マウンテン・ゴリラのカーライフ

最高に面白いクルマのブログを作りたい!!(もちろん全編フィクションです)

トヨタ・スープラ 「光」と「影」を赤裸々に・・・

スポーツカーの勢力図に異変が!?

その昔に、沢村慎太朗というカルト的な人気を誇る自動車評論家が、スポーツカーとしての存在意義に忠実な世界的モデルは「ポルシェ911(991型)」と「マツダロードスター(NC型)」の2台だけだと言った。果たしてこの2車種にどれほどのメカニカルな合理性が備わっているのかは素人には十分には判断できないけども、この2つのシリーズが世界各地の市場で熱狂的に受け入れられ幅広いファンを獲得しているのは紛れもない事実。日本においてもNDが出れば多くの人が買うし、おそらく992型にもそれなりの数の注文が入っているはず・・・。

 

ポルシェとマツダのピンチ!?

マツダとポルシェに牛耳られたスポーツカー市場・・・なのかはよくわからないけども、専用設計スポーツカーが醸し出す神々しさが、ユーザーによって過度に神格化された結果、不動のブランド価値を築き上げた。911ロードスターも100年後の自動車図鑑にも必ず出てくるだろう。マツダもポルシェも幾多のブランド存続の危機を乗り越えて21世紀にも力強く生き延びている。それはヴァシュロン=コンスタンタンとパテック=フィリップの自動車ブランド版みたいなもの。しかし荒波を乗り越えてきた伝統であっても、時代の波に飲み込まれることも・・・。

 

 

トヨタの覇権 

911&ロードスター(MX-5)時代」を指をくわえて見ているなんてできないのがトヨタの社長なんですねー・・・とても素晴らしいことです。「911とMX-5を両方を一気に粉砕して時代を刷新するようなスポーツカーを作ろう!!」くらいのことを言ってビーエムを口説き落としたのだろうか!? トヨタとビーエムが組んだところでポルシェやマツダを超えることなんてとても無理だと思っていたが、いやいやトヨタをナメるな!!ビーエムをナメるな!!ですよ・・・。

 

 

トヨタの隠しコマンド

トヨタもビーエムも今までワザとおとなし目にクルマを作っていた!!ってのは決して嘘じゃなかったようだ。レクサスISマークXBMW3/4/5シリーズ・・・どれに乗っても5kmも走ればもう眠くなるマイルドな乗り味で、アクセルもブレーキもハンドリングもとにかく気怠い・・・。この感覚のままでポルシェやマツダに挑んだところで跳ね返されるに決まっている。クルマがわかっている人なら誰も納得しないだろ!?正気か!?って思ったけどさ、これがなんとも7年前の感覚に近い。2012年の86に乗った時のような良い意味で期待を裏切ってきた。その振り幅がなかなかデカイ。なるほどねー。

 

 

 

みんなビビってます!!

動画レビュー見てて五味さん、岡崎五朗さん、河口さん、竹岡さんが公道でちょっと神経を研ぎ澄まして走っている様子が印象的だ。テールスライドこそないものの、明らかにトヨタやビーエムの乗用車モデルとは違う。86は無造作にステアリングを切れば誰でもテールが出るし、コーナー出口で低速ギアで一気に加速すればリアがブルブルしますけども、それがビーエムのトルク重視ターボに変わっていて車重も86とそれほど変わらないのだから、最初に乗るときはかなりナイーブな気分になる。

 

なぜGTカー路線を捨てたのか!?

作り方としてはDセグサルーンを短縮しているのだからフェアレディZに近いのだけど、ホイールベースの差は歴然で、GTカー的な2シーターのフェアレディZと、ハンドリングマシンを愚直に目指したスープラで対照的な作り分けがされている。80年代のFRポルシェを知らない若い世代にとっては、本格的なFRスポーツカーとして興味深い存在かもしれない。しかしなぜ高性能ユニットを用いて高級化が容易なGTカーを避けて・・・なぜ価格面で頭打ちなハンドリングマシン(MX-5、アルピーヌA110、ロータスエリーゼなど)の方向なのか!?

 

禁じ手・・・

どうしても納得できないのは、ビーエムがプライドをかなぐり捨てたモジュラーユニットB48とZF8HPの組み合わせでそのままスポーツカーを作ってしまったこと。さらにSZはランフラットを履いている。アホか!? さすがにトヨタに向かって噛み付くライターなどいるわけもないが、某女性ライター(AJAJ会員)が「SZはエンジンが頭打ちで・・・(失笑!!論外!!)」と天晴れなコメントで「裸の王様」的なシチュエーションに切り込んでいたのが印象的だった。SZ-Rならともかく、SZは常識的に考えてありえねー。ベストカーの企画で「SZがオススメ!!」と書いた小沢コージ、桂伸一、木下隆之・・・見事に揃った変態。

 

判断は色々あるけど・・・

独断と偏見で3グレードを判断するならば「SZ(直4・197ps)」は最初からスープラがスポーツカーであることを否定しているユーザー向け。「SZ-R(直4・258ps)」はバランスを考えると一番まともだけど5000rpmのユニットが残念すぎる。「RZ(直6・340ps)」は評価が難しいけど、伸びがないB58ユニットでもシャシー比ではオーバースペック気味なので、無理やりS55を載せろ!!と叫ぶのも違う気がする。

 

日産やマツダには作れないクルマ

このクルマをGTカーから無理やりハンドリングマシンへと変えたのは、誰の目にも直4ターボでの販売に大きな含みをもたせているからだろうことは明らかなのだけど、コストの勘案から直6もB58の選択が不回避なので、搭載予定のエンジンから新型GTカーとしての商品力が確保できず、ただただ妥協しただけだ・・・おそらく日産やマツダの開発者はトヨタの判断を影で笑っているだろう。日産やマツダのスポーツカーでは絶対にありえないエンジンの選択・・・。こんな妥協の塊のようなスポーツカーを絶賛する国沢光宏とかいうオッサンに「マツダのエンジンは終わっている!!」と書かれたらそりゃ気分悪いよな。

 

 

 

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