詞が浮かびました・・・。

 

  当時はまだ6気筒で販売されていたケイマンを新車で買えるし、中古でGT-Rも買えるし、間違いなく3年も乗れば「IS350Fスポ」の2倍以上の下取り価格がつくのは目に見えているし。国沢光宏とかいうオッサンはデビューしてすぐに「ダサい」とけなしていましたが、所詮はオッサンの感覚ですからねー。これは非常にオシャレだと思いました。実際に6年経っても全然色褪せないし、レクサスの中でも独特の魅力を発揮してる。2ドアのRCよりもずっとかっこいいと思う。IS-Fとか作ってくれないかな。それなら760万円を払う気になるかも。それにしてもデザイナーもこんなにも売れないとは思ってなかったでしょうね・・・。

 

第3位 スープラ(80型)

  ソアラと並んで流線型アートの傑作デザイン。1993年に登場してなお、風化しない普遍的な魅力をボデー全体に湛えています。トヨタが何かの企画で歴代トヨタデザインの総選挙でも行ったら、2位に圧倒的な差をつけてこの80型スープラがぶっちぎりの優勝でしょう。このデザインも、その後に登場したアストンマーティンジャガーのスポーツカーデザインから熱いリスペクトを受けています。新型スープラのデザインが徐々に明らかになってますが、比較対象が80型スープラですから、ハードル高いよなー。可哀想だ・・・。

 

第2位 ヴェロッサ

  日本人が想像する「イタリアン」・・・というとっても「こっ恥ずかしい」コンセプトではありますけども、担当デザイナーはとっても有能で、非常に優れたグランドデザイン。価値あるデザインとは誰もやらないことを独断する力なんだなー。ボンネットの形状はあまりにユニークであり、機能美とは言えないゴチャゴチャ感に包まれていますが、角度によっては衝突してボンネットが曲がっている!?とすら見える危険な造形に踏み込む勇気がそのままデザインに乗り移っています。

  その昔にクリス・バングルというアメリカ人が某ドイツブランドのデザインを大きく弄り物議を醸しましたが、そのブランドは今もバングルの意志を受け継ぎ、新しいブランドコンセプトへと昇華しつつあります。初期のバングルの衝撃は賛否両論を巻き起こし、年月とともにその勇気ある断面が、そのブランドの味になっている。バングルが自ら手がけた当時のデザインは今も新鮮な印象を見るものに与えています。そしてヴェロッサこそ、トヨタにおけるバングル的な「何か」だったと思う。今もとっても新鮮。

 

第1位 セリカ(7代目・1999年登場)

  出てきた時代が悪かったトヨタ車ってのはたくさんあるけど、前年に2ドアクーペの傑作デザイン初代アウディTTがセンセーショナルな登場をしたあとだったので、この最終型セリカはちょっとインパクトが弱かったのは否めないです。相手が悪かったですね、初代TTはドイツ自動車産業の歴史の中でも1、2を争うレジェンドなデザイン。しかもサイズもボデータイプも横置きFFってところもモロ被り。

  最終形セリカも登場から20年経っても色褪せない美しいスポーツクーペです。下位グレードの価格が168万円。当時の若者は羨ましいですね・・・って1999年って免許取った年だった。当時も今もだけど、スポーツカーといえばRWDかAWDしか認めない人がほとんど。トヨタのFFスポーツカー構想は、ヤマハチューンのロータス用横置きユニット(1800ccで190psをひねり出す本格高回転エンジン)があっても徒労に終わりました。懲りずにGRMNヴィッツを発売するみたいですが・・・。

 

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