マウンテン・ゴリラのカーライフ

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911 carrera-T の『域』に到達できる日本メーカーは!?

 

何が起こっているのか!?

  スペック表の重量が1570kgの991型カレラから軽量化するために削ったものが、主にリアシートと吸音材で、これで20kgばかり減らしたらしい。たったそれだけかい!? そして20kg減らすだけでベースのカレラよりも価格は200万円も高くなる・・・こんなことあります!? しかしこの200万円の追加出費でカレラTのオーナーはより多くの「満足」と周囲からの「承認」を受けることになりそうだ。

 

日本メーカーには真似できないな・・・

この『カレラT』とは、今の日本メーカーや日本車には、まず見られない『精神世界』の自動車なのかもしれない。しかも1432万円という価格で実現していることがほぼ奇跡に近い。レクサスLCが買えてしまう価格を付けつつも、ポルシェは何を表現したかったのだろうか!?なんて訊くのは無粋だ。「断捨離」・・・の哲学をクルマ作りに取り入れたのだろう。

 

「素うどん」とか言ってる感性では・・・

日本メーカーが同じことをやるとしたら、当然のことながら装備を割り引く前のモデルから、ユーザーにアピールできる金額くらいの値引きを行うだろう。カーメディアが「素うどん」とか言ってネタにするくらいだから、オプション満載だと高価格で、無駄な装備を取り外すと低価格ってのは、日本の自動車文化においては絶対に変わらない「摂理」になっている。その常識のままでは絶対に理解できないグレード・・・それが911カレラT。

 

わざとらしいけど・・・

このクルマは痺れるくらいに官能的だ・・・だって1400万円もするクルマにこれ見よがしに付いている『キャンバス生地のドア内取手』。・・・なるほどね。ポルシェがやりたいことがこの一つの部品に凝縮されている。GT-RNSXで同じことができるだろうか!?まず想像がつかない・・・なぜならどちらも気合が入りすぎているからさ。

 

完璧過ぎたGT-Rの末路

誰もが知っている32/33/34のGT-Rから、大きく飛躍した『R35GT-R』はスタイリングだけでも十分に海外で高い評価を受けたし、911ターボに名指しで喧嘩を売った「自信」に世界は驚愕した。R35のデザインは率直に言って好きだ。10年が経過してもまだまだ風化することもない。スタイルでも走行性能でも997ターボを圧倒したのは間違いないし、復讐に燃えるポルシェに911ターボへの大きなモチベーションを与えたはず。

 

日本メーカーの品性!?

R35が出てきて当然のことながら、ポテンシャル不足のM・アルピナAMGは壊滅的打撃を受けた。日本のスーパースポーツGTカー市場は、一気にカオスになった。911ターボ、GT-R、ウラカン、720S、488、コルベットNSX・・・がメインストリームで、休日のアクアライン湾岸線にはこれらのクルマが溢れかえっている。この7台の中でどうも日本勢2台が浮いている。広いコクピットと快適装備・・・。

 

遅れている!?

クルマそのものがあらゆる意味で「目的化」しているマーケットにおいて、「快適」を欠かさずに盛り込む意味なんてあるのか・・・ちょっと微妙だけども日本メーカーのこだわりも否定はできない。部屋の高品質なカウチとオーディオをそのままマイカーに持ち込みたい!!というイメージで高級車を選ぶ人が日本には多い。なにせ制限速度が100km/hですから・・・。

 

リゾートな高性能車!?

高級家具の自室、リゾートホテル、ラウンジのどこかにずっと居たいなら、好きなだけ引きこもっていればいいし、移動にはオットマン付きのティアナでいいんじゃね。GT-RNSXももちろん凄いクルマだと思います。エクストリームな水準の走行性能と快適さの両立。器用な日本メーカーだから可能なことだろうし、それを否定するつもりはないけども、なんか違う・・・って感じている人には、逆のベクトルのクルマが必要なのだろう。

 

枯れた・・・

30歳台前半までならば、GT-RNSXの世界感が眩しく見えるのかもしれない。ちょっと無理してでも買ってやろう!!とムキになるくらいに。・・・がアラフォーになり、完全にカレラT派です。ポルシェのマーケティングはスゲーな。日産やホンダじゃまず真似できないクルマってのをあっさり作ってしまったよ。

 

 

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