マウンテン・ゴリラのカーライフ

最高に面白いクルマのブログを作りたい!!(もちろん全編フィクションです)

ヤバいクルマ と ヤバくないクルマ の境目。

男は「ヤバいクルマ」が好きです。

 

  路上でただならぬオーラを発していた『クライスラー300C』が年内で日本から撤退するみたいです。どうやら去年は日本で100台も売れなかったらしい・・・。日本やドイツのブランドが5m級セダンのモード燃費を15km/L、20km/L、30km/Lなんてアホみたいな数字を並べてしまってはモード燃費で8km/Lのアメリカ的セダンを新車で買う男気のある人は少ないだろうな。

  トランプ大統領が日米の自動車産業の格差について言及した時に、BMWが好きらしい宮台真司さん(有名な社会学者)が、「アメリカ車なんか日本で売れるわけないじゃん!!」と・・・まるで自身が崇拝するドイツブランドを引き合いに出し、開発理念が違い過ぎるんだよ!!感動しなきゃ誰も輸入車なんか買わないでしょ!!BMWは専門の音をチューンする技術者がいるんだよ!!・・・とまあ典型的なオッサントーク

   宮台さんは「アメ車」と一括りに言いますけども、正規輸入されている中で「純粋なアメ車」なんてコルベットと、SUVくらいなものじゃないの!?インポーターも日本でそれなりに需要があるモデルを選んで持ってきているし、クライスラー300Cなんて、見た目はロールスロイスみたいで、中身はメルセデスというほぼ欧州車といっていいフルサイズサルーンです。Eクラスが直4ばっかりになって悲しんでいる・・・V8モデルを復活させてくれ!!とかこれ見よがしに言っている奴は300C買えばいいんだよ。メルセデスが作ったシャシーとエンジンだから。

  結局のところは、アメ車がダメなんじゃなくて、日本のカーメディアが正しく市場に情報を提供することができておらず、ユーザーの無知&無関心と合わさって「日本市場特有の偏見」を醸造している気がしないでもない・・・。そんなに言うなら、さっさと起業してアメ車専門のインポーターでもやればいいだろ!!とか言われそーだ。

 

今の日本のストリートカーは・・・手強い。

  あまり言うべきではないかもしれないですけど、休日にドライブで遠出をすると、しばしば黄色ナンバーばかりの地域に迷い込むことがあります。自分のクルマ以外は全て軽?という不思議な世界。これは20年後には東京のど真ん中でも見られる景色なんじゃないか!? そんな中に3.7L自然吸気のフェアレディZにでも乗って入り込んだら、まるでスーパーカーに乗っている気分になる。

  これが都市部に近づくと、今度はプリウスに囲まれるようになるわけです。プリウスの0-100km/hの加速タイムは約10秒。ほぼ318i/320iやA180/C180なんかと同じくらいです。プリウス、3er、A/Cクラスといったいわゆる「食パン」が多い都市部は、黄色ナンバーの世界から比べれば、1.5~1.8倍に平均加速度は上がっています。市販されているほとんどの日本、ドイツの中型車では、決定的な性能差とまではいかないです。周りが1.5~1.8倍早くなったのだから、フェアレディZ=6秒(0-100km/h)を基準に1.5~1.8倍加速タイムが速いモデルに乗り換えればいい!!

  スーパーカーの気分を味わうなら、だいたい「4秒」くらいが都市部を闊歩するのに欲しいスペックかも。この領域の「加速」をしっかり出せている市販モデルは極めて少ないです。本体価格1000万円程度を限度にすると、大手ブランドでは、日産GT-R、シボレー・コルベット、ホンダ・レジェンド、ポルシェ718ケイマンS/ボクスターS、BMW・M3/M4くらいしかない(後はアルファロメオの4CとジュリアQV?)。「食パン」の世界では、このクラスのクルマでないともはや高性能車(ヤバいクルマ)とは呼べないかも。黄色ナンバーの世界に住んでいる人には、フェアレディZやゴルフRで十分何ですけどねー。

  案外、高性能車が売れにくくなっているのは、プリウスの普及に理由があるんじゃないの?さらに新型カムリも8秒だか9秒だかのなかなかの「快速食パン」に焼きあがったようで・・・いよいよ高性能車の立場危くなるなー。

 

やっぱりヒエラルキーは大事にしよう・・・。

  「ヤバいクルマ」の居場所を封じ込めた日本のお役所と、日本市場を支配する日独メーカー・・・て言い放ってキレてるクルマ好きが多いですけども、そもそもクルマ好きとカーメディアの間でも、「ヤバいクルマ」の定義すら怪しかった。それをもっともっと反省すべきだと思います。

  多くのクルマ好きが騙されてます。(主観による基準で申し訳ないが)高性能車として突き詰めた存在なのは「WRXSTI」と「ホンダ・レジェンド」のどちらなのか? もちろんWRXのファンならば話は別です。より多くの「ヤバいクルマ」が欲しい人々にとって選ぶべきはどっちだったのか!? S207とレジェンドの価格はほぼ同じでした。なぜか片方は即日売り切れ、もう片方は売上不振。

  誰も本気にしないかもしれないけど、もし日本市場で再び「高性能車」が売れるようになるカギは、「アメリカ市場からのクルマ」じゃないかと思います。レジェンドはアキュラRLXとして開発されています。ホンダブランドでは使われていない、トルコンを組み込んだ7速DCTが使われています。ポルシェのPDKにも対抗できる超豪華ミッションです。

  レジェンド(680万円)、コルベットZ51(994万円)、パナメーラ(1162万円)、カマロSS(645万円)・・・。この『北米カルテット』が、ストリートのヒエラルキーを守る「正統派」として、SUVに代わって日本市場で売れる日がくるのでは!?それともGT-RアウディRS5、BMW・M3/M4、C63AMGの「日独連合カルテット」がまだまだのさばるのか・・・。

 

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